昨日観てきました。
が、貸し切り〜っ!でした。
貸し切りってありそうで結構無いんだよねー、私は過去2回くらいかな?
今回で3回目(笑)
見た感じは日本のアニメみたいだけど、作られたのはエストニア、だったかなー
しかも作った人はほぼ一人、個人でやったという。
日本じゃ信じられないけど、まだまだアニメって日本以外ではノウハウが知られてないんかも。
『北欧女子オーサ』シリーズのマンガ描いてるオーサさんが地元スウェーデンで自分のマンガを出版した時、自分からゾウ(=出版社等)のおしりを押して動かして必死に進めたが、日本だと周りがサーッとズンズン進めていくから反対に自分がジェットコースターに乗ってる気分、みたいな事描いてたけどこの映画の作者もそうなんかもね。
自ら日本のアニメやゲームに強いインスピレーションを受けた、つうだけありまして、どことなく日本風なんだが反面、商業化されすぎておらずかつ妙にマニアックに走りすぎもせず、微妙なアート的バランスを保っております。
全体としては、ちと昔のアドベンチャーゲーム的な感じ。
飛行機事故でパラシュートで脱出して無人島?に落下、そこからどうするか?
なんだけど、見てると『バイクを見つけた。動かしてみますか?』→『ハイ』→『バイクには鍵がかかっている』で、諦めて周囲を調べると『リュックが枝にかかっている。中を調べますか?』→『ハイ』→『リュックの中に水筒を見つけた!持ち物に入れますか?』→『ハイ』→『地図を見つけた!持ち物に入れますか?』→『ハイ』→『何かの鍵を見つけた!持ち物に入れますか?』→『ハイ』、でバイクのとこに戻り『アイテム→使う→鍵』チャラリランラン!バイクのエンジンがかかった!
って感じなんですよー(爆)
そんな感じで、なんかいちいち『○○しますか?』『ハイ・イイエ』とテロップ?が浮かんでくるのでありました。
登場人物が主人公しかいないんでセリフは無し、なんだけど基本的にストーリーはアドベンチャーゲーム的なんで誰でもわかるかな?
しかし、結構起承転結ストーリー仕立てって感じではなく見る側の補完も必要になる感じ。
なんか夢の中でみた物語みたい。
何かから逃げてるんだけど、その何かの正体はよくわからないんだけどそれから逃げなくてはいけない事だけはわかる、って言うような。
で、人間はほぼ主人公だけだが、動物は結構出てきます。
が、現実のリアルな動物であるような微妙に違うような??
そして、可愛い系の死亡率が高い^_^;;;
なんか初めてファミコン(←古い)でアドベンチャーゲームやった時の気分になりました。
多分、実際のゲームなら愛を込めての『クソゲー』と呼ばれちゃうタイプかも^_^;;
以下、ネタバレ。OKな方は反転で。
ラストはゲームならバットエンド系で、リセットしてやり直しって感じだな。
猿の惑星っぽいかも。
かなり監督個人のパーソナル感も高いからこれもアリ?って思うが、普通に見るアニメとしては否定の方が多くなるかな?
私的には良品だと思う。
で、最後に日本版オリジナルエンディングがついて、まあミュージック・ビデオ的なやつで賛否あるつうか否が多いみたいだけど、まああれつけた日本側の考え方もわかる。
多分彼らは本当はMVみたいな映像をつけたいんじゃなくて、ほんとのラストの監督のメッセージ『私が沢山のインスピレーションを得たに日本で公開された事が嬉しい』メッセージを出したい、が本編だけのあのラストの後だとちょっとつうかかなり浮くからその前にキラキラ感を再び出すための演出であれ付けたんかと。
音楽とかも一人で作ったそうです。
ちょっと大人向けなカフェとかでBGV的にさりげに流してる感じかな?
評価は割れる傾向の作品ですね〜、どれだけ観客が自己補完出来るか?にかかってくる感じです。
ちょっと抑揚に欠ける感じだったな。
(寝ちゃいそうな不安あり)