音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

男同士のクルマ

2012-02-16 07:05:13 | 80年代・バブル
先日、twitter上で「トヨタ、ドラえもんCMにかける金を、運転免許教習費の補助に使った方が、若者の車離れにブレーキかけられると思うんだけど・・・。」というツイートに激しく同意しました。CMとしては面白いし、実際に我が家もジャン・レノの怪演を子どもとともに楽しみました。ドラえもんという世代を超えて共有できる最強のアイコンは使用のハードルも高かったようで、ADK、藤子プロ、テレ朝などの協力を得て「実写化」を実現した製作スタッフの努力には敬意を表します。でも「男子よ免許とろうぜ」というキャンペーンの趣旨とはズレてるんじゃないのかと思ったのです。あのCMでは肝心のターゲットがピンと来ないような気がします。

同じく、シンガタの大御所クリエーター佐々木宏氏が手掛けるリボーンシリーズは、たけしやキムタクが織田信長など、歴史上の人物の生まれ変わりという設定で、車で各地を旅するというプロットで好きなんですけどね。特にお市の方に扮するマツコデラックスの登場シーンはペーソスたっぷりで秀逸と思います。

そんな折、偶然2ちゃんのまとめサイトで見つけた動画に感動しました。まさに「極上空間」で、BSもこういう良番組があるので侮れないなあ。これはSUZUKIの提供ですが、私のようなど真ん中世代がノスタルジーに浸れるのは当然として、意外とドラえもんCMよりもコチラの方が、若い人に響くような気がします。以前の江川&西本の番組もそうですが、昔話するときの中年男性は何ともいえずイイ顔をしています。

私自身も不思議なことに、車については女性より男との思い出の方が多いです。(あ、私はホモではありませんので誤解なきように)また、このエントリータイトルだと、元・走り屋か、もしくは愛好家の仲間たちとチューンアップに凌ぎを削る青春を送った人間かと思われるかもしれませんが、決してそういうことではありません。

自動車の運転席と助手席の並びという位置関係では、上司、先輩、後輩、友人、弟など、男同士での懐かしいシーンや会話の方が遥かに強く記憶されているのは何故なんでしょう。他に誰もおらず、移動している車内だから云えることもあるし、正面ではなく並びだと顔を突き合わさない分、本音が出るのかな。仕事もプライベートも、涙あり笑いあり、説教や説得、歓喜と落胆、二人だけの空間は濃密で思い出が尽きません。逆に、女性とドライブのときは、別のこと^^;に気持ちが行っていて心ここにあらずだったのか、正直会話の内容をあまり憶えていないんですよね。

冒頭に話題を戻せば、若者のクルマ離れは、他のツールの台頭はもちろんですが、何より経済的事情が大きいと思うので、自動車メーカーも、免許取得を促進したいのならば、共同で基金みたいなものを作ってもよいのではないでしょうか。





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