百合とオレンヂ城Ⅱ

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『火の国、風の国物語』

2010-04-09 23:18:00 | 日記

火の国、風の国物語

 



◆王道戦記ファンタジー

 ベールセール王国の辺境で反乱が起きた。
反乱軍の首領は、風の戦乙女を連れた
知神ジェレイド(えろめがね 命名By明坂聡美さん)
 その反乱軍を討伐するために王国から派遣
された赤き衣をまとう剣神アレス
 
 今、2人の英雄が激突する!!


 物語の構成としては

◆1~3巻

 1,2巻がアレスの視点で
反乱軍と戦い、3巻で何故ジェレイドが反乱を
起こしたのか?の理由が語られます。
(そして意外な形で両者が出会います) 
 物語はアレスの視点だけではなくジェレイドの
視点も入ります。

 
 それは王国軍と反乱軍、両方それぞれに
正義があるからです。
 アレスにもジェレイドにも背負うべき正義と
信念があるのです。
 だから主人公が2人いるのでしょう。
 
 
 例えば、王国軍は反乱軍と呼びますがジェレイド
達は『解放軍』と自称しています。
 立場がちがえば正義も見方もちがう。

 
 『火の国、風の国物語』は戦記として、
よくできています。
 いくさ、の仕方がよくわかっています。
 それは例えるなら、宮崎駿が言っていますが、

「一万人の兵がいたら、どれだけの食料と馬と金
が必要か考えなければならない」
 
 それを考えている感じでしょうか。
(ここは『十二国記』とちがいます) 
 
 
 もちろん美少女もおります。
 
 ジェレイドが風の戦乙女を連れているように
アレスもパンドラという神秘的な少女を連れています。

「汝に助言を与えよと、黄昏の主からの仰せだ」

とパンドラはアレスに助言を与え続けます。
 確かに、それは役にたつのですが…。

でもパンドラ可愛いからいいや☆という
気持ちにはなりますし、最近は妙に世話好きに
なっています(笑)


 アレスもジェレイドも時々情けない、という
か女の子に支えられている感じがします(笑)

 
 
 
■クローム髑髏(クロームどくろ)がジェレイドを…

 ちなみにジェレイドを「えろめがね」と言った
明坂聡美さんは『家庭教師ヒットマン REBORN!』
でクローム髑髏(クロームどくろ)ちゃんを
演じている人です♪
 
 「えろめがね」ってあんまり言われないで
よかったですね、ジェレイド…(^_^;)





◆4巻
 
 4巻で新キャラが多数登場し、これからの展開
への伏線を張っている感じです。
 こいつらと戦う?とかここへ行くのかな?
な感じです。
 
 女の子のキャラが増えましたが、どうも読者
からの声を聞いた結果らしい、です(笑)
 
 個人的にお気に入りは、
お菓子大好き☆暗殺者ベアトリス、です。
 なんですが、この名前を聞くと南房先生の某キャラ
を思い出します。
 おそらくモデルは同じだと思います。
 
 いきなり挿絵が三枚(内カラー二枚)の
ベアトリスですが、めがねっ子商人オリアビが
1枚、ヤンデレ(?)ミレイユが2枚、
 女の子が良い感じですね。





◆4巻のアレスに一言
 
 
 アレス!!
 記憶力が悪いところは
なんとかした方がいい!
 ただでさえ敵が多いん
だから!!
 これ以上増やさない事!!
 
 
 
 いや、パンドラや
クラウディアのことは幾ら
でも覚えているけれど男
は覚えていない、という
ことでしょうか。

 

◆5巻

 これから発売される5巻ではアレスと身分ちがい
の恋を続けているクラウディア王女、ふたりの
過去編が語られます。
 4巻で出てきた例の嫌な奴も出てきます。
嫌な奴ですが少し同情するかも?(親父最低!)

 
 4巻のあとがき、でもふれていますが、
5巻は何故アレスとクラウディア王女が
北へ向かっているか?が描かれると思います。
 
 実は、3巻はドラゴンマガジン本誌の
短編連載をまとめたものですが、
アレスとジェレイドの出会いのくだりは
書き下ろしです。
 ジェレイドの回想シーンが連載分です。
 
 だから、そこの書き下ろしに時間がかかった
と師走トオル先生は言っているのです。
 
 なので5巻の何故北へ向かうことになったのか?
も書き下ろし、だと思います。

 
 余談ですがBBBの10巻もカーサが
ワインに過去を話すという形式をとる、
と思いますが連載分+書き下ろしって
増えていますね。



●一巻のあとがき
 にのっているのは、これです。
ご愁傷さま二ノ宮くん、のアニメ公開録音
です(笑)
 http://blog.meguru.moo.jp/?day=20070925





●3人のヒロイン(アレスサイド)
 
 3人ともお気に入りです。
強いヒロインは大好きです。



★クラウディア 
 
 アレスとの身分ちがいの恋をしている王女。
ツンデレ(笑)
 自分の立場でアレスにできる限りの協力を
している非のうちどころのない女の子。
 政治力はある(と思う)
 正義感はあるが、それを遂行するためにアレス
に仕事をおしつける。
(いいんです、アレスは喜んで(?)行くんだから)
 アレスの前では女。

 自分の立場をよくわかっている、その上で
自分の立場でできる最上の事をする。

 
 だからクラウディアは5巻では
高価な耳飾を貧しい子供に与えている
のです。
 7歳の子供にできる最上の事だから。
 
 
 そんな聡明なクラウディアだからこそ
王の立場にあるものがわざわ貧しい者1人に
手を差し伸べる、のではなく大勢の者を救う
為に智恵を絞るべきだ、と思っている
のでしょう。
 王にはそれだけの力があるから。
 
 
 だから今、クラウディアは大勢の人の命を
救う為にジェレイドに会った訳です。



PS

 クラウディアは政治手腕はあるのに♀という事で
今まで影ながらアレスを支えたり国王に、こっそり
助言する様な形しか取れませんでした。
(それでも充分スゴイんですが)
 
 戦乱を終結させる為に自らジェレイドの元へ赴き
人質になる行動力。
 偶然ですが、これによりクラウディアは発言する
機会を得る事ができたようなモノです。
 
 水を得た魚、虎に翼。
 
 そしてカルレーン国務大臣、ジェレイドを相手
どった3者会談。
 ほとんど動じる事なく、時に押したり、時には
引いたりして会談を(一応)円滑に進めます。
 
 
(でも、アレスやミーアは使いパシリに
されちゃいましたが^^;)
 
 
 クラウディアはジェレイドと同じで、けっこう
柔軟性がありますね。

 
 


★パンドラ 
 
 少女の姿だが正体不明。
『黄昏の主の仰せだ』
とよくアレスに助言をします。
 それはある意味正しいのですが、かなり断片的
で判断に少し困ります。
 そして結果的にはよくても血なまぐさいことが
おきます。
 
 ただ最近のパンドラは戦い意外はダメなアレス
にアドバイスをしたりと世話やきになったり、
アレスの反応を見て面白がっているフシが
あります(笑)
 アレスとつきあっている内に人間くさく
なっています。
 最近ではアレスの恋の相談や面倒(?)も
見ています(笑)


PS

 ああ、パンドラ♪
北の国からの侵略…なんて嬉しそう
なんだ^^;


PS2

 あの姫巫女様はパンドラと関係が
あるのでしょうか?


PS3

 9巻の終わりに出てきた子はもしや…?


★エレナ
 
 心の清い修道女で猫かぶり姫。
アレスとは血のつながらない妹。
 白魔術の使い手で治療係。
 気が強く思った事は口にする(アレス談)
 アレスに気づかれている、ということは
余程気が強いのでしょう。
 けが人を治療している内にどんどん図太く
たくましくなっている。
 適応力が強く、口が悪い。
 でも、こういう看護婦さんはいると思います
し彼女のしている事、言ってる事はまちがって
いません。
 ケガ人にいちいちかまっていられない、し
治したら次に行かなければならない。
 エレナの言うことくらいでヘタれる奴は
ローランのタフさを見習った方が良いです(笑)


PS

 ベアトリス、エレナ、クラウディアの3人で
本編とは無関係に(笑)色恋沙汰が進んでおります♪
 なんかシオーネさん、って何者なんでしょうね?
 可愛いぞ!ベアトリスさん♪
 シオーネさん、も素敵な女性♪
 エレナもクラウディアも可愛くて大好き♪
 実はミーア、オリビア、メリステルも
好きなんですよ♪
^^;

 メリステルさんは凛々しい女騎士ですが
彼女の存在が≪風の戦乙女≫誕生のきっかけ
となったんですね♪
 メリステルさん素敵ですしね♪





●ジェレイドの知略と戦い方 
 
 ジェレイドは自分たちが少数で非力な
農民兵であることを自覚している、と
思われます。
 彼が常にとる策はニセの情報を流したりして
敵を自軍にとって有利な場所へ誘い出し
撃破することです。
 
 それから軍も数が多くなると無法者も多く
なります。
 そういう奴らを一掃するために集めてあえて
危険な任務に当たらせたりもしますし、隣村
に協力させる為にやや強引な策を巡らす、
という事もします。
 
 こういった行動や、自分たちが決起するきっかけ
を作った騎士を自らの手で殺める等ジェレイドは
解放軍を勢いづかせるために、あえて冷酷な自分
を演じているようにも見えます、がそれが重圧
となり疲労することもしばしばあります。
 ですが、そこにはジェレイドの計算高さがある訳
です。
 
 時には、自らの病(?)すら利用する事もあります。
そんなジェレイドですが彼自身は戦いを望んでは
いません、助けられる命なら助けたいと
思っています。

 ただ自由の全くない状況、重い税、飢餓。
何かのきっかけがあれば誰かが立ち上がった
と思いますし、それがたまたまジェレイドだった
という訳です。

 そんな苦労人の彼ですが、最近は病や、せきを
するのも、都合が悪い時の逃げに使うという
相変わらずの計算高さがあります(笑)



 ジェレイドはその場その場では勝利していますが
最終的な勝利の可能性は無いに等しいです。
 国王や貴族を全く信用していない、ということは
交渉して停戦するなり和平も結びにくいという事
です。
 何か秘策はあるようですが?



◆PS

 ジェレイドの強みは自らの偏見をも捨てる
事ができる、程の柔軟さ、です。
 偏見があるとハリーポッターの聡明で温厚な
某キャラですら「人間を支配する」という思想に
囚われてしまうものです。
 ジェレイドは貴族への偏見はありますが
クラウディア王女を味方につけカルレーン大臣に
利を説き引きこむ策は偏見を捨てる事ができる
程冷静な証拠です。

 
 ジェレイドは策を成功させる為にあらかじめ
準備を整えています。
 そして実現するのが不可能な計画を強引に
力で押すのではなく現実的で実現可能な方法を
上手く相手に提示する事で降伏を促します。



 今、ジェレイドは王国軍の切り崩しを謀っている
訳ですが…

 大まかな勢力図と派閥です。


①ファノバール公四代目≪赤の悪魔憑き≫アレス

②解放軍ジェレイド

③フィリップ親子(&諸侯連盟)

④カルレーン国務大臣(&ベルセルム四世)

⑤レアニール連合国等の外敵
 
 
 お互い相手を何とかしようと天秤にかけている
訳です。
 
 例えると木が何本もあり自分以外の木は斧で
伐り倒したい…けど一本切り倒す毎に残った
木がどんどん太くなる。
 最期に残った木が自分の力で伐り倒せない程の
大木になるのだけは避けたい訳です。

 まず、どの木を最初に伐り倒すか?
 誰と手を組むか?



◆ジェレイドがカルレーンに提案した未来図
ただし何色になるかは不明

 
 
 ジェレイドがカルレーン国務大臣に提案した
プランって一応堅実で貴族たちの権力を
削ぎ落とす事はできると思います。
 
 ただ、巨大な中央集権国家ができあがる訳で、
国王が名君なら上手く機能しますよ。
 3世のような好戦的な暴君が出現したら目も
当てられなくなります。
 
 暴君への対抗措置はあるのでしょうか?
 それから必ず起きるであろう貴族たち抵抗勢力
の反発はどうするのか?
 課題は山積みです。


 ジェレイドのしている事は少しづつではありますが
進んでいますし、現状を変えていますが。
 


◆デクストンとオリビアに求めたもの  
 
 ジェレイドがデクストンに求めたものは
自分の代わり、後継者、解放軍を率いる存在。
 オリビアに求めたものは自分の右腕。

 
 デクストン…退場がはやい…(^_^;)
軍師ホウトウを連想します。
 これでジェレイドは益々働かなくては
いけないのでしょう…。


 メリステルやテオドリッジは優秀ですが
ジェレイドはまだ少し苦手意識を持っていますし。


 オリビアは地味だけど絶対に必要な存在
です。
 その役目は補給係や事務です。
 『腹が減っては戦はできぬ』とことわざにある
ように飢えては戦えません。
 
 オリビアは好きですよ♪
 知性的なめがね♪
ピシッ☆としたスーツのような服装♪
 そしてスカートから除く御足♪ 


 
 食料、その他いろいろ必要な物資を揃え
途絶えさせない、またどれくらい持つか?
を考えるのがオリビアの役目です。
 
 補給は大事です。


 
 世の中で一番有害なバカは、補給なしで
戦争に勝てると考えているバカだ
by ヤン・ウェンリー



 
 三国志の漢王朝の高祖・劉邦にショウカという
家臣がいました。
 
 劉邦の配下にはごろつき同然の人間が多かった
のですがショウカは珍しく金持ちで、その財力
を使い常に劉邦軍の補給を担当し続けました。
 
 
 この食料等の補給や事務を担当し続けるのを
『ショウカの才』といいます。

 
 三国志の孔明も史実の才能は『ショウカの才』
と例えられます。
 
 孔明は自身が政権を握るまでは留守番をして
後方から補給などで味方を支援し続けました。
 補給は地味だけど絶対に必要な存在なのです。

 
 その証拠に漢王朝・建国の功臣の順位は
№1の張良についでショウカは2,3番目には
必ず来ます。


 それを示すEP。
 三国志で献帝が董承に思いを打ち明ける場所
は、漢の高祖と功臣・張良とショウカの絵の
前なのです。
 
 

 オリビアもショウカと同じで金持ちの商人
なので補給を続けることができるのでしょう。

 オリビアは『ショウカの才』なのです。
 
 ガンダム00の王留美がパワーアップした
感じでしょうか?

 補給は大事です。
http://hureityo.at.webry.info/200903/article_63.html


 
 ゼロの使い魔第2期のシェフィールド
サウスゴータに火をつけて引き上げました。
 
 これを焦土作戦といいます。
 
 これによりトリステイン軍はサウスゴータで
食料をほとんど調達できなくなります。
 焼けたサウスゴータでは食料調達は難しい。 

 加えて、大義からトリステイン軍は
サウスゴータの市民に食料を分けて
あげなければなりません。
 トリステイン軍は余計に食料が減る訳です。
 10話11話あたりを見れば…。

 シェフィールドなんて狡猾な!!
 
 
 
 
 …え?どうしてショウカを漢字にしない
のかって?
 
 いえ、難しい漢字で更新したらエラーが
出てしまいまして(^_^;)
 
 ショウカって難しい漢字なんですよ(^_^;)
 
 ちなみにショウカのカの字は「何」です。
 『張良、劉邦、ショウカ』で検索すれば
ヒットしますよ(^_^;)


 
 補給の大切さをわかっていたり
師走トオル先生は歴史モノを
読み込んでいますね♪
『項羽と劉邦』が好き、と言ってたし。



 オリビアの場合、補給だけでなく商人としての
人脈も大事だと思います。


【なんで侵略者のレアニール連合はジェレイドの
手紙一通だけを信用して侵略をしたのでしょう?】



 と思うかもしれませんが、あの手紙はオリビアの
父親を通じてレアニール連合に渡されたのを
忘れてはいけません。
 
 レアニール連合がころっと信じてしまうくらい
信用のおける人の手を通じてジェレイドの手紙が
渡されたのでしょう。
 オリビアの父親を通して。
 大店の商人だから人脈はあるでしょうし。

 「ジェレイドの手紙」が「さる信用のおけるスジの情報」
に変身!!となる訳です。






◆アレスの戦い方 
 
 その強い戦闘力は戦いの流れすら
変えてしまいます。

 敵陣一点突破、や千人の大勢を相手にした時の
ゲリラ戦のような奇襲、一騎打ちではおそらく相手
になる者はいません。
 

(ベールセール王国には森が多いので隠れたり
奇襲攻撃にはもってこい、な訳です)

 
 強い、からかジェレイド達解放軍がアレス一人に
過剰に反応します。
 『パットン大戦車軍団』でパットンの行動に
反応するドイツ軍に似ていますかね?
 義経のように戦術の天才らしき面もあり、
ガケを降りる時はあきらかに義経がモデル
でしょう。
 戦いにおいては無敵のアレスです。


 戦いではね


 ジェレイドには「石頭」よばわりされて、
人生経験を積んだ従者のイザーレ老には、

「やれやれ仕方ないですな」

と少し呆れられています。
 戦い意外はあまり得意ではありません。
女性には甘いし(笑)、かなり大雑把だし、
よくへタれるし。
 
 
 
 クラウディア王女がいなければアレスは
のたれ死んでいたかもしれません。
 クラウディア王女、政治力はありそうですし、
(アレスにはない)アンリエッタ王女と
仲良くなれそうです。
 
 
 アレスの性格は良くいえば正義感が強い、
です。
 ですが、

「私は努力して勝っているんだ!それの何が悪い!!」

と言いそうな性格でもあります。
 周りに気くばりができない、という事です。

 だからか敵が多い、しかも自覚がありません。
連戦連勝のようなアレスですが後方の味方が足を
ひっぱり圧倒的に不利な状況におかれたり左遷
される事もしばしば。
 その度に切り抜けるのですが。


 おそらくジェレイドたち解放軍は、いったんは
敗北すると思います。
 すでに敗走フラグらしきもの(地下道とか)が
立っていますし。
 以下全てifですが、
 その後、広場で処刑されそうなジェレイドを
解放軍が救出する、かジェレイドが敗走する
解放軍をまとめてどこかへ行くかもしれません。
 
 その後戦後処理と論功行賞(要するに功に
あった褒美)があると思います。
 その時、アレスはロクな目に合わないような
気がしてなりません。
 だって、ねぇ・・・。



◆PS

 ヴェリック達の視点は起こるべきして起きた
悲劇だと思います。
 いかにジェレイドの策が「仕方がない」と
言われ様が他国から侵略を受けたら、現地調達
という名目で略奪をされ、村の1つくらい
簡単に消滅する、と思っていました。
 
 なのでヴェリック達の逃避行は新たな視点です。
 解放軍と王国軍、そして他国の侵略に巻き込まれ
犠牲となる一般市民の視点です。

 
 私は革命は「何の為に立ち上がったのか?」を
忘れてはいけない、と思っています。
 ジェレイドは「さくらんぼ」を食べる事で
何故自分たちが立ち上がったのか?を忘れない
ようにしていますが…果たしてそれを維持
できるのでしょうか?
 
 
 ジェレイドのしでかした事は
フィデル・カストロも言っていましたが、
後世の人が決める事と思いますが、今
こうして犠牲になってる人々もいるのも
忘れてはいけません。

 
 
 一言、アレスカッコウ良かったよ。
出番は少ないですが、まるで救世主のように
現れました。
 敵は槍を持ったアレスの前に立ってはいけません!
 (敵が的になります)
 やはり民衆にとってはアレスは英雄たる条件
を備えていると思います。


 ただアレス1人だけではダメですしジェレイド
1人だけでもダメなのですが…。
 
 
◆PS2

 アレス…パンドラをそこまで好きだったとは!!

ちがう!!

 元々アレスは気の小さいところはありました。
すぐにイジけて占いをしたり、故郷に帰った時
住民から悪口を言われてアレスがヘタれないよう
にイザーレ老が根回しをしたり。


 にしてもあれだけの強さがあって…
 いや、小さい頃からパンドラがずっと側に
いて危険がある度に教えていました。
 その加護(?)が失われれば不安になりますか。
 精神面が未成熟なまま、という事でしょうか?

 
 『アレスの強さ、はパンドラのお陰ではなく
子供の頃から強かったのか!』

 とよく言われます『徒然雑記』さん、も
そう書いています。

 いえ、私はアレスは子供の頃から強かった
と思っていました。
 
 パンドラはわずかな力しか与えなかった、
と書かれていますし大人8人の襲撃を
耐えた訳ですし。
 

 イザーレ老よりも強いアレスをたった8人で
半死半生にした刺客団って強くないですか?




◆一巻の数の減らない謎の襲撃者たち 
 
 ところで私の持ってる一巻は初版なんですが…


一巻P

P10 9行目(襲撃者は)相手は武装した大人が8人



P12 5行目 残り7人の襲撃者たち



P12 11行目 (アレスは)襲ってきた襲撃者を
    1人として倒すこともできず




P23 3行目 (襲撃者の)その体は、上下に分断されていた


P23 14行目 (アレスは)残り7人の襲撃者たちに向き直った


 か、数が減っていないんですが…
 
 
 まぁ一巻ですし、ね♪
 他に良いところいっぱいあるし、ね♪(^_^;)




◆火の国は伊豆か熊本か?

 師走先生は、時々「火の国、といっても熊本ではありません」
と言っていました。
 池波正太郎先生の作品で熊本の加藤清正の城
熊本城を題材にした『火の国の城』という作品
があります、
 が、実はもう1つ。伊豆も火の国と呼ばれています。
 
 吉川英治先生の『平家物語』には、
「火乃国・伊豆の女北条政子」
と書かれています。

 アレスは義経に少し似ている?と思っていました
ので、これも元ネタとしてアリだと思って
おります。



◆トゥールスレン城砦の元ネタってこれですか?

 http://chiba.cool.ne.jp/ajifuri/cam2.html

 『キリングフィールド』という映画で検索していて
偶然、発見しました。
 怖過ぎ。




◆フィリップ

 それなりの武勇と将才はある、あくまで
それなりですが。
 
 父親の七光りと言われていますが次男。
元々根性の曲がっていそうなフィリップ
ですが、父親によって更に歪められていそうです。

 参謀のギルマートも攻城兵器も父親のコネ
で手に入れたものですが、使えるものを使う
のは才能です。
 ダメな人はいい人材を使う事すらできません。


 どこまでも卑劣な事ができる最低の人間。
兵隊を切る捨てる事ができるのも確かに将才と
いえば将才です。
 ですが、その平気で他人を切り捨てる
冷たい方程式に自分も含まれている事を
フィリップはわからなかったようです。

 
 この時代出世できる手段は限られていそう
ですのでギルマートのようにフィリップに
付いて行く、というのも1つの手段です。

 フィリップの周りにいるのは恩賞目当ての
人が多そうで人望は全然なさそう…
と思っていましたが…。


 8巻は「忠義とは?」みたいな内容でした。
女騎士メリステルについても書きたいですが
フィリップとギルマートがようやく一区切り
付いたので、こちらを先にしました。

 
 ええ、もちろん姫巫女も忘れてはおりません
が…他に情報量が多くて中々書けません(^_^;)


 どんなに忠義や忠誠を尽しても上役がバカでは
全然意味がありません。

 コードギアスのビスマルク
 
 サムライセブンのテッサイ

 
 モンフォードもギルマートも才能はありますが
上役がバカです。
 しかも才能があればある程、先が見えるので
終わりが近いのも見えてくる。

 終末に、自分の身をどう守るか?
で家臣としての真価が問われれると思います。

(歴史では主や国が滅ぶ時に、
忠義者とか裏切り者とかが出てくる)

 ギルマートとモンフォード、それぞれ生き方
が違いました。

 ただ両者とも歴史の表舞台からは
姿を消しました。



 フィリップが負け戦でドン底に堕ちた時、

「何故アレスと自分が同じ世にいるのだ!?」

と周瑜が孔明に叫んだ様なセリフを言いますが…

 
 フィリップが負けたのもドン底に堕ちたのも
アレスのせい…だけではなくジェレイドの策、
クラウディアに全然相手にされていない、
のも一因ですが最大の原因は『身から出たサビ』
でありフィリップの『自業自得』
だと思うのですが…。
 
 
さて捨てる神あれば、拾う神ありのようですが…?

■黒王光臨

■フィリップ黒王化 
 
 なんかフィリップ「計画通り」とか言いそうな顔を
しています。
 主殺し、兄殺し、父親殺し、と悪行の限りを尽して
いますね。

 パンドラも「お主もワルよのぅ」とか
言いそうです(笑)

 パンドラはアレスと同じくらいの助言しか
フィリップには与えていないハズですが迷いのない
人間だと、こうも最低の事ができるんですね。

 フィリップはいつか父親をやると思っていました
が予想通りやりました。
 まぁ息子にあんな事ができる親だし次男坊の
フィリップに何の愛情も示していませんでした
ので当然の報いといえば、そうなんですが。
 
 息子も息子ですが親も親です、この親がいたから
フィリップが産まれたんでしょうね。

 かなり調子にのってクラウディア王女まで
嫁にもらうと言い出した黒王フィリップ。
 こんな最低の外道でも愛してくれる女性まで
表れました。
 その名はルノア。
 
 まさに人生の絶好調のフィリップですが、
もうそろそろ陰りが見えてきそうです。
 次巻は『英雄再起』ってタイトルですので。

 短期間で天下を掴んだモノは天下を失うのも
早いものです。

 
 というか諸侯連盟の前で父親を手にかけて
信用が得れるはずがない!!
 どうもフィリップは利や恩賞さえ与えれば
人は付いて来る、と思い込んでいるフシが
ありますが?


 そりゃドルクス将軍やアーウィン、ルノアの
ように支持者(?)もいますが支持基盤を創るのは
何年もかかるでしょう。
 アレスが再起する方が早いでしょう。



 義理の父親と呼んだかもしれない人を失ったジェレイド
や偉大な兄と父親を失いながらも周りの者を気遣う
クラウディアが印象的です。
 こんな悲しい時でも泣き顔を見せる事ができる
のは限られた人しかいません。
 その1人がシオーネです。
 今は泣いていいんですよ、クラウディア。

 9巻は父親を失った人が多いです。


 ところでジェレイドの過去編やってくれませんかね?
ダルム城砦でクレアとなにがあったのでしょうか。


 王道戦記ファンタジー、と書きましたが
とうとう9巻で『ロードス島戦記』の水野良先生
からオビの推薦文をもらいましたね♪
 師走トオル先生、おめでとうございます♪



■ハインツ王太子

 将来が期待できる程の名君だった訳ですが…
実戦では少し苦戦していましたが…
 
 ハインツ王太子は初陣ですよね?
 それであれだけ戦えればたいしたものでしょう。
それに、主に内政向けの人でしょうし。


「ハインツ王太子は前線に立たなければよかったのに…」
と思う人がいるかもしれません。


 なぜハインツ王太子は出陣したのか?


 諸侯連盟の力が強い中で、ベルセルム四世や
ハインツ王太子たちが力を取り戻す為に
ハインツ王太子自ら出陣したのです。
 

 西洋社会では上に立つものの義務として前線で
戦う者が尊敬されます。
 ですからハインツ王太子が前線で兵士たちの前で
戦うのは威厳があり士気も上がり国王の権威を取り
戻すのに非常に効果的です。


 『ゼロの使い魔』でアンリエッタが自ら出陣し兵士を
指揮をするのも↑とほとんど同じ理由からです。


 もちろんハインツ王太子は妹が心配というのも
あるでしょう。

 妹の嫁ぎ先のエディンバラ皇国に援軍を頼む
のは最後の手段にしたい訳です。 
 援軍を頼んだら妹のクラウディア様の立場が
悪くなる可能性もありますし。


 内乱や外敵はベールセール王国自身の手で治める
と諸外国に示した方が妹の為にもなるでしょう。



 逆に中国だと王族は滅多な事では前線で戦う事は
ありません。
 中国では王族が戦う、というのは余程の
非常事態でしかありません。

 
 王族が『三国志』の劉禅のように宮殿の奥に
ずっとこもって戦わない、のは中国では珍しい事
ではありません。
 
 だから『三国志』の魏、呉、蜀、晋どの国の
王族も3代目辺りから影が薄くなるでしょう?
 
 それは宮殿にこもって、ほとんど表に出てこない
のが理由の1つです。
(上のような事情から宮殿の奥にいる皇帝と唯一の
接点を持っている十常侍のような宦官が権力を持つ
事が多いのです)


 西洋と東洋では戦いに対する考え方が違いますので
要注意です。


 なんでこういうことを書いたかというと
西洋と東洋の考えや戦い方をごっちゃにしてる人が
いるので書いたのです。


 西洋と東洋では戦い方がちがいます。
押井守の『宮本武蔵』でも弓、騎馬、刀、槍など
実戦での戦い方や武器の発展の仕方が西洋と東洋
ではちがう、と言ってますし。

 1例として地形や天気、食べるものが西洋と東洋では
ちがいますしね。


 熱く語って話が少し脱線して申し訳ありません
でした(^_^;)

 私も間違っている可能性はありますので要注意
です&要勉強ですね。



■ベアトリス

 優秀な暗殺者…なんですがアレスに惚れて(?)
ずるずると♪
 
 甘いもの好きなところも♪
カルレーン国務大臣の命を忠実にこなしています
が任務は遂行している…けれど完全に非常には
なり切れない♪

 そしてクラウディアにいくらか親近感も覚えて
しまう、というところも♪

 ベアトリスさん甘味好きだけに甘いんですが、
そこがまたいいかなと♪


 彼女の一言一言にクラウディアは一憂してしまう
訳です、そこは計算通りなのですが…
ベアトリスさん、は女としてはウブな訳です(笑)
 おそらくヴァージンだし…(^_^;)
 
 シオーネさん、が何気にスゴイ人にも
見えますね♪
 
 カラー絵では脱がされて(?)しまっていますが
ガーターがエロいです♪


 しかしベアトリスさん、の一言が将来何らかの
影響を及ぼしそうですかね?
 クラウディアが将来嫁ぐエディンバラ皇国との
関係とかに?



■クライマックス近し

 あの人がなくなりましたが、いよいよ終わりが
近い、ということですね。

 アレス、というかファノバール家の秘密は
予想通りアレスにも継承権がある、という
血筋についてのことでしたが例の事件が
ジェレイドではなく、あの人の仕業だった
、というのは意外でした。

 アレス、ジェレイド、フィリップという
三つ巴状態になってきましたが結末は
いかに!?

 クラウディア王女が呼んでいるのですよ!!
はやく来なさいよ!!


 しかしジェレイドが地下道を掘っていた、
フィリップが森で魔物退治をしていた、
という伏線も回収していますね(笑)