ダッフルコート

子供のころ冬になると防寒着として着せられたのがアノラック。
中学になると学生服の上に着るのもアノラックだった。
それがトレンチコートの流行で、男子はトレンチコート、女子はダッフルコートが
定番だった。
目立ちたいやつはカラフルなスキーウエアなど着て。
一時期はダウンの流行でダウンジャケットを着てる連中も多かったけど。

数年前までは女子高生はルーズソックスで生足。
吹雪の中を足真っ赤にして。
それが冷えの原因になると大人は騒いでもそ知らぬ顔。
それが学校で生足禁止する中学なども増え、今はタイツ履いてる女の子が多い。

今年気になったのが、会社の近所の高校は女子がみんなダッフルコートを着てる。
それって学校で指導してるの？
さすがに生足もちらほらいるようだが。

その点、男子はどうだ？
かなり前から学生服の上に防寒着を着てるやつを見かけることがない。
吹雪の中でも学ランいっちょ。
首元にマフラーのようなものは見えるけど。
手袋履いてるやつすらほとんどいない。
みんなポケットに手を突っ込んで。
ダッフルコートは女子のものになっちゃったのかなぁと。

そもそもダッフルコートは北欧の漁師の服だそうで、女学生がセーラー服に
なったように、ダッフルコートは女学生用の防寒着になっちゃったのだろうか。

先日出かけるからと防寒着を探してもらった。
まだ出してなかったんだ。
息子がダウンやるから着て行けと。
そういえば去年も借りたことがあったっけ。
ポケットになにやら紙切れが入ってた。
広げてみると去年の町内の忘年会の出席者名簿。

あれ？
洗濯にも出さずにそのままにしてたんだなと。

狭い家、服なんてほとんどないんだけど、昔の防寒着はなかなか捨てられず。
ジャンバーやらアノラックやらダウンジャケットやらスキーウエアやら。
トレンチコートやダッフルコート、オーバーのたぐいはかさばって。
いつかはまたその時代がくるはずと言い続け、タンスの肥やしはまだ眠ったまま。