百合とオレンヂ城Ⅱ

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『天元突破グレンラガン』感想

2009-01-02 22:06:00 | ジブリ 押井守 ハーモニー(伊藤計劃) サマーウォーズ フルメタルパニック
◆天元突破
グレンラガン 

感想




◆第一部(8話まで)



◆(上)カミナとシモン(下)
 
 上と下だからカミナとシモンだそうです。
今、思えばグレンラガン第一部はカミナとシモン
の物語でした。
 主人公シモンにとって理想の兄貴のカミナ
でよく頼っていました。
 ですが意外にもカミナもシモンにとって理想の
兄貴でいようと演じており、カミナとシモンが
お互いに依存(?)しあっているのがわかります。



◆カミナ
 
 KY(空気よめ)男っぽい彼ですが、
「シモン、お前ならできる!!」とシモンの
成長を助けたり、
「子供は外へ行くな!!」
と最初はギミーたちを断る分別もあり、
敵のガンメンを奪って使うというアイデア、
これは後に皆がマネをする程のアイデアと
なりました。
 
 カミナのハッタリもいくらか自分を奮い立たせて
いるフシもありました。
(本当に空気よんでない時もありましたが笑)
 父親の様な無様な最期は向かえない、と。
(これは彼なりの父親への思いですが)

 
 そんな彼の元へキタン兄妹、ロシウ、そして
大グレン団の面々が集まり義経や劉備玄徳の様な
愚連隊(笑)ができあがりました。
 
 カミナはある意味ウザイ男にも見えますが行動力は
眼を見張るものがあり人をひきつけました。




◆最初の評価は微妙?

 こう書くと私が最初から面白いと見ていた、と思う
かもしれませんが最初はかな~り微妙でした^^;
 
 地下の世界から外を見る等SFでよく使われる
テーマから6話のトップを狙え2のノノが出たりの
自己パロディ(笑)
 
 余韻にひたる間もない程勢いがあるかと思えば
妙にダラダラしたり、ガイナックス独特のハナに
つくギャグは合いませんし、アバンが妙に長いな?
と思ったら、ほとんど総集編だったり、
総集編の割りに構成が変だったりと最初の評価は
散々でした。



◆あばよ、ダチ公
 

 ですが評価が変わったのは7,8話ヴィラル
(ライバルと思ったら、ただのトラの威を借るキツネ)
と四天王のひとり、との戦いでした。

 シモンの才能を引き出すカミナ。
 大グレン団結成。
 カミナとヨーコの恋(?)
 そしてヨーコに恋をしていたシモンが
 ふたりのあい引き(?)を見て心が
動揺し、合体が上手くいかなくなったりする
駆け引き。
 
 後へは引かない性格やヨーコや仲間の心配
を、気にしない(?)ところから、どことなく
長生きはできないと思っていたカミナ。
 
 ただの口だけの男ではなく上に書いた様な
カリスマ性は確かにありました。
 
 「ガルマは死んだ!何故だ?」の様に今後
大グレン団の偶像として皆の心に生きました。


 この時のヨーコ、とカミナのやり取りが
ヨーコの後の人生に大きな影響を与えたんですね。
 詳しくは第三部で。


 すまん、ヴィラル。
キミはライバルから名前を取られたキャラ
だったんだな。
 


◆当時思っていたことと後でわかった事
 
 見ている時、精神的よりどころである
カミナを亡くしたシモンが相当ウザったい奴に
なりそうだな、と思っていました。

 スタッフはシモンを落とそう、と思っていたそう
ですが(鬼畜!!)碇シンジとはちがう落とし方
にしよう、とは決めていたそうです。
 
 
 そして、もう一人気になった人物がロシウ
でした。

 「人は一途になると危険です」
のセリフやグレン団にアドバイスや意見を言うも
ほとんど聞いてもらえなかったり、
 ジョージ中田(笑)の元でコロニー(笑)生活を
していたのが何かひっかかっていました。
 
 潔癖だけど根は熱血(?)で少数だけど人を
統べる方法を知っていて(掟で縛る、真実は隠す)
 それでいて
アバウト(字が読めない=聖典が読めない笑)
なロシウくん、と当時は思っていましたが・・・・・・・

 
 いや―、予想通り(?)の人物に成長しました^^;
そこは第三部を書く時に詳しく説明いたします。





◆第二部 ニア編

 やはり自暴自棄になってしまったシモン、
ロシウにイヤミを言ったりと目つきもヤバイ事に
なっていました。
 
 ただ、谷の底に捨てられた(?)箱の中にいた
少女ニア、彼女がシモンを立ち直らせるキーと
なります。
 


スタッフは、
「シモンは碇シンジ、とはちがう落とし方にしよう」
と思ったそうです。
 
 
 
 シモン「兄貴なら、こうする!!」
 
 だがシモン、キミはカミナじゃない、
シモンなんだよ。
 
 ニアと出会った谷でガンメンに襲われた時
やはり、ヤケクソで戦っていたシモン。
 そんなヤケクソ気味だったシモンに、
ニアは「逃げようよ。」と、ただ当たり前の、
事を言いました。
 その一言でシモンは自然に逃げる事ができました。

 
 ニアは螺旋王の娘でした。外の世界を見たい、
という事は協力した人がいるのかもしれません。
 もしかして捨てられたのではなく誰かの協力?
 ただ、捨てられたのではなく螺旋王のスパイ
として送り込まれた可能性もありますが、
と当時は思っていました。

(これはハズレました)

 
 ニアはカミナの存在を知らない子という設定
に納得しました。
 だからシモンを慰める事ができたと。
 それでサブタイトルはニアの言葉に代わって
いったんだなぁ、と。

 
 

◆ネーミング
 

螺旋王=ロー・ゲノム=ロージェノム

ヴィラル=ライバル

エンキ=塩基


から。

 
 
◆グレンラガンは傑作?

 話が微妙といいますかカミナ、シモン、ヨーコ
ニア、の描写や螺旋王の悪役ぶりや、
ヴィラルの小物からライバルへの昇格ぶりは
サンライズの小悪党の様で面白いです。
 等など面白いところは幾つかあるのに微妙です。
 記憶に残らないアクション映画を見てる様です。

 熱血アニメと言われているグレンラガンですが
ダンガイオー、ガオガイガー、ダンクーガ、
どれともちがうでしょう。



◆13話辺りで感じていた事 
 
 熱い展開になっても、私がどこか冷めている
のは螺旋王の言い方から、なにか
「どんでん返し」がありそうだから、と想像
したのもあります。
 
 それは螺旋王よりもさらに巨大な悪がいそうな
感じです。
 実はシモンたちのした事はまちがっていた、
螺旋王のしていた事の方が凶悪だけど、
まだマシだった、と。

(これに関しては当たらずとも遠からずでした)
 
 
◆15話あたり

 
 映像を見て立ち上がる民衆や、語り部としての
ヴィラル、等良いところもあるにはありますが、
そんなに15話もかける程の話でしたかね?

 気になる事を言って死んだ螺旋王ですが、
なぜ獣人を作ったか?
ガンメンとは何か?
がわかっていません。
 
 わかることなく終わるアニメもありますが
この作品の場合は解き明かしそう、と当時は
思っていました。


(これに関しても謎は解いてくれましたが
驚いた!ということはありませんでした)


◆実はもう少しだけ続くんじゃ?

 
 螺旋王を倒して終わり、と思っていた
人が多いそうですが…
続くと思っていました。
 
 根拠は、
 カミナの「月に行こうぜ!」
の言葉に「その内月へ行く?」と思ったり、
シモンがぐるぐるドリルを回している
のを見て「シモンのドリルで異次元へ行く?」
と想像していました。
 シモンがドリルで天を突いて別の異次元へ
行く、という展開にでもなるのでしょうか?
 だから天元突破?と思った訳です。
 

(これは当たりました) 
 

 後は一話冒頭の人物がまだわからなくて
つながっていなかったからです。
 冒頭の人物とは東池宏樹さんが演じた副官
ですが、この人は登場じまいでしたが
誰だったのでしょうか?
 
 
 当時は色々想像してました。
 螺旋王を倒しても第二部(三年後)があるか、
もしくは螺旋王に敗北してレジスタンスをして
三年後(レイズナーか?)
という展開にでもなるのか?と。
 これはハズレましたが。

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