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テミルカーノフ+ロイヤルフィル=ストラヴィンスキー「春の祭典」他

2024-01-04 | 音楽 - ストラヴィンスキー
 先日買ったCDを聴いた.Y.テミルカーノフ指揮+ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による,ストラヴィンスキー『春の祭典』ほか.

 どのナンバーも,遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ力強く再現した演奏.テミルカーノフ率いるロイヤル・フィルは,持ち前の高い技術とアンサンブルで進行するが,ところどころで偶発のミスや乱れもあり,一発録りのようなラフさは残る.緩徐部や静かなシーンなどで,どこか表情が硬く緊張感を削ぐいっぽうで,曲の盛り上がりでは,パーカッション群の烈しいアクセントが支えて,一定の聴きごたえもある.録音は鮮明で,各セクションとオーケストラ全体の振舞いを,ともに適度な長さの残響のなかに,よく捉えている.

 『春の祭典』の使用スコアは,1947年版にベースを置きながら,部分的に1967年版にも参照したもの.


ストラヴィンスキー: 春の祭典&火の鳥
ユーリ・テミルカーノフ (指揮),
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,
BMGビクター,BVCC-9377

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