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いつか元気になぁ~れ♪

ある日の突然の体調不良。
そして突然見つかった脳動脈瘤。術後元気になるまでの日記。
そして新たに息子と私の日記。

息子の新しい一歩!

2010-03-24 | 日々のつぶやき
今日は、つめたい雨がしとしと…。
すっかりあたたかくなって、春を感じていたのですが、今日は肌寒かったです。
寒くなると、頭痛がひどくて、ため息が出ちゃいます

春は別れ、出会い…節目なので色々とありますよね。
前回「我が家には色々あるね…」でも綴ったのですが、娘も大学の進学で悩んでいる最中、今度は息子が辛い決断をしました。

決断をした夜は、ずっと一人で泣いていました。
夕飯も食べず、ずっとずっと泣いていました。
静かに…静かに…。
その夜は、息子の誕生日でした。

昨年の秋頃から体調を崩し、大好きな部活の野球も体育もできない状態でした。
やっと「低髄圧減少症」と診断され、治療を無事終了。
息子本人も入院して治療をすれば、前みたいに元気になって、体を思いきり動かす事ができる!と思っていたのでしょうね。
髄液を採取するほど、腰の深い所に針を刺し、検査、治療するのですから、痛みや不安はかなりのものであったと思います。
それでも、一言も弱音を吐かず、「元に戻れる!」と信じて頑張っていました。

治療の成果は、少しずつ、本当に少しずつ良くなっているようですが、締め付けられる頭痛があったり…完全に回復するには、時間がかかるようです。
特に、腰痛はかなりひどいようで、ずっと悩んでいました。

息子は、野球が大好きです。
小学校2年生から、始めた野球は、息子に色々な事を教えてくれました。
辛い事があったら、家の前で素振り。
うれしい事があったら、素振り。
家族で遊びに行っても、キャッチボール。
どんなに辛い事があっても、悲しい事があっても、乗り越えていく力をくれたのでしょうね。

「いつになったら、部活に戻れるかな…」
最近、回復するのに、時間がかかる事に不安を感じていました。
体調を崩してから、授業後の部活はお休みしていましたが、朝連だけは毎日出て、部員の補佐役をやっていたようです。

私も息子の部活動の参加に中途半端な感じがして、何度か、
「部活動どうするの?このまま腰が良くならなかったら、どうするの?朝連は行くけど、他は部活をしないでなんて、中途半端じゃないの?けじめを付けるのも大切だよ」
そう話すと、息子はいつも「中途半端な気持ちじゃないよ!それに補佐で終わっても、後悔ないし、補佐役だって大事な役割だよ!途中で辞めるのはいやなんだよ!部活が終わるまで退部しないよ!!」

「そうだね。自分で決めなね…」
そう息子に言いながら、私もどうか1日でも早く野球が出来ますように…と祈っていました。

娘が帰ってきてから、何度か息子は部活の事、進路の事で娘に相談していたようです。

息子はとても久しぶりに土曜日の部活の練習に参加しました。
夕方戻ってきた息子は、「腰がものすごく痛い」と言ってベットで横になってうなっていました。
夕飯の時は、「いすに座る事も痛くてできないよ!」と這いつくばる様な姿で食事をしていました。

それから数日後、自分の誕生日の夜。
私の部屋に来て、息子は「部活退部するよ。すごく色々と悩んだけど、この前部活に1日中参加して、良く分かったんだ。
補佐が出来れば…と思っていたけど、本格的に補佐をしていたら、何もできない程腰が痛くなってしまった。補佐って言ったて、しっかりと補佐が出来なければ、意味がないよね。
しっかりと補佐も出来ない状態なんだと分かったんだ…。そんな中途半端な部活ならば、退部して、今までと違う自分の新しい道を歩いてみようと思ってさ。やっと決心したよ!!」

そう話している時は、ふっ切れたような明るい顔だったのですが、私とこれからの事や、将来の事、野球の思い出を話していたら、色々な気持ちがあふれてしまったのですね。
部屋に入って、一人で静かに、静かに泣いていました。

4、5日は暗い顔をしていたのですが、退部を決めてから1週間過ぎた頃から、いつもの元気な顔に戻っていました。
退部したんだから、バイトをしてみたい!!とコンビニのアルバイトの面接に出かけて、採用された♪と喜んでいました。

「バイト決まったよ!!お給料がこのくらいだから、自分の携帯代とお昼お弁当作れない時の食事代は自分で払うよ。おこずかいももういらないよ。それと低髄圧の入院した時、すごくお金かかったら、1万円ずつお母さんに返すからさっ!生活費の足しにしてよね!!」

「わぉ~!すごい!!バイト頑張ってね!!」私はそう笑顔で言いながら、その話を聞いた夜は、息子の成長に驚きながら、心の中がとてもあたたかくて胸がいっぱいになりました。

これから、少しずつ、少しずつ息子の体が回復していく事を信じています。
それに向かって息子も頑張っていくでしょう。
もし今のままだったら、息子は自分の将来の夢も違う道を探さなくてはいけません。
最近、息子も自分の目指していた道を諦めなければいけないかもしれないと心の中で思い始め、違う方向を模索中です。
「最後まで諦めず、チャレンジするよ!でも違う道、行きたい道を色々探してみるよ」
息子は野球の退部を選んでから、とても力強くなりました。
きっとはじめてのアルバイトで、また違った世界を見て、いっぱいいい経験を体験するのでしょうね。

今日で高校2年生が終わりました。
思いを込めて書きあげた「退部届」を今までお世話になった部活の先生に届けました。
どんな思いで退部届を出したのでしょうか。
私も胸がキューンとします。

でも前向きな息子!
「土曜日からバイトだよ!緊張するな~。勉強もじっくりとやっていきたいし、それにギターやってみようかな♪やりたい事沢山あってさ~
今は早速家にあったギターを引っ張り出し、ボロン、ボロン♪と隣で練習中です。

「ねぇ~幸せってどこからくるんだろうね?」と私が話していたら、息子は即答!
「どこからだってやってくるさ♪」
笑顔で元気よく答えていました。
辛い事があっても、悲しい事があっても、受け止めて乗り越えていく。
どんな時も前を向いて!

息子は自分の力で新しい一歩を踏み出そうとしています。











我が家は色々あるね…

2010-03-17 | 日々のつぶやき
息子の調子も少しづつ落ち着いて、私の体調も安定して来て、少しづつホッとしてきた矢先に、問題発生!!

娘が春休みに帰宅して来て、とても元気なく一言…
「ごめんなさい。大学行く事、ゆっくりと考えていいかな…。出来れば帰ってきたいの…」

私は、返事をすぐにはできませんでした。
だって、前回の時に「もう一度頑張ってみるよ!」と言って再出発したはず。
なのにね…。
娘の為にどう力になってあげればいいのか悩んでいるのですが、色々と話した結果、今は1年休学して自分の歩きたい道、進みたい道をじっくりと考えてみればいいのではないかと思っています。

娘は中学生の頃から、獣医が夢でした。
獣医になるため、勉強も頑張っていましたが、獣医の大学を合格する事は出来ませんでした。
それでも、夢を追いかけて、現実にするため向かっていました。
違う道を選ぶ事は出来なかったのでしょうね。

2回チャレンジ後、私は「夢は夢。あなたにはその道しかない訳じゃないでしょ。違う道に進んで、自分の本当の道を歩いた方がいい。違う道を選んで歩いて、もしやっぱり獣医にチャレンジしたいと思ったら、また大学に進んだっていい。来年こそは大丈夫。来年こそは…と夢を追いかけ続けていたら、大人になれない。違う道を進んでみたら…」

そう話したものの、娘には違う道を選べなかったのですね。
どうしよう…と思い悩んでいました。
私は製薬会社で派遣の仕事をしていたので、薬学の大学の話しをしました。

娘は「そうだね。薬学部に進んで、薬の勉強をすれば、動物達の力になれるかもしれないよね。頑張ってみる!」
そう言って、薬学部に進みました。

あの時、じっくりと自分の人生をもっとよく考えさせてあげられる時間を持たせてあげられたら、「大学の退学…」なんて選択はなかったかもしれません。
それだけじゃなくて、私が入退院を繰り返すような体調じゃなかったら、それに弟の心配もあるのでしょう。
私の胸の中は、とてもとても母としての未熟さに胸が痛みます。
まだ若い娘に心配をかける母なんて…子不孝者の母だね。

「お母さんは、元気だし、弟だって少しづつ落ち着いてきているよ!心配はいらないよ。でも春休み中ゆっくりと考えて、もし1年休学して…と思ったならそうすればいいよ。その間しっかりと働いて。仕事をすることから得る自分と向き合ってごらん。きっと今まで見えなかったものも見えてくるはずだから。自分の足りない所、勉強しなくてはいけない所…いい所、悪い所…今までと違った自分を見つけられると思うよ。そこから自分の進みたい道が見えてくるはずだよ」

私から娘にそう伝えました。

娘は黙って下を向いて、聞いていました。
体を震わせながら、大粒の涙をぽとり、ぽとりと流しながら聞いていました。
泣き顔を人前で見せない娘なので、娘の胸の痛みは相当なのでしょう。

その話をした数日後、長かった髪の毛を、ベリーショートにしてきました。
「春休み中、よく考えるね。休学を選んでもいいかな。ごめんなさい…。でも本当によく考える…」

急がなくていいよ。
きっと来年の春には、「私、しっかりと歩きだすね!!」って笑顔で答えを出すでしょう。

もし休学だったら、引っ越しの準備!
今年は息子が受験生。
ふぅ~。去年から本当に色々あって、目が回りそうです