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いつか元気になぁ~れ♪

ある日の突然の体調不良。
そして突然見つかった脳動脈瘤。術後元気になるまでの日記。
そして新たに息子と私の日記。

息子の病院から広島旅行

2009-03-28 | 旅行
先週の水曜日、静岡の息子の病院の診察日でした。
息子も久しぶりに脳波検査です。
検査結果は…
「だいぶ脳波が落ち着いてきているね。良くなってるよ。薬は飲み忘れないでいれば、更に良くなるのは意外と早いかもしれないね」

ほっとしました。
約1年前、突然倒れた息子の姿。
スポーツ少年で、元気一杯の、病気一つした事がない息子が倒れたのです。
はじめて息子のてんかんの発作の姿を見た時は、母である私も情けなく腰が抜けてしまいました。
その時の脳波と今の脳波はずいぶん改善されているのです。
高校を卒業する時はどうか脳波は全て改善されていて異常がないとなって欲しいと毎日願っています。

ちょうど息子の学校もお休みで、娘も大学が休みだったので、娘の荷物を名古屋に届けながら、広島まで車で長距離旅行へ行きました。

私はずっと前から広島へ行ってみたいと思っていました。
でもさすがに関東からは遠い道のりです。
家族で広島旅行なんて予算もないし、車しかない!と思っていました。
名古屋から広島までも7時間近くかかる道のりです。
でも運転してくれる友人が今回は一緒に出かけてくれたので、何とか頑張ってひたすら高速道路を走って出かけてきました。

息子の病院に診察に行くので、名古屋から近場の奈良へ行ってみようか…と話していたのですが、息子がちょっぴり甘え顔で
「母さん、広島へ行きたかったんだよね。だったら呉に行ってみない?」
息子は自分の夢の大学を見に、呉に行きたかったのでしょう。

来年は2年生になって、自分の進学を決定しなければなりません。
その前に自分の思いや夢を確認したかったのかもしれません。
旭川で急遽入院した時に私の世話をしてくれたお礼と思って、運転覚悟を決めて広島行きを決めました。(出発当日まで迷っていたのですが・・・)

呉は、静かなとても素敵な町でした。
息子は大学の前で笑顔で写真を撮って満足顔。
「俺絶対入学して、必ずここにくるから…」と夢を語っておりました
(私と娘はハイ!ハイ!って感じですが・・・)

宮島も行きたかった場所です。
宮島の美しさ、自然、町並み…どれもとても素敵でした。
空気が澄んでいて、吸い込むたび体の中から悪い空気が入れ替わるようでした。



宮島の住民の鹿達。町の中にはどこでもゆっくりと歩いています。

宮島の町並みです。
  
夕方の宮島です。とっても素敵な時間です。


手術後旭川へ診察へ行く以外、長い時間の外出は手術後初めてでした。
発作が薬が効いてきたのか、落ち着いてきている今だからこそ行けたのですよね。
それだけ元気になったのですよね。

原爆ドームはショックでした。
博物館では、亡くなったお子さんのお洋服などがどんな状況だったのか説明文と共にあったのですが、母としての気持ち、親としての気持ちを考えると読むたびに涙があふれてきました。

娘も息子もずっと無口でした。
博物館を出てきた子供達は「私たちは幸せだね…」と涙ぐんで一言。
私は「そうね。こうして生きている。夢を持てる。本当に幸せだね」と二人の肩を組んでつぶやきました。

息子の一言で出かけた広島は、忙しく回りましたが、色々な思いを持てた旅でした。

旅行中は気が張っていたのか、比較的元気だったのですが、自宅に戻りほっとして体中の力が抜けたのか、3日間寝たきりの私でした・・・とほほです

美瑛~富良野の旅 -旭山動物園-

2008-07-09 | 旅行
娘は旭川へ来ると、必ず行きたいところがあります。
「旭山動物園」です。
今回も楽しみにしていたようです。

「動物園へ行きたいのだけど、帰る日の土曜日に行きたいの・・・」
と娘は少々遠慮がちにつぶやきました。
午後の飛行機に乗って帰るのです。なぜその日がいいのか聞いてみると、
「おおかみの森が公開日なの・・・。出来れば見に行きたいの・・・」

娘は動物が好きで、特にこの旭山動物園は好きな場所です。
多分混んでいるだろうその日に・・・とは思ったのですが、今まで私の看病や心配で色々苦労したであろう娘の為・・・と娘孝行!をしました

旭山動物園は、私は2回、娘は3回目の来園です。
動物の生態や行動をいかした舎で、とても工夫されています。
見学できる場所や設備も他の動物園では味わえない良さがあり、見学する度に、
動物の行動などに驚くことがあります。

初めて来園した時、大きな北極熊が目の前でプールに飛び込んでいく姿は、余りに近くて、迫力があり驚きと感動とで、ずっと観察していました。

 いよいよおおかみさんとご対面!

娘は小さな子供の様に目をキラキラ♪させておおかみさん達を観察していました。   

三匹のおおかみは暑さにだるいのか、すっかりリラックスしているのか、ごろりと横になって、くつろいでいるように見えました。
時折じゃれあったり、追いかけてみたりと3匹は仲良し♪

私にはどう見ても、我が家のワンコ3匹と同じ行動のように見えて、やっぱり同じなのね・・・と微笑みでしたが、娘は近くで見学できるおおかみの行動に釘付けになっていました。

 見学ロードにおおかみの話がとても美しい絵画で綴られていました。
私はこの絵に一目ぼれ

次はこっち!次はこっち!と私は娘の後について見学です。

「あっ!キリンが2匹になったのね」「アザラシは赤ちゃんが生まれたんだ~」と動物達の変化を嬉しそうに見学していた娘です。

最後は私が会いたい動物「ライオン」に会いに行きました。
初めて来園した時、とても元気なライオンの赤ちゃんがいました。
パパさんライオンにじゃれたり、ママさんに甘えたりしていて、とても愛らしかったチビライオン。
私の手術で旭川へ来た時に、娘と息子が2人で来園した時には赤ちゃんから少年に成長していたそうです。
さて、どこまで成長したのか、わくわく

 たてがみというほど立派なものではありませんが、ほんの少しあって、少年から青年にと更に成長していました。
「息子に会いにきた母親の心境・・・」と成長に感動していると・・・

「えっ!ライオンがこんなんでいいの!」ってポーズ。
ライオンってこんな無防備で大丈夫なの?!このまますっかりリラックスして眠っていました。
少しのんびり屋さんに育ってしまったのでしょうか・・・。
のんびり屋さんの息子に苦笑しながらも、こうして元気に成長していく姿に喜びです。本当にその気持ちは「母親」ですよね。
来年会えるときは、どう成長しているのでしょう。

「のんびりでもいい・・・逞しく育つんだよ!また来年会いに来るね・・・」


旭山動物園は動物達の見学だけでなく、おみやげグッズもとても可愛いものがあります。
娘も私もお気に入りなのが、あるメーカーの縫いぐるみ達です。
そのメーカーの北極熊は、とても愛らしい顔で、ふわふわの体からラベンダーのにおいがします。
そのメーカーがおおかみの縫いぐるみを作ってくれたら・・・と娘は探していました。

 おおかみの縫いぐるみです♪

なんと愛らしいおおかみ。少しだけラベンダーの香りがしました。
ふわふわの愛らしいおおかみの縫いぐるみを購入した娘は、今回の旅行でも一番の笑顔で携帯に付けていました。
でもその携帯電話には、初めて来園した時購入した北極熊がうっすらグレー熊さんになってくっ付いています。そこに今回はおおかみさんです!

私:「随分にぎやかな携帯ね・・・」
娘:「でも、これは大切な思い出だから・・・」

私が退院した時に思い出にと大きめな北極熊を買って、枕元に置いてあるように、娘も私の病気の色々な不安を口に出さず、この子達に癒されていたのかもしれません。


私のお気に入りは手ぬぐいです。

素朴で素敵な手ぬぐいが数種類あります。前回も1枚購入してきました。
今回は、「親子の愛」を感じるこの柄を選びました。
いつか額に入れて飾ろうと思っています。

こうして今回も旭山動物園を楽しんできました。
来年また動物達と会えるのがとても楽しみです。











美瑛~富良野の旅 -ふらの寶亭留-

2008-07-03 | 旅行
旭川の病院へ診察へ行く以外に、3ヶ月に1回、近い病院へ診察に行きます。
その主治医の先生は、上山先生のお弟子さんです。

診察の度、体調が悪い話をすると必ず、
「元気に旅行でも出かけてきなさい!病気とばかり付き合っていると後遺症ばかり気になって、改善するのが遅れるよ」と言われていました。

出かけたいと思っていても、急に眼が回るようになったり、言葉が出なくなったり、視力が真っ黒になったりととても旅行へと言う気持ちにはなりませんでした。
それでも息子の高校受験が終わったら、ゆっくりと旅行でもと思っていたのですが、突然に病気の発症。
自分の体は少しばかりですが、色々な症状がありますし、息子の病気の心配とゆっくりとした時間は過ごしていなかったのです。
幼なじみの友人が、息子の調子も落ち着いているし、少しゆっくりとした時間を過ごしておいで!という言葉に甘えて今回の小旅行の日程を入れました。

せっかくの機会なので、1泊だけは、北海道の良さが満喫できて、静かで、ゆっくりできるホテルをと数週間前から探しました。

■ ふらの寶亭留 ■ 住所:富良野市学田三区
HP:http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/furano/ryouri.html

 (お写真はHPより)

ふらの寶亭留は、山の中にありました。
3万5,000坪という敷地の中に25室だけという贅沢な空間を持つホテルです。

お部屋は大きな窓なので明るく、とても広く落ち着いたお部屋でした。
またベランダがありそこにはテープルと椅子がおいてあります。そこに座って見る景色は「自然の絶景」です。
まだつぼみですがラベンダー畑も広がっていていました。

広い森は「癒しの森」と名づけられていました。
歩いてお散歩も素敵なのですが、カートを貸してくれます。
早速カートを乗って森の散歩に出かけました。

ラベンダー畑を横切り、森の中へ。
鮮やかな緑が太陽の光を浴びて光っています。小鳥の鳴き声が聞こえます。
心地よい風が吹いていました。

思いっきり空気を吸ってみました。
柔らかで優しい空気・・・(表現力が足りなくてすみません・・)
私の体の不調も浄化されそうです。

自分の病気も、息子の心配も色々な悩みも全て頭の中から消えていきます。
ただただゆっくりとゆっくりと時間が過ぎていく。
私が悪いのですが、自分が背負いすぎている肩の荷を森の中に降ろして、
久しぶりに「個」を感じました。

「手術をして良かった」
見つかった時に子供達が背負うような後遺症が出てしまうのなら、このままの方が良いのではないかと随分思い悩みました。
ブログの記事で読んだ後遺症を自分と重ねてしまったのです。
手術の恐怖心などは全く無く、とにかく自分1人で何もできなくなるような後遺症が怖かったのです。

「お母さん、こんなふうに旅行が出来る位元気になって良かったね。本当に良かったね。これからも大丈夫よ。これからだって・・・」

娘も色々な事を背負う覚悟でいたでしょう。私が居なくなったら大黒柱にならなくてはいけないのです。娘には大きな大きな不安だったと思います。
娘も私と同じように自分が背負った荷物を少しの間自然の中に降ろしたのでしょうか。

散歩中色々な思いが浮かんでは消え、思い出しては薄れていく。
突然に体調不良になり原因が分からず苦しいだけの日々、そしてやっと見つかった原因は、脳動脈瘤。難しい手術の決断。術後左目が全く開かなく、瞼が動かない自分の顔に受けたショック・・・。
今日まで受止めては挫け、受止めては挫け、ときには受止められないと逃げたくなった事もありました。

森は息をしています。私も息をして生きているのです。
「生」をたっぷり吸い込んで散歩を楽しみました。

夜は、2人で宿泊者専用のバーで美味しいカクテルをご馳走になりました。
こちらのバーは一部のものを除きフリードリンクです。
お酒が好きな娘は喜んでいました。

温泉に入ってゆっくり。バーでゆっくり。お部屋でゆっくり。贅沢にゆっくりとした時間を過ごしました。
ホテルのスタッフの方々の対応も素晴らしかったです。
本を持って、明るい太陽の下、癒しの森のウッドチェアーに座って読書。とてもとても静かな時間を過ごす・・・なんてピッタリなホテルだと思います。
まさに今回こだわって探したホテルと巡り合いました。

来年の診察には更に元気になって、またこちらのホテルに泊まりたいと思っています。


お夜食が届きます。とても美味しいふらのの牛乳瓶の明かり達です。

 お部屋から見えるラベンダー畑と癒しの森 (上手に撮れなくすみません・・・)

美瑛~富良野の旅 -美瑛選果 野菜たち-

2008-07-02 | 旅行
 (お写真はHPより)

■美瑛選果 RESTAURAN 「ASPERGES」
住所:北海道上川郡美瑛町大町2丁目
HP:http://www.bieisenka.jp/

富良野から旭川へ戻る途中に、素敵なお店を見つけました。
北海道ならではの食材で、美味しいものってなんだろう・・・とガイドを参考に探していました。
「美味しい、新鮮なお野菜たちの料理・・・」という言葉に引かれてあるレストランへ行ってみました。
JAびえいが経営している工房で、とれたてのお野菜の販売、とてもキュートなスイーツの販売、そして美瑛でとれたての野菜たちのレストランと、きれいな建物の中に入っています。

私は普段そんなに野菜にこだわることも無く、普通にスーパーで購入し、料理します。
確かに採れたてのお野菜なので、美味しいとは想像できるのですが、私がいつも食べているお野菜たちより少し美味って感じで思っていました。

コース料理もあるのですが、早い時間だったので、アラカルトを選びました。
アラカルトの料理も十分2人分位あるのです。

 感動のお野菜たちです。

美味しいお野菜ならば、サラダ。(1品目)
美瑛のアスパラはとても大きくてびっくりしました。
見た目はきれいなサラダの野菜・・・だったのですが、一口、口に入れて驚きです!
とてもとても甘いのです。美味しい・・・なんて一言で言うにはもったいない!
どのお野菜も自然な、何と言えない甘みがあるのです。
それぞれの野菜たちが持っている素朴な味があるのです!
「野菜」に対する考え方が変わりました!!
野菜ってこんなにも美味しいなんて!私が今まで食べていた野菜たちはなんだったのだろう・・・。
野菜が主役になる料理なんて、しかも炒めたり、味をつけたりではなく、野菜自身の主張!なのです。
感動・・・しました。

2品目は美瑛ポーク ステーキ ゆり根のリゾット添えです。



ポークステーキはとても柔らかく、ものすごく美味しい!(言葉が足りなくてごめんなさい・・・)
またゆり根が入ったリゾットも味が薄味でステーキと食べていてもしつこくなく、これもまた感動!!でした。
もちろん付け合せのお野菜も甘くて、まろやかな味。

娘と2人、北海道で美味しいものといえば「蟹、魚介類、ラーメンそして旭川でいつも食べて美味しいと思っているジンギスカン」と思っていました。(・・・恥ずかしいのですが)

美味しいものは今までも食べることは、もちろんありましたが、必要外に味付けをしていなくても、美味しい。その食べ物(野菜たち)の味の大切さを守り作っている。大切に作られた野菜たちの良さを最大限にいかして調理する。
何気ない料理ですが、そうして作られたお料理に感動しました。

「野菜って本当はとっても美味しいんだね。考え方が変わったね・・・」

早い時間に入ったので、お客様は他に無く、娘と2人、静かなレストランで、
ものすごい贅沢をしました。
感動するお料理に出会えるなんて!食材への思いが変わるなんて!
大げさではなく、本当に本当に美味しかったのです。

帰ってきてからHPを見て、「そうだったんだ!」と思ったのは、このレストランの臨時休業のお知らせでした。

「洞爺湖サミット開催により専任シェフ不在のため、レストランアスペルジュは臨時休業とさせて頂きます」

なにげなく立ち寄ったレストランは、すばらしいシェフのお店だったのですね。
サミットでもあの美味しい野菜たちを使われるのでしょう。
日本にもこんなに美味しい野菜があったのですねと思ってくれたら嬉しいですね。

お店を出る頃は夕暮れ。
山々の向こう側に綺麗な夕焼け。

こんなふうに元気になるときがくるなんて・・・。
こんなふうに素敵な出会いと巡り合える様な体に戻るなんて・・・。

初めて脳動脈瘤が発見された時、

「左目の失明は避けられないでしょう。また言葉が不自由になる可能性があります。それと運が良ければ歩いて帰れるでしょうが、元に戻れる可能性は余り期待しない方がいいと思います」

そう説明されたっけ。
美味しいものや素敵な出会いなんて、とても小さな出来事ですが、
一つ一つが「良かったね♪元気になって!」と言われているような気がします。

美瑛に行かれたら、ぜひぜひ美味しいお野菜たちを食べてみてくださいね

レストランのコンセプト「北海道を代表するシェフ・中道博氏とJAの本格的な共同プロジェクトとして、旬を活かした美瑛ならではの料理を提供します。食べた人に感動を与えるおいしさで、美瑛産農畜産物のファンになっていただくことを目指します。」



美瑛~富良野の旅 -ふらの硝子-

2008-07-01 | 旅行
今回の旅で一番思い出深くなる硝子と出会いました。
富良野にある、「ふらの硝子(しばれ硝子)」です。


■グラスフォレストin富良野■ 住所:富良野市麓郷市街地3
HP:http://www.furano-glass.jp/
まっ白に凍りつく冬、やがて雪が解け・・・芽吹く春が訪れる。紫の風香る夏。そして丘陵がこがね色に染まる秋。富良野の四季は色様々です。
そんな季節たちを硝子に表現しました。



今回富良野の観光を調べていたら、富良野にしかない硝子という工房を見つけました。
この硝子は、「洞爺湖サミット」で記念品になるそうです。

お店の中は、美しい硝子が並んでいます。
どれもとてもきれいで、きらきら光っていました。
お店の方が、硝子のコップに暖かいお茶を入れてくれて、ご馳走になりました。
「?硝子にお茶??」耐熱の硝子はどちらかというとごっつい!感じがします。
でもそのコップはひびが入っているような模様で、とても繊細な雰囲気の硝子でした。

お店の方から硝子の特徴を伺って、びっくりです。
この硝子は「しばれ硝子」といって硝子のひびが3年から5年の年月をかけて成長していくのです。
こんなふうにひびが入っているような硝子は今までも見たことはありますが、年月をかけて変わっていくなんて驚きでした。
おまけに耐熱なのです。

「写真はHPより」
-しばれ硝子とは-
しばれ硝子は、当工房で一つ一つ手作りで制作しております(made in 富良野)

一般的な水中投入によるアイスクラック技法の「外ひび」とは違い、硬質硝子に膨張率の異なる硝子を挟み込んで「中ひび」の状態を創り上げます。
そして、その後3年から5年の年月をかけてそのひびが成長していきます。

また硬質硝子を使用することにより、耐熱性にもすぐれており、暖かいお飲物など通常のホットドリンク類にもご利用できます。

-お店から頂いたパンフレットより-

硝子をじっと見つめました。
「私と同じだ・・・。体調の回復を待っている私と。術後年月が経つ事でもとに戻れると信じている・・・」
この硝子は完成するまで時間が数年掛かる。その間空気や湿気などの変化に反応し変わり続ける・・・。
なんだか、不思議な連帯感を感じたのです。

余りひびの入っていないカップを探しました。
毎年手術の日に乾杯できるよう。その時は去年よりも更に美しくひびが入っているのでしょう。それと同じように私の体調も良くなっているはずです。
色々と迷って、とても美しいカップを選びました。

「頑張ろうね・・・。私も貴方も・・・」とカップがつぶやいているようです。
カップの底に手術の日を書こうと娘と話していると、お店の方が、
「よろしければ、これをお使いになってみては・・・」と
硝子に文字を彫れる機械を持ってきてくれました。
おかげで手術の日とカップを購入した日を彫り入れることができました。

何十年経ってもこのカップで元気に乾杯をしたいです。
私にとって、とてもとても大切な思い出のカップになりました。

工房のスタッフの方々のお心遣い、このカップを作った方の思い入れ、
素敵な出会いでした。

「旅」「出会い」はやっぱり素敵なものですね。



 出会ったカップです。

このカップ富良野限定色で、太陽光や白熱灯の光で紫色に見えますが、蛍光灯の光でうすいブルーに変化する特殊な素材が使われています。2色の色を楽しめるのです。


術後1年目頑張ったね!旅行 美瑛~富良野

2008-06-29 | 旅行
旭川での診察も終わり、「術後1年目頑張ったね!北海道旅行!」へ出発♪

旭川へは今まで5回来ているのですが、旭川市外に出かけたことがありませんでした。
もちろん診察で来るので、当たり前なのですが・・・。
また遠出できるだけの元気も無かったのです。
でも少しは元気になった自分にご褒美と記念旅行です。

娘と2人。のんびりと旭川から美瑛~富良野へ出かけました。
美瑛の街の美しさにため息です。
どこまでもどこまでも広がる草原は自然の力強さを感じました。

富良野では、静かな風と共に微かにラベンダーのにおいがしました。
とても素敵な硝子工房があったり、色々探して泊まったホテルが素敵な場所だったり、
術後1年自宅療養だった私は、久しぶりに素敵な出会いがありました。
こうして元気になれた事に改めて感謝です

 真っ直ぐな道、溢れる緑。

空の青と、緑と大地。静かな空気の中に吹く風が余りに気持ち良くって、
今までの悩みなど消え去ってしまいました。

心も体も元気になった小旅行でした。

とても素敵な場所だったので、少しづつブログに綴りたいと思います。