音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

タスポは普及するか

2008-04-30 23:45:44 | 時事問題
昨日、子どもたちを連れて農業公園で遊んで来たのですが、何度も繰り返されるセンターハウスのアナウンスに閉口しました。それは何かというと、こんな感じです。

「ご来場の皆さんにご案内です。本日、taspo(タスポ)カードの出張キャンペーンを行っております。JT様のご厚意により、期間中は写真撮影を無料、必要書類記入も懇切丁寧に指導していただけますので、是非この機会にご加入くださーい!」

もううるさくて仕方ないんですが、そんなに熱心に場内放送する暇があるのなら、子供がうようよ走り回っているのに歩きタバコしているチンピラや、平気で芝生に吸いがらをポイ捨てするマナーの悪い爺さんやヤンママたちに注意喚起してほしいものです。

帰りがけに売店で新鮮な野菜を買いに行く途中、いつも喫煙コーナーではないところから大量の煙が漂ってきていて、霧の向こうに浮かぶ、JTのノボリはためく特設コーナーには意外にも人の列が出来ています。


馬鹿かお前らは!!


よく駅などの施設入り口やエレベーター脇に灰皿が設置されていますが、そこが喫煙コーナーだと勘違いして、スパスパ吸っているアフォな輩がいますが、あれは「ここで火を消してください」という意味なのは言うまでもありません。それと同じことで、喫煙者たちはどうして気付かないのでしょうか? あんなこっぱずかしいカードを作ること自体が、JT様が用意してくれたせっかくの禁煙チャンスだということを。

未成年者の喫煙防止を目的とした成人識別カードの導入が始まりました。タバコと禁煙パイポを合体したようなアイロニカルなネーミングもそうですが、付加されている電子マネー機能の名称が「ピデル」と意味不明なのも笑えます。(ピッと押してすぐ出る意という説アリ) 自分が吸っていた頃を振り返ると、タバコの購入ルートは自販機:駅の売店&コンビニ=7:3くらいでしたから、もしスモーカーのままだったら、この顔写真入りの間抜けなカードを携行する羽目になっていたでしょう。

プリペイドカードというのも曲者です。自販機の挿入口で弾かれてしまってなかなかお札が入らないようなシーンを思い浮かべると、ついつい小銭要らずで便利だわいと思いがちですが、チャージしたお金は使い切らないと気持ちが悪いものです。「この一箱を吸い切ったら禁煙を始めるよ」とか「今日でなく明日から止めるんだ」という人が禁煙に成功したためしがないわけですが、思い立ったら吉日と手持ちのケースに19本が残っていようとも、それをきっぱり捨てて禁煙生活に入るのが正解です。

いずれにせよ、ここ日本においては、身分証明書を提示しないと買えない消費財など滅多にありませんが、煙草は既に「銃」や「劇薬」などの領域に近づいているのかもしれません。

【追記】
私の好きなこの方も、齢40にしてやめられたそうで。


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