今日の天気は
天気が良かったからなのか、疲れが取れたのか久しぶりに私の体調も落ち着いていました。
先週、静岡の息子の病院に診察に出かけました。
すごーく疲れて、自宅に戻ってから数日間は寝込んだ母です。(ぐすん・・・)
病院は自宅から車で4時間程掛かります。
出かける数日前から体調もいま一つの状態で車の長距離運転。
電車か車か・・・と悩みつつ時間の事を考えて車にしました。
体調がいま一つだけに、神経を集中させて運転。。。
私の体調を考慮して、診察日の前日に出発。
さて、ホテルに泊まってと思っていたのですが、息子が一言。
「ホテル代高いし、お姉ちゃんの家に泊まろうよ。あいつも喜ぶしさ・・・」
結局名古屋まで、運転して行きました。
病院から名古屋まで2時間弱。
まっ!いいかと軽く考えていたものの、今回ばかりは名古屋がとても遠く感じました。
何度も車で名古屋へ行っていたのに、今までは距離を感じることも無かったのに、
やっぱりちょっと体の調子が悪かったのでしょうか。
名古屋は美味しい食べ物が沢山あって、大好きな街です。
ひつまぶし、味噌カツ、味噌煮込みうどんなどなど。
息子は「名古屋に着いたらひつまぶし食べに行こうよ!」とわくわく♪
ひつまぶしを食べたくて「名古屋へ!」という言葉が出てきたのだな・・・と後で思いました。
・・・・全く親の事など考えてないのね~

でもそれも息子の体調が良い事!と自分を宥め、翌日病院へ。
「静岡てんかん・神経医療センター」はてんかんや神経医療の専門病院です。
てんかんの研究に対しての資料を読んで驚きました。
てんかんもまだまだ研究しなければ、分からない点が沢山あるようです。
頭の病気はまだまだ解明されていない点があるのですね。
今回の息子の診察は、初めて薬を飲み始めて2ヶ月の状態の確認と、血液検査、体の状態の検査でした。
薬を飲むことによって、血中濃度が濃くなったったり、肝臓を傷めてしまったりするようです。
検査結果は「異常なし」一安心です。
薬を飲み始めて倒れると言う発作もありませんし、至って息子は健康!元気!です。
でも、今飲んでいる薬の量では発作を止めるだけの作用は無いそうです。
2週間で1錠づつ増やしていくのですが、2錠までは体調の変化などは無かったのですが、3錠になったら「だるさ、倦怠感、眠気、吐き気」があり、2錠に戻りました。
2錠を1ヶ月程続けてから、3錠に変更。
2錠で体を慣れさせたのか、今度は副作用の様な状態にはなりませんでした。
今は3錠です。
先生:「少なくても4錠から5錠飲まなくてはいけません・・・。様子を見ながら増やしてください。手がぴっくっとなるのは止まりましたか?」
息子:「たまにあります」
先生と話しているのを黙って聞いていました。
息子の発作は倒れないだけで小さな発作は続いているのです。
手がぴっくっとなるというのは小さな発作です。
てんかんというとバタン!っと倒れるのが一般的ですが、手がぴっくっと一瞬引っ張られるような感じで動く症状も発作なのだそうです。
初めての診察の時に色々な発作があるのだと驚きました。
すっかり元気!な息子の姿に「もしかして直ったかも・・・」なんて思った私は自分の甘さを恥ずかしく思いました。
薬を増やしながら飲み続けること、それでも手のぴっくっと動くのが止まらないようであれば、薬を変えてみるという事で診察終了。
最後に初診の時から気になっていた事を相談してみました。
「先生、息子の病気が私の遺伝か何かなのか調べることはできますか?」
「血液で調べることになります。でも結果が出るのは長くて年単位です。大丈夫ですか?」
「年単位!」
「人間の遺伝子は数十万個以上あります。それを一つづつ調べていくのです。遺伝子解析研究として調査することはできますが、調査いたしますか?」
調査の内容の説明を聞きながら、遺伝子の奥の深さを感じました。
人間の体の中の細胞の数!全く素人の私には驚き!!です。
「お願い致します」
たとえ年単位での検査でも私の体からの遺伝で息子がこうなったとしたら、息子が子供を持つ時に参考になると思ったのです。
父をなった息子が自分の子供の小さな変化に驚かず、対応できるはずだと思ったのです。
息子と私は採血し、研究の同意書にサインしました。
息子が笑いながら、
「DNAで親子じゃない!なんてなったらどうする!」
「う~ん、そうかも!」と2人で笑いながら、いつもはここまで感じない親子の絆というのを感じました。
親と子。
血の繋がり、遺伝子・・・。
私と息子がこうして今回調査することで、これからの先の事は色々な事がわかるのでは・・・と期待しています。
母がくも膜下出血で亡くなり、私が大きな脳動脈瘤が発見され、私が原因不明で15歳から20歳まで倒れる発作があり、15歳の息子が倒れる発作でてんかんと診断された・・・。どこまでも頭の遺伝子に何かあるのではと気になっていたのです。
私の母がもし生きていれば、自分の遺伝で娘が動脈瘤になったのだと自分を責めていたと思います。
もし今回の検査で私の遺伝子が息子の発作の原因だとしたら、私も自分を責めるのだろうと思います。
「もしさ、お母さんの遺伝子で病気になったとしたら・・・ごめんね」とつぶやく私に息子は、
「本当だよ!母さんの血100%かよ!似たくないな!でも親子だから気にすんなよ♪大丈夫!大丈夫!俺で変えてやる!」と大声で笑いながら叫んでいました。
いつも明るい息子に今回も助けられました。
私の母がもし私の病気の事で同じような台詞をつぶやいたら、私も息子と同じように伝えたと思います。
「お母さん、大丈夫よ!私だって元気になるし、親子なんだからさ!大丈夫!」
・・・母と私、私と息子・・・遺伝子で全て繋がっているのですね。
こんな事を深く感じるなんて、ちょっと不思議な感覚でした。
息子の病気から学ぶ事は本当に沢山あります・・・。