数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

久しぶりに丸善へ

2021-10-23 18:55:25 | 日記
 3月に予備校の講師を退職してから、この1年はゆっくり家のことなどを中心に自分の時間を持ちたいと考えていました。実際は、趣味の釣り(鯉釣り)を中心に、晴釣雨読の生活をしていて、気がつけばもう半年が過ぎようとしています。
 これまでは仕事の関係もあって、平日に釣りをする機会がなく、静かな環境で釣りをすることもできなかったので、これを機会に、平日に遠出したりして、今まで行けなかった、富士五湖なども行くことができました。
 田畑や山の維持管理もある田舎生活ですが、農作業も適度な運動や筋トレになり、楽しめます。
 気がつけば、コロナ禍でもあったので、4月以降、大型書店に行く機会がなく、思い立って、京都まで車を飛ばし、京都丸善に行ってきました。
 京都へ車で行く時は、伊勢道から新名神という高速を使うので、片道120kmも1時間半で行けます。いつものように三条京阪駅の駐車場に車を止め、三条大橋を鴨川の河川敷を眺めながら渡り、眠眠、王将、タナカコーヒーの前を通り、丸善のあるビルへ。エスカレーターを降りて地下の丸善へ。
 東京の丸の内の丸善よりも品数が多い洋書の数学コーナーへ。丸善の中では一番洋書の数学書が多いのがこの京都の丸善かなと思っています。代数のコーナーで計算機代数(Computer Algebra)の本が目について、最近の入門書らしく、早速購入しました。

 次にコーナーを変えて、タイトルが刺激的で買ってしまった、
加藤典洋は初めて読むのですが、年齢は私より6歳年上で、東大紛争の時、大学2年生で駒場の教養部にいたという、リアルに当時を思い出させてくれる年代です。次に、同じようなタイトルで、買ったのが、
 少し読み始めたが、タイトルとは趣が違う感じかな。

 その後、数学のコーナーに行って、新しく新装になった
を買う。教養部の時は、線形代数に関しては、この本と斎藤正彦の本が大半であったが、私のクラスは担当の松本誠教授の友人の書かれた本でしたが、その後この佐竹本も買いました。また読み直してみたい本です。
 
最後は、これもタイトルに惹かれた本ですが、
 ヒ本でも最近はいろいろタイトルも含めて工夫された入門書が出版されていますが、面白い構成になっている本です。
 本を買って、地下2階の喫茶店で、いつものようにハヤシライスを食べるか、それとも外で、食べるか悩んで、結局久しぶりの京都だし、外で食べるかと思い、懐かしの眠眠でジンギスカンと餃子を注文して食べる。

 以前にも書いたと思われるが、高校2年生の時、友達に誘われて冬の予備校の講習をできたばかりの駿台京都校で受けるために、1週間ほど、京都に滞在したことが、初めての私の京都でした。その時、毎晩、友人とこの三条大橋たもとにあるこの眠眠で餃子を食べておなかを満たした記憶のある店です。餃子の味は当時とは違ってしまいました。ジンギスカンの味は変わらないと思います。その友人もその後、医学部に入って医師になりましたが、50代半ばで癌でなくなりました。病理の医師でしたが、癌で亡くなるとは。高校時代、ある時、そいつがタバコを吸っていたので、「おまえ、癌でなくなるぞ」と話した記憶がありますが、ほんとに亡くなるとは。心を割って話せる数少ない友人でした。

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