見舞い

かみさんが休みを取っていたし、俺も土曜休暇だったので
土曜日から大館にじいさんの見舞いに行ってきた。

元気そうなじいさんが言うには、
トラクターで作業した後、トラクターを洗おうと家の横で
トラクターから降りて水を準備し、ロータリーを回すため
左手でアクセル押したままエンジンをかけたんだと。
そしたらギヤがバックに入ったままでいきなりトラクターが
後に走り出し、左足を轢かれ、弾き飛ばされてコンクリートに
胸を打ってあばら骨と左足を骨折。

手術はしないみたいで、足にギブス、胸にコルセットで
普通に立ち上がり、車椅子で移動できてた。

まぁじいさんは年も年なんでしばらく入院かもしれないけど。

問題なのはひとり残ったばあさん。
兄のところに引き取られてたけど。
孫娘が産休中で家にいるので、ひ孫達に囲まれていた。

とりあえず実家に泊まる予定だったんで兄の家からばあさん連れて
一時帰宅。
夜中に徘徊が心配だと言うかみさん。

ばあさんをいつもの居間のベッドに寝せ、そこに布団敷いて寝るって
言ったけど、早朝に置きだして邪魔にされそうなんで、いつもどおり
座敷に寝るよと。
遅くまで俺がテレビ見てるからばあさん寝るまで居間に居るからと。
そして12時過ぎに寝た。

明け方なにやらかみさんの怒鳴る声で目を覚ました。

どうやらばあさんがトイレに起きて足元のテーブルにつまづいて
転んで頭を打ったと。
なぜこんなところにテーブル置いてるんだと騒いでたって。
もう何十年も同じなのに・・・

どうやら兄の家と勘違いしてるようで
「おらの寝る部屋が違う」
ってあちこちの部屋を探してたみたい。
そしてあちこちの窓を開けだしたんだと。
俺らが寝てる座敷の窓も開けようとしてたみたい。
雨降ってるのに・・

かみさんが説得して怒ってたみたい。
明け方4時ころのことだ。

ばあさんに飯を食わせようとしてもなにも食いたくないと言う。
そのかわり、暇みてはあちこちからお菓子を出してきて食ってる。
それじゃ飯食えないかもね。

一泊してじいさんのところに顔出して兄のところにばあさんを置いて
帰ってきた。
さすがに疲れたとかみさん。
言うことを聞かせるのは子どもより大変と。
兄の家にいる姪とその旦那は看護の介護系が仕事。
さすがに手馴れてるようで。
あいつらが居てくれて助かるなとね。