三重の松阪から名古屋までの通勤時間は、私の貴重な読書時間でもありますし、その列車は貴重な読書空間でもあります。乗車時間は約1時間15分。大抵は座れるので助かります。多くの乗客は、スマホをいじっていますが、私は極力読書にその時間を充てています。
昨日読み終えた本から、
本郷和人著「日本史のツボ」(文春新書:2018年3月1日第4刷)
この著者の本は、この本に先立って、読んだ本の影響もあり、買いましたが、著者は、マスコミでも親しみやすい話でよく登場しますが、中世の専門家で、新聞紙上でも中世の武家の人物の話を興味深く書いておられ、その語り口も好感が持てています。この本でも、幾つかのテーマにを切り口に日本史を俯瞰することで、違った視点から時代を眺めることができて、新鮮さを感じています。小学校や中学校の時、歴史が好きだった自分のこと線に触れる書き方を感じます。それは著者も自らが歴史へ興味を持った時の気持ちを意識しながら書かれているその姿勢から気持ちから滲み出るものであると感じます。いわば、大人の歴史図鑑のような感覚として読み返せるのではないでしょうか。