いつか元気になぁ~れ♪

ある日の突然の体調不良。
そして突然見つかった脳動脈瘤。術後元気になるまでの日記。
そして新たに息子と私の日記。

美瑛~富良野の旅 -ふらの硝子-

2008-07-01 | 旅行
今回の旅で一番思い出深くなる硝子と出会いました。
富良野にある、「ふらの硝子(しばれ硝子)」です。


■グラスフォレストin富良野■ 住所:富良野市麓郷市街地3
HP:http://www.furano-glass.jp/
まっ白に凍りつく冬、やがて雪が解け・・・芽吹く春が訪れる。紫の風香る夏。そして丘陵がこがね色に染まる秋。富良野の四季は色様々です。
そんな季節たちを硝子に表現しました。



今回富良野の観光を調べていたら、富良野にしかない硝子という工房を見つけました。
この硝子は、「洞爺湖サミット」で記念品になるそうです。

お店の中は、美しい硝子が並んでいます。
どれもとてもきれいで、きらきら光っていました。
お店の方が、硝子のコップに暖かいお茶を入れてくれて、ご馳走になりました。
「?硝子にお茶??」耐熱の硝子はどちらかというとごっつい!感じがします。
でもそのコップはひびが入っているような模様で、とても繊細な雰囲気の硝子でした。

お店の方から硝子の特徴を伺って、びっくりです。
この硝子は「しばれ硝子」といって硝子のひびが3年から5年の年月をかけて成長していくのです。
こんなふうにひびが入っているような硝子は今までも見たことはありますが、年月をかけて変わっていくなんて驚きでした。
おまけに耐熱なのです。

「写真はHPより」
-しばれ硝子とは-
しばれ硝子は、当工房で一つ一つ手作りで制作しております(made in 富良野)

一般的な水中投入によるアイスクラック技法の「外ひび」とは違い、硬質硝子に膨張率の異なる硝子を挟み込んで「中ひび」の状態を創り上げます。
そして、その後3年から5年の年月をかけてそのひびが成長していきます。

また硬質硝子を使用することにより、耐熱性にもすぐれており、暖かいお飲物など通常のホットドリンク類にもご利用できます。

-お店から頂いたパンフレットより-

硝子をじっと見つめました。
「私と同じだ・・・。体調の回復を待っている私と。術後年月が経つ事でもとに戻れると信じている・・・」
この硝子は完成するまで時間が数年掛かる。その間空気や湿気などの変化に反応し変わり続ける・・・。
なんだか、不思議な連帯感を感じたのです。

余りひびの入っていないカップを探しました。
毎年手術の日に乾杯できるよう。その時は去年よりも更に美しくひびが入っているのでしょう。それと同じように私の体調も良くなっているはずです。
色々と迷って、とても美しいカップを選びました。

「頑張ろうね・・・。私も貴方も・・・」とカップがつぶやいているようです。
カップの底に手術の日を書こうと娘と話していると、お店の方が、
「よろしければ、これをお使いになってみては・・・」と
硝子に文字を彫れる機械を持ってきてくれました。
おかげで手術の日とカップを購入した日を彫り入れることができました。

何十年経ってもこのカップで元気に乾杯をしたいです。
私にとって、とてもとても大切な思い出のカップになりました。

工房のスタッフの方々のお心遣い、このカップを作った方の思い入れ、
素敵な出会いでした。

「旅」「出会い」はやっぱり素敵なものですね。



 出会ったカップです。

このカップ富良野限定色で、太陽光や白熱灯の光で紫色に見えますが、蛍光灯の光でうすいブルーに変化する特殊な素材が使われています。2色の色を楽しめるのです。


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