幹事さんのひとりごと

秋田市 土崎港 壱騎町一区 壹友会 非公式ブログ 語ったもん勝ち

2012年06月22日 | 土崎港祭り
曳山祭りで「縄」と言えば「わら縄」のこと。
曳き綱は「綱(つな)」とか「ロープ」と呼ぶ。
また「ロープ」と言えば「PPロープ」のことを言う。
まぁ人それぞれだろうけど。

曳山の組み立ての話。

昔は金属が貴重だったことや、神が宿る曳山に釘を打ってはならんとか
言われてた時代もあっただろう。
神社仏閣に釘を使わないという古い建造物も多いからね。
だから曳山も組み立てははめ込み式とわら縄だけだったんだろう。

でも、今の時代。
そんな宮大工のような組み立て方式じゃその都度分解して保管するような
曳山じゃ無理なこと。
安全面も考慮し、接合部には補強の金具も使ってる。
突起部には木の割れ防止のために金属の金具を取り付けてあるし。

せめて岩だけは縄で組み立て。
とこだわる町内もあるかもしれないけど、今の時代は職人が組むわけじゃないから
釘やネジは当たり前になってる。
ばらすときに釘だとはずしにくいから木ネジを使うことが増えてるな。

人形の据付については夜中の暗がりではずすんでネジじゃなく釘にしてくれと言われれるけど。

岩の柱やヤリと呼ばれる丸太。
その固定はかなり気を使うところ。
縄だけで縛る町内もあるようだけど、うちは番線。
時代的に安全第一で「あるものは使え」だ。

それでも見えるところには縄を使う。
化粧縄の感覚だな。

昔は土崎にも縄を売ってる店はあった。
でも、今じゃホームセンターくらいしか置いてないし、売ってるやつも園芸用の
細い縄しか置いてない。
見た目や強度から「4分縄」と言われる。
以前は「5分縄」と言われたけど、全く無理。
ホームセンターで売ってるのはせいぜい2.5から3分。

そこで専門の縄屋に注文する。
以前は牛島あたりの縄屋に頼んでたはずだけど、今は能代。
4分縄を作ってもらってる。
わらがあまり手に入らないんだろうね。
最近じゃ稲刈りもコンバインでわらも細かく砕いちゃうだろうから。

つげ、柳、縄。

年々手に入れるのが難しくなってくる。
今後は人工のものということになっていくんだろうか。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
伝統 (幹事)
2012-06-25 08:55:23
古いことを続けるばかりが伝統じゃないだろうからね。
時代に沿って合わせていくこともまた伝統。
入手できないものは変えていくしかないことだろうなと。
公園のつげは今年デビュー予定だよ。
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時代は移る なんじゃ? (雲板)
2012-06-22 22:05:44
昔は使わなかったって、無かったから使えなかっただけだよ と
でも、人工のつげだけは使いたくないね
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まだ (夫婦岩)
2012-06-22 10:26:02
あの横っちょのツゲはつかわねんだすべが。

そういう、昔のものを残すのも、大事だと思うんすけど。
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