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小林研一郎+ロンドンフィル=ストラヴィンスキー「春の祭典&火の鳥」

2020-04-01 | 音楽 - ストラヴィンスキー
 先日買ったCDを聴いた.小林研一郎指揮+ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による,ストラヴィンスキー『春の祭典』「火の鳥組曲」.

 両ナンバーともやや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ念入りに描き込んだ演奏.小林率いるロンドンフィルは,フレーズの入りなどで僅かに不揃いが出たりはするものの,持ち前の高い技術とアンサンブルに安定しており,ストラヴィンスキーの音楽がほんらい持つ力強さをストレートに伝えている.とりわけ,『春の祭典』後半部は,じっくりと沁み渡っていくような厳粛な響きに始まり,自然界や生命への畏怖を思わせる.いっぽうの「火の鳥」では,丁寧な曲作りが祟ってえらく説明調で,もう少し勢いや色彩感がほしいところ.録音は,各セクションを鮮明に捉え,残響は少ないながらもオーケストラ全体の雰囲気や奥行きをもよく再現したもの.


ストラヴィンスキー: 「春の祭典」「火の鳥」 (SACD-Hybrid)
小林研一郎 (指揮),
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
オクタヴィア・レコード,OVCL-00653
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