УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『イ二シェリン島の精霊』

2023-02-18 20:02:18 | 映画
昨日訃報を知った知人ですが、数回一緒に演奏させていただいた事があり。
才能豊かで、編曲とか伴奏もお手の者で、かつ下準備的な地道な仕事もさりげにされてた方で・・
なんでそんな方が先に逝かれてしまうのか、と残念な限りです。
なんか自分がなんでまだ残ってて、そういう人が先に逝ってしまうのか・・と。
まあ、私もネコとカメ残して先には逝けないんだけどね。
普段は全然意識してなくても、やはり人生は有限。
今がずっと続くわけではない、ってのを描いてるのがこの映画。


アカデミー賞作品賞他の候補にもなってます。
スリービルボードと同じ監督、って事で結構雰囲気は似てます。
なんか焦りとか苛立ちとか怒りや憎しみと共にそれを超越した、悟り、というか、人生ってそーいうもんかもな、って苦い笑するような、そーいう感じ。
かなりオチないから、スッキリはしません。
なんかわかったような、いやわかってないのかも、でもまあなんとなく落ち着いた、みたいな感じかなー。
コリン・ファレルがずーっといつも困ったような八の字眉毛なのが笑えました。
自分の人生には限りがあり、しかもその終わりが間近で、可能性は無いのがわかってしまった男、そんな事には全く気づかずに日々限られた世界でそれなりに平穏に暮らす親友、の間の物語。
今、生きているこの世界には終わりがあるのを気づいていて、そこから脱却する時間も能力も無い事を知っている人、時間も能力もあるけどいろいろしがらみがあり振り切れない人、そもそも終わりに気付いてない人がそれぞれにあまり他に対して理解してもらいたい、とか働きかけてなくて自己完結してる傾向なんで、見ている観客側にもかなり不親切な映画ではあります。
この映画は、三人称の切り口で語られてるからそう見えるんだけど、誰か一人の視点から、その人の心情とかがもっと語られてるような作り方にしたら、きっとまるっきり違う映画になったんじゃないかなー?と思う。
南の島を舞台にした映画って、わりと人情噺傾向だが、北の島だとやはり閉鎖的、排他的な話になりがちなんかなー?と思ったりする。
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