いつか元気になぁ~れ♪

ある日の突然の体調不良。
そして突然見つかった脳動脈瘤。術後元気になるまでの日記。
そして新たに息子と私の日記。

お仕事開始♪

2008-07-28 | 日々のつぶやき
手術が終わって元気になれたら、「仕事」に戻りたいと思っていました。
病気になる前にしていた仕事はとても好きな仕事でした。
少しの後遺症が良くならない限り、派遣として復帰するのは無理だと思った時、
悲しい気持ちばかり・・・。

戻る事は出来なくても、私にも出来ることはあるはず!
何だろう・・・何が出来るだろうか・・・。
色々と悩みに悩み・・・自営業のお店に復帰する事にしました。

今から12年程前、洋裁が好きな私は、子供フォーマルウェアレンタルのお店を開きました。
息子が小さかったので、外に働きに出る事は避けたかったのです。
幼なじみの友人と2人で、7年間楽しく営業してきました。
7年目にいろいろあって、お店を閉店する話を友人にしたところ、

「せっかく長く頑張ってきたんだから、私が1人で続ける。いつか年寄りになったらまた2人で出来るように頑張っておくよ」

友人はそれからずっとお店を守ってくれていました。
けっして繁盛しているお店ではありませんが、友人も工夫をして続けていたのです。

今回の手術が無事終わったものの、少しの後遺症が残ってしまいました。
自宅療養している間、ベットで横になっているなんて事は出来なくて毎日大好きなミシンを踏んで何かを作っていたり、
編み機を購入して編み物をチャレンジしてみたり、好きな時間を過ごしていました。
そうしている事で、働いていない罪悪感に押し潰されそうな気持ちが生まれてこないようにしていました。
それでも、元気に働いている友人に会うと、心の中には
「私は、どうして・・・」と落ち込むばかり・・・。暗い自分の心を見るのはとても辛い事でした。
どう頑張ったって、見え方は戻るわけでもないし、突然体調の悪くなる状態を避けられる訳でもないのです。
投げやりになる事もあったし、随分落ち込んでいる時期もありました。

毎日家で夢中になって、色々な物や服を縫って新しい自分を受け入れなければとミシンに向かっていました。
目が見えづらくなって、色々な工夫を覚え、前と変わりなくミシンを踏めます。

数ヶ月前、お店を守ってくれていた友人が私に、

「我が家の娘、まだ小さくて手が掛かるから、あんたがお店に復帰しない?作った物沢山見たけど、十分販売出来るし、今度は私と変わってお店を守ってよ。
また年寄りになったら2人で頑張ろうよ・・・」

私にも出来ることがあったのだ!
お店にいた時、小さなドレスを縫って、それを着てくれたおチビさん達はいつも笑顔で「お姫様みたい~」と喜んでくれた。
その度にこのドレス作って良かった。喜んで貰えるなんて!作った私も幸せ♪と思っていた。

思い切って!お仕事再開♪
売り上げは期待できないけど、少しづつ、少しづつ頑張ってみよう!
またいつか、私が作った商品でお客様に喜んで頂けたり、笑顔を交わせるはず。
お店と言うほど立派な事は出来ないけど、とにかく前に歩いてみよう!
やってみようよ!と決意しました。(何だかすごい書き方ですみません。。。)

両親がバイク屋さんをしていた店舗なので、とても古い建物です。
両親もここで、数十年お客様に笑顔で、お店を守っていました。
私もできるはず。だってその娘なんですもの!
よし!よし!

ここでこんな風に色々な悩みを乗り越えてこられたのも、このブログで「頑張って!」と書き込みをして下さった方々の力。
それがどんなに励ましになったか。
とてもとても感謝の気持ちで一杯です

息子に負けず、随分前向きな母になってきました!
インターネットでもHand Madeの商品の販売を始めたことろ、数日前初めて購入してくれたお客様が、お店のブログにコメントをくれました。
そのコメントを読んだ時、嬉しくて涙がポロリ・・・。

「本日、すてきなリバティバッグが、無事届きました。
おつくりもしっかりとしているし、とても可愛いお品で、嬉しいです。
たいせつにたいせつに、使いますね」

この方はご自分のブログでもこのバックの紹介をしてくれて、お店のブログの紹介文も書いて頂いていました。
とてもとても嬉しいです。

わたしも仕事が出来るんだ。
そして、こんなふうにどこかで誰かとめぐり合っているんだ。
インターネットでは笑顔で会話は出来ないけれど、喜んでくれる人がいることに自分の生きがいを見つけました。

派遣でしていた仕事は過去の事と忘れることにしました。
新しい自分と新しい仕事にさらなる向上を目指して

1年半以上の長い自宅療養は、インターネットでめぐり合えた方々の力で終了です。

お仕事開始です!頑張ります!

小さなお店のウィンドです


ラベンダーがやっと咲いたよ~!

2008-07-26 | 日々のつぶやき
富良野から購入してきた、ラベンダー達がやっと花を咲かせてくれました
あまりに嬉しくて写真をパチリ♪


自宅に届いた時、薄紫のつぼみが沢山付いていたのに、ほとんど全て枯れた状態になってしまって、毎日眺めてはどうしたものか・・・とため息・・・。
枯れたつぼみは切ってしまったほうがいいのかと思い、毎日数本づつ切りながら、
「元気に育つんだよ!育ってね!」と話しかけていました。(ちょっと暗い?)

購入した時に育て方の事を聞いたら、
「枯らしてしまう方が半分ですが、育てられる方ももちろんいらっしゃいますよ。愛情を持って育てれば、大丈夫ですよ」と話していました。

このラベンダーは、枯らすわけにはいかない!
北海道から連れてきたのだから!思い入れがあるもん!

つぼみは枯れてしまうし、苗の下の葉っぱはグリーンからグレー色になってしまうし、枯れてしまうのでは・・・と育て方を色々工夫してみました。

そしたら新しい目が沢山出てきて、数本つぼみが顔を出しました。
花を咲かせてくれるとは思わなかったのですが、今朝お水をあげながらびっくり♪
とてもかわいい花が咲いていました。
とてもとても小さな花から、ラベンダーのにおいがかすかにします。
北海道の気候から、この場所の気候に対応できるようになったのだろうか。
だとしたら、この子達も頑張ったのね♪

「よく頑張ったね!ありがとう!」
お水をたっぷりあげなから、愛情をたっぷりと注ぎました。

こんな小さな小さなお花達にも成長する事の喜びを教えられました。
さてさて!今日も1日頑張らなきゃ!と1日の始まりをパワー全開です




この苗たちは富良野の「ファーム富田」さんで購入しました。送料は別途掛かりますが、自宅に配送してくれますよ。

ガーデニング♪

2008-07-16 | 日々のつぶやき
今日はとてもよい天気

これからの季節は、我が家のウッドデッキが最高の場所になります。
手作りのウッドデッキなので、多少でこぼこ感はありますが、ご愛嬌!

昨日落ち込んでいた私を励ましてくれたのは、観葉植物の生きる力でした。
更に生きる力を!と今日は先日購入してきたハーブ達のため、ウッドデッキを少し削り小さな花壇を作ってみました♪


大きめな鉢に植えようと思っていたのですが、大地にしっかりと根を張って大きく育つ!というイメージが浮かび、ウッドデッキのちょぴり改造となりました。
近所のホームセンターへ行き、可愛いレンガ達とブロック、土を購入。
大きな鉢を購入するより材料費が安くてびっくりしました。

自分が想像した花壇とはちょっぴり違うのですが、これはこれでキュート

完成して周りを見たら、夜になってもこの花壇が見えるようにと明かりが欲しくなりました。
ちょっとぼや~とした明かりが、ウッドデッキにあるのって素敵ですよね。
思い立ったら作らなきゃと、再びホームセンターへ!
イメージは膨らむのですが、実際作ってみないと感じがつかめません。

そこで、家にある物を使って、ちょっとの工夫でと試行錯誤の結果・・・


花壇に使ったレンガでランプ(?)を作ってみました。
まだ、改良しなければいけない所が多々あるのですが、雰囲気のある明かりに喜び!です。

少し肌寒い夜でしたが、夕食はウッドデッキで食べました。

「いつもよりビールが美味しいね~」とニコニコ顔の私の横で、息子が、
「これが(明かりと花壇)完成したのが嬉しかったみたいだね。これからは当分毎日外で夕食?涼しいからいいけどさ・・・」と私に付き合わなくていけない息子は苦笑い。
今年の夏は夕食をこのウッドデッキで食べる事が多くなりそうです。

こんなちょっとの変化でも、元気の力になってくれるのですね。
「色々あるけど、まっ!いいか!」と思える気持ちを持つことも大切ですよね。

ご機嫌な私を見ていた息子が一言・・・。
「元気になったみたいだね。母さんは本当に単純だよなぁ~」と呆れ顔。
昨日落ち込んでいたのを知らぬ振りして見ていたのかもしれませんね。

「無理はしない。出来ることからやってみる!」といつもの自分に戻りました。
落ち込んだり、元気になったり、忙しいですよね





生きる力

2008-07-14 | 脳動脈瘤
今日、登録してある派遣会社からお仕事の紹介の電話がありました。

体調不良になって約2年。
自宅療養で、世間から離れた生活を送っているので、
電話をもらった時、ちょっぴり嬉しかったです。
だって、元の生活に戻れるような気がしたから・・・。

「面接に行きます!」と元気に言いたかった気持ちを抑え、手術の事、後遺症の事などを説明しました。
「そうですか・・・残念ですね。○○さんなら任せられると思ってお電話したのですが・・・。また体調が落ち着いてきたらご連絡くださいね」と仕事の話は終了。

電話を切った後、嬉しかった気持ちと好きだった仕事に戻れないという現実とでとても複雑な気持ちになりました。

インターネットなど光がある文字などは読めるのですが、本や書類などの文字はとても読みづらいのです。
読めない訳ではありませんが、読んでいると眼が回ってきて、気持ち悪くなってしまいます。
そしてそれを無理して読んでいると、眼が真っ赤になって目の奥から頭痛になり、手術した左側が痺れる様な違和感を感じます。
また見え方が毎日同じではなく、日によっては円形に物がみえたり、虫眼鏡を覗いて周りを見ているような違和感を感じたり、距離感がうまくつかめなかったりと眼の不自由があるのです。
その状態では、派遣という状況で仕事を受ければ、派遣先にご迷惑をかけてしまいます。
分っているので、今まで仕事に戻りたいとは家族にも、友人にも話さなかったのですが、こうして派遣会社の方に体の話を伝えたら、「現実」に少々へこみました。

それに、頭の回転が随分遅くなったこともずっと気になっている事です。
聴覚も多少障害があるのか、テレビの音量も以前より大きな音量じゃないと会話が聞き取れません。
文章を書くことも、かなり時間がかかり、うまく綴ることが出来なくて
「私の頭、どうなっちゃたんだろう・・・」と落ち込みます。
毎日の生活の中で、天気や疲れで体調が微妙に変化している自分を毎日受止めて、これも私!と元気だった頃の体調と比べないようにしています。
比べ始めたら、きりがなく落ち込むだけ落ち込んで、結局は手術をして良かったのだろうか・・・と未来を見失います。
落ち込んでいる自分を許せなくて、更に落ち込んでいきます。
こんな気持ちを繰り返して、今は少しだけ乗り越えて随分立ち直りました。
それでも今回へこんだということは、「昔の自分」から逃げていたのかもしれないですね。

元気だったはず。何があっても乗り越えてきたはず。
でも今度ばかりは自分が頑張っても体の変化は変わりようがありません。
変わりようの無い体の変化を「自分」として受け入れて乗り越えていくしかないのです。
そこから全てが変わるのです。
分っているのですが、こうして時折挫けてしまいます。とほほ・・ですね。

今日はめいっぱい挫け日でした

そんな中、挫けつつウッドデッキでため息をついていたら昔買った観葉植物の生きる力を見せ付けられました。
数年前に購入し、冬は家の中に入れて、春からお庭に出してと可愛がっていた観葉植物が、去年は私の手術やら、後遺症やらで面倒をみてあげられませんでした。
今年の春には枯れてしまい、すっかり終わってしまったと庭の隅に置いておきました。
今日何気に目に入って驚きました。
その観葉植物から小さな芽を出して、小さな葉っぱが出ています!
いったいどこが生きていたのか分らないほど、木は枯れているのですが、確かに緑の葉っぱが出ているのです。


生きているのです。
枯れてしまったように見えたのに、少しづつ少しづつ回復していたのですね。
見かけはすっかり変わってしまいましたが、頑張って育っているのです。

「生きる力」「頑張る力」「生命力」・・・

この観葉植物は、こうつぶやいているように思いました。

「私は必ず復帰するからね。今はまだ小さな力だけど、必ず元のように大きな葉っぱで美しい姿に変わるからね!」

「よく頑張ったね。私も頑張らなきゃね・・・」と今日の自分に反省でした。





美瑛~富良野の旅 -旭山動物園-

2008-07-09 | 旅行
娘は旭川へ来ると、必ず行きたいところがあります。
「旭山動物園」です。
今回も楽しみにしていたようです。

「動物園へ行きたいのだけど、帰る日の土曜日に行きたいの・・・」
と娘は少々遠慮がちにつぶやきました。
午後の飛行機に乗って帰るのです。なぜその日がいいのか聞いてみると、
「おおかみの森が公開日なの・・・。出来れば見に行きたいの・・・」

娘は動物が好きで、特にこの旭山動物園は好きな場所です。
多分混んでいるだろうその日に・・・とは思ったのですが、今まで私の看病や心配で色々苦労したであろう娘の為・・・と娘孝行!をしました

旭山動物園は、私は2回、娘は3回目の来園です。
動物の生態や行動をいかした舎で、とても工夫されています。
見学できる場所や設備も他の動物園では味わえない良さがあり、見学する度に、
動物の行動などに驚くことがあります。

初めて来園した時、大きな北極熊が目の前でプールに飛び込んでいく姿は、余りに近くて、迫力があり驚きと感動とで、ずっと観察していました。

 いよいよおおかみさんとご対面!

娘は小さな子供の様に目をキラキラ♪させておおかみさん達を観察していました。   

三匹のおおかみは暑さにだるいのか、すっかりリラックスしているのか、ごろりと横になって、くつろいでいるように見えました。
時折じゃれあったり、追いかけてみたりと3匹は仲良し♪

私にはどう見ても、我が家のワンコ3匹と同じ行動のように見えて、やっぱり同じなのね・・・と微笑みでしたが、娘は近くで見学できるおおかみの行動に釘付けになっていました。

 見学ロードにおおかみの話がとても美しい絵画で綴られていました。
私はこの絵に一目ぼれ

次はこっち!次はこっち!と私は娘の後について見学です。

「あっ!キリンが2匹になったのね」「アザラシは赤ちゃんが生まれたんだ~」と動物達の変化を嬉しそうに見学していた娘です。

最後は私が会いたい動物「ライオン」に会いに行きました。
初めて来園した時、とても元気なライオンの赤ちゃんがいました。
パパさんライオンにじゃれたり、ママさんに甘えたりしていて、とても愛らしかったチビライオン。
私の手術で旭川へ来た時に、娘と息子が2人で来園した時には赤ちゃんから少年に成長していたそうです。
さて、どこまで成長したのか、わくわく

 たてがみというほど立派なものではありませんが、ほんの少しあって、少年から青年にと更に成長していました。
「息子に会いにきた母親の心境・・・」と成長に感動していると・・・

「えっ!ライオンがこんなんでいいの!」ってポーズ。
ライオンってこんな無防備で大丈夫なの?!このまますっかりリラックスして眠っていました。
少しのんびり屋さんに育ってしまったのでしょうか・・・。
のんびり屋さんの息子に苦笑しながらも、こうして元気に成長していく姿に喜びです。本当にその気持ちは「母親」ですよね。
来年会えるときは、どう成長しているのでしょう。

「のんびりでもいい・・・逞しく育つんだよ!また来年会いに来るね・・・」


旭山動物園は動物達の見学だけでなく、おみやげグッズもとても可愛いものがあります。
娘も私もお気に入りなのが、あるメーカーの縫いぐるみ達です。
そのメーカーの北極熊は、とても愛らしい顔で、ふわふわの体からラベンダーのにおいがします。
そのメーカーがおおかみの縫いぐるみを作ってくれたら・・・と娘は探していました。

 おおかみの縫いぐるみです♪

なんと愛らしいおおかみ。少しだけラベンダーの香りがしました。
ふわふわの愛らしいおおかみの縫いぐるみを購入した娘は、今回の旅行でも一番の笑顔で携帯に付けていました。
でもその携帯電話には、初めて来園した時購入した北極熊がうっすらグレー熊さんになってくっ付いています。そこに今回はおおかみさんです!

私:「随分にぎやかな携帯ね・・・」
娘:「でも、これは大切な思い出だから・・・」

私が退院した時に思い出にと大きめな北極熊を買って、枕元に置いてあるように、娘も私の病気の色々な不安を口に出さず、この子達に癒されていたのかもしれません。


私のお気に入りは手ぬぐいです。

素朴で素敵な手ぬぐいが数種類あります。前回も1枚購入してきました。
今回は、「親子の愛」を感じるこの柄を選びました。
いつか額に入れて飾ろうと思っています。

こうして今回も旭山動物園を楽しんできました。
来年また動物達と会えるのがとても楽しみです。











体中の健康診断

2008-07-04 | 日々のつぶやき
今日の天気はすごい
暑かったですね~。1日中後頭部に氷を巻いていました。
微熱が数日間続いているのです。
なぜ微熱が続くのか・・・原因は分かりません。ふぅ~。

数ヶ月前から少しずつ痩せるようになりました。
あれ?ちょっと痩せた??と少しだけ気になっていたのですが、
別に心配はしませんでした。
食欲が落ちたわけでもないし、体を動かしすぎているわけでもなく、
普通の生活をしていても、少しづつ痩せていくのです。

「病院に行って頭以外の体の検査をしてもらったら・・・」と家族にも言われていたのですが、病院へ行くなんて必要最低限にしたいものです。
何時間も掛かる病院行きは「頭」だけでたくさん!それだって待ち時間疲れで病院へ行く方が体調を崩します。

「・・・でもちょっと気になるかも」と思い始めていたら昨日、国保から「特定健康診査受診券」が届きました。

書類には「メタボリックシンドロームに着目し、生活習慣病を予防するため特定健康診査および特定保健指導を実施します。」と書かれていました。

まだ受けていないので、どういう検査をするのか分かりませんが、体の機能を検査してくれるのではと思っています。
書類の注意事項に「各種がん検診・・・」と記載されていた所に眼が止まりました。
市の保健福祉課に問い合わせてみると、一緒に各種がん検診も出来るとのこと。
今までがん検診なんてした事がなかったのですが、この際だから一緒にと診察する検診を申し込みました。
・胃がん
・大腸がん
・肺がん
・乳がん
・子宮がん
それに肝炎検査も診察できる年齢で、全ての検診は6項目になりました。

特定健康診査と5種類のがん検査、肝炎検査とまさに体中の健康診断です。
ちょうど気になっていただけに、余りにグットタイミングな健康診断です。
来月に診察なのですが、まさか・・・何か発見される様なことはないよね・・・と
少し不安な気持ちもあります。
余りにもタイミングが合い過ぎている事。

でも折角の機会なので体中隅々見てもらおうと思っています。
全て異常なし!って診断だった更に安心しますよね。

息子に「お母さんが、今度は癌を宣告されたらどうする?」と聞いてみました。
大笑いで「そしたらそんなふうに美味しいとビールは飲んでないよ!元気!元気!」と返されてしまいました。

確かに小さなコップ1杯のビールを美味しいと飲めるのだから何の心配はないか!
物事を全て明るい方に考える息子に乾杯

美瑛~富良野の旅 -ふらの寶亭留-

2008-07-03 | 旅行
旭川の病院へ診察へ行く以外に、3ヶ月に1回、近い病院へ診察に行きます。
その主治医の先生は、上山先生のお弟子さんです。

診察の度、体調が悪い話をすると必ず、
「元気に旅行でも出かけてきなさい!病気とばかり付き合っていると後遺症ばかり気になって、改善するのが遅れるよ」と言われていました。

出かけたいと思っていても、急に眼が回るようになったり、言葉が出なくなったり、視力が真っ黒になったりととても旅行へと言う気持ちにはなりませんでした。
それでも息子の高校受験が終わったら、ゆっくりと旅行でもと思っていたのですが、突然に病気の発症。
自分の体は少しばかりですが、色々な症状がありますし、息子の病気の心配とゆっくりとした時間は過ごしていなかったのです。
幼なじみの友人が、息子の調子も落ち着いているし、少しゆっくりとした時間を過ごしておいで!という言葉に甘えて今回の小旅行の日程を入れました。

せっかくの機会なので、1泊だけは、北海道の良さが満喫できて、静かで、ゆっくりできるホテルをと数週間前から探しました。

■ ふらの寶亭留 ■ 住所:富良野市学田三区
HP:http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/furano/ryouri.html

 (お写真はHPより)

ふらの寶亭留は、山の中にありました。
3万5,000坪という敷地の中に25室だけという贅沢な空間を持つホテルです。

お部屋は大きな窓なので明るく、とても広く落ち着いたお部屋でした。
またベランダがありそこにはテープルと椅子がおいてあります。そこに座って見る景色は「自然の絶景」です。
まだつぼみですがラベンダー畑も広がっていていました。

広い森は「癒しの森」と名づけられていました。
歩いてお散歩も素敵なのですが、カートを貸してくれます。
早速カートを乗って森の散歩に出かけました。

ラベンダー畑を横切り、森の中へ。
鮮やかな緑が太陽の光を浴びて光っています。小鳥の鳴き声が聞こえます。
心地よい風が吹いていました。

思いっきり空気を吸ってみました。
柔らかで優しい空気・・・(表現力が足りなくてすみません・・)
私の体の不調も浄化されそうです。

自分の病気も、息子の心配も色々な悩みも全て頭の中から消えていきます。
ただただゆっくりとゆっくりと時間が過ぎていく。
私が悪いのですが、自分が背負いすぎている肩の荷を森の中に降ろして、
久しぶりに「個」を感じました。

「手術をして良かった」
見つかった時に子供達が背負うような後遺症が出てしまうのなら、このままの方が良いのではないかと随分思い悩みました。
ブログの記事で読んだ後遺症を自分と重ねてしまったのです。
手術の恐怖心などは全く無く、とにかく自分1人で何もできなくなるような後遺症が怖かったのです。

「お母さん、こんなふうに旅行が出来る位元気になって良かったね。本当に良かったね。これからも大丈夫よ。これからだって・・・」

娘も色々な事を背負う覚悟でいたでしょう。私が居なくなったら大黒柱にならなくてはいけないのです。娘には大きな大きな不安だったと思います。
娘も私と同じように自分が背負った荷物を少しの間自然の中に降ろしたのでしょうか。

散歩中色々な思いが浮かんでは消え、思い出しては薄れていく。
突然に体調不良になり原因が分からず苦しいだけの日々、そしてやっと見つかった原因は、脳動脈瘤。難しい手術の決断。術後左目が全く開かなく、瞼が動かない自分の顔に受けたショック・・・。
今日まで受止めては挫け、受止めては挫け、ときには受止められないと逃げたくなった事もありました。

森は息をしています。私も息をして生きているのです。
「生」をたっぷり吸い込んで散歩を楽しみました。

夜は、2人で宿泊者専用のバーで美味しいカクテルをご馳走になりました。
こちらのバーは一部のものを除きフリードリンクです。
お酒が好きな娘は喜んでいました。

温泉に入ってゆっくり。バーでゆっくり。お部屋でゆっくり。贅沢にゆっくりとした時間を過ごしました。
ホテルのスタッフの方々の対応も素晴らしかったです。
本を持って、明るい太陽の下、癒しの森のウッドチェアーに座って読書。とてもとても静かな時間を過ごす・・・なんてピッタリなホテルだと思います。
まさに今回こだわって探したホテルと巡り合いました。

来年の診察には更に元気になって、またこちらのホテルに泊まりたいと思っています。


お夜食が届きます。とても美味しいふらのの牛乳瓶の明かり達です。

 お部屋から見えるラベンダー畑と癒しの森 (上手に撮れなくすみません・・・)

美瑛~富良野の旅 -美瑛選果 野菜たち-

2008-07-02 | 旅行
 (お写真はHPより)

■美瑛選果 RESTAURAN 「ASPERGES」
住所:北海道上川郡美瑛町大町2丁目
HP:http://www.bieisenka.jp/

富良野から旭川へ戻る途中に、素敵なお店を見つけました。
北海道ならではの食材で、美味しいものってなんだろう・・・とガイドを参考に探していました。
「美味しい、新鮮なお野菜たちの料理・・・」という言葉に引かれてあるレストランへ行ってみました。
JAびえいが経営している工房で、とれたてのお野菜の販売、とてもキュートなスイーツの販売、そして美瑛でとれたての野菜たちのレストランと、きれいな建物の中に入っています。

私は普段そんなに野菜にこだわることも無く、普通にスーパーで購入し、料理します。
確かに採れたてのお野菜なので、美味しいとは想像できるのですが、私がいつも食べているお野菜たちより少し美味って感じで思っていました。

コース料理もあるのですが、早い時間だったので、アラカルトを選びました。
アラカルトの料理も十分2人分位あるのです。

 感動のお野菜たちです。

美味しいお野菜ならば、サラダ。(1品目)
美瑛のアスパラはとても大きくてびっくりしました。
見た目はきれいなサラダの野菜・・・だったのですが、一口、口に入れて驚きです!
とてもとても甘いのです。美味しい・・・なんて一言で言うにはもったいない!
どのお野菜も自然な、何と言えない甘みがあるのです。
それぞれの野菜たちが持っている素朴な味があるのです!
「野菜」に対する考え方が変わりました!!
野菜ってこんなにも美味しいなんて!私が今まで食べていた野菜たちはなんだったのだろう・・・。
野菜が主役になる料理なんて、しかも炒めたり、味をつけたりではなく、野菜自身の主張!なのです。
感動・・・しました。

2品目は美瑛ポーク ステーキ ゆり根のリゾット添えです。



ポークステーキはとても柔らかく、ものすごく美味しい!(言葉が足りなくてごめんなさい・・・)
またゆり根が入ったリゾットも味が薄味でステーキと食べていてもしつこくなく、これもまた感動!!でした。
もちろん付け合せのお野菜も甘くて、まろやかな味。

娘と2人、北海道で美味しいものといえば「蟹、魚介類、ラーメンそして旭川でいつも食べて美味しいと思っているジンギスカン」と思っていました。(・・・恥ずかしいのですが)

美味しいものは今までも食べることは、もちろんありましたが、必要外に味付けをしていなくても、美味しい。その食べ物(野菜たち)の味の大切さを守り作っている。大切に作られた野菜たちの良さを最大限にいかして調理する。
何気ない料理ですが、そうして作られたお料理に感動しました。

「野菜って本当はとっても美味しいんだね。考え方が変わったね・・・」

早い時間に入ったので、お客様は他に無く、娘と2人、静かなレストランで、
ものすごい贅沢をしました。
感動するお料理に出会えるなんて!食材への思いが変わるなんて!
大げさではなく、本当に本当に美味しかったのです。

帰ってきてからHPを見て、「そうだったんだ!」と思ったのは、このレストランの臨時休業のお知らせでした。

「洞爺湖サミット開催により専任シェフ不在のため、レストランアスペルジュは臨時休業とさせて頂きます」

なにげなく立ち寄ったレストランは、すばらしいシェフのお店だったのですね。
サミットでもあの美味しい野菜たちを使われるのでしょう。
日本にもこんなに美味しい野菜があったのですねと思ってくれたら嬉しいですね。

お店を出る頃は夕暮れ。
山々の向こう側に綺麗な夕焼け。

こんなふうに元気になるときがくるなんて・・・。
こんなふうに素敵な出会いと巡り合える様な体に戻るなんて・・・。

初めて脳動脈瘤が発見された時、

「左目の失明は避けられないでしょう。また言葉が不自由になる可能性があります。それと運が良ければ歩いて帰れるでしょうが、元に戻れる可能性は余り期待しない方がいいと思います」

そう説明されたっけ。
美味しいものや素敵な出会いなんて、とても小さな出来事ですが、
一つ一つが「良かったね♪元気になって!」と言われているような気がします。

美瑛に行かれたら、ぜひぜひ美味しいお野菜たちを食べてみてくださいね

レストランのコンセプト「北海道を代表するシェフ・中道博氏とJAの本格的な共同プロジェクトとして、旬を活かした美瑛ならではの料理を提供します。食べた人に感動を与えるおいしさで、美瑛産農畜産物のファンになっていただくことを目指します。」



美瑛~富良野の旅 -ふらの硝子-

2008-07-01 | 旅行
今回の旅で一番思い出深くなる硝子と出会いました。
富良野にある、「ふらの硝子(しばれ硝子)」です。


■グラスフォレストin富良野■ 住所:富良野市麓郷市街地3
HP:http://www.furano-glass.jp/
まっ白に凍りつく冬、やがて雪が解け・・・芽吹く春が訪れる。紫の風香る夏。そして丘陵がこがね色に染まる秋。富良野の四季は色様々です。
そんな季節たちを硝子に表現しました。



今回富良野の観光を調べていたら、富良野にしかない硝子という工房を見つけました。
この硝子は、「洞爺湖サミット」で記念品になるそうです。

お店の中は、美しい硝子が並んでいます。
どれもとてもきれいで、きらきら光っていました。
お店の方が、硝子のコップに暖かいお茶を入れてくれて、ご馳走になりました。
「?硝子にお茶??」耐熱の硝子はどちらかというとごっつい!感じがします。
でもそのコップはひびが入っているような模様で、とても繊細な雰囲気の硝子でした。

お店の方から硝子の特徴を伺って、びっくりです。
この硝子は「しばれ硝子」といって硝子のひびが3年から5年の年月をかけて成長していくのです。
こんなふうにひびが入っているような硝子は今までも見たことはありますが、年月をかけて変わっていくなんて驚きでした。
おまけに耐熱なのです。

「写真はHPより」
-しばれ硝子とは-
しばれ硝子は、当工房で一つ一つ手作りで制作しております(made in 富良野)

一般的な水中投入によるアイスクラック技法の「外ひび」とは違い、硬質硝子に膨張率の異なる硝子を挟み込んで「中ひび」の状態を創り上げます。
そして、その後3年から5年の年月をかけてそのひびが成長していきます。

また硬質硝子を使用することにより、耐熱性にもすぐれており、暖かいお飲物など通常のホットドリンク類にもご利用できます。

-お店から頂いたパンフレットより-

硝子をじっと見つめました。
「私と同じだ・・・。体調の回復を待っている私と。術後年月が経つ事でもとに戻れると信じている・・・」
この硝子は完成するまで時間が数年掛かる。その間空気や湿気などの変化に反応し変わり続ける・・・。
なんだか、不思議な連帯感を感じたのです。

余りひびの入っていないカップを探しました。
毎年手術の日に乾杯できるよう。その時は去年よりも更に美しくひびが入っているのでしょう。それと同じように私の体調も良くなっているはずです。
色々と迷って、とても美しいカップを選びました。

「頑張ろうね・・・。私も貴方も・・・」とカップがつぶやいているようです。
カップの底に手術の日を書こうと娘と話していると、お店の方が、
「よろしければ、これをお使いになってみては・・・」と
硝子に文字を彫れる機械を持ってきてくれました。
おかげで手術の日とカップを購入した日を彫り入れることができました。

何十年経ってもこのカップで元気に乾杯をしたいです。
私にとって、とてもとても大切な思い出のカップになりました。

工房のスタッフの方々のお心遣い、このカップを作った方の思い入れ、
素敵な出会いでした。

「旅」「出会い」はやっぱり素敵なものですね。



 出会ったカップです。

このカップ富良野限定色で、太陽光や白熱灯の光で紫色に見えますが、蛍光灯の光でうすいブルーに変化する特殊な素材が使われています。2色の色を楽しめるのです。