火事見舞い

近所で火事だと電話が入った。
昼前のことで家にはかみさん以外はみんないるはず。
仕事中だしどうにもならないし。
とりあえず家に電話してみた。

結局は家から100ｍほどの菊寿司の向かいの家。
町内が違うんでよくわからないけど。
まだ新しい家でじいさんとばあさんの二人暮らしらしい。

風向きがうちの方に向かってなかったんでおふくろは気がつかないで
いたそうだ。
隣の家のばあさんが火事だと教えてくれて、慌てて見に行ったらしい。
そのときにはすでに窓からすごい勢いで火が噴出してたと。

消防車やらパトカーやら集まって、小路は通行止めで大騒ぎだったみたい。
夕方家に帰るときには鎮火してたけど、一晩中消防車とパトカーが停まってた。

そこの家のじいさんは町内の敬老会に出かけてたんだそうで、ばあさんが
なにかしてたときに「ボン」と火が出たとかよくわかんないけど。
風向きがうちの方に吹いてなかったんでおふくろは気がつかなかったらしい。
隣りのばあさんが火事だと教えに来たそうな。
急いで行ってみると窓からすごい勢いで火が噴出してたようだ。

さすがに店の前に消防車とパトカーが停まってたんじゃ菊寿司は
営業できなかったようで。
その焼けた家はまだ新しい。
道路側にこじんまりと建ってる家。
隣りの家は前が駐車場で奥に引っ込んでるため、窓からの火は家には
当たらなかったようだ。
不安だっただろうねぇ。
一緒に子供会やってるんで電話してみようかとも思ったけど、逆にほとぼりが
さめるまでは迷惑かとやめた。

町内が違うんでそのこじいさんもばあさんもほとんど知らない。
この寒空に大変だろうなと。
幸い怪我人がいないらしいので一安心だけど。

うちには心配した知人が駆けつけてくれたり、電話が数件きたりと
大騒ぎだったようだけど。
なにも被害はありませんのでご安心ください。
心配のお心遣いにこの場を借りて感謝申し上げます。

翌日は焼け残った残骸と化したものが道路に積まれてた。
通りすがりに家の中を覗くと中は跡形もなく焼けてる。
でも今の外壁って強いね。
逆に家の形が残ってるんで全焼の火災保険が出ないかもといらぬお世話？

翌日、火事のことが書いてないかと新聞を見てたおふくろ。
「町内に○野さんってあるか？」と。
どうやら死亡広告にうちの住所の近くの○野さんというばあさんの
死亡広告が出てるようで。
町内にそんな苗字の人は聞いたことがない。
って、その住所は菊寿司だねが。
苗字違うぞ。
住所間違ったんじゃねぇの？と言うと、新聞に書いてるって。
新聞に書いてることが一字一句間違いないとも言えないべせ。
二丁目と三丁目を間違うことだってあるべせ。
菊寿司が苗字偽装？
んなわけねぇべ。