百合とオレンヂ城Ⅱ

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踊る大走査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

2009-11-02 20:57:00 | 映画
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2
レインボーブリッジを封鎖せよ!』



◆踊る大走査線3?

 踊る大走査線3が映画化するそうですね。

 いい機会なので
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2
レインボーブリッジを封鎖せよ!』
 について書きますか。
 
 実はこの映画かなりメチャクチャです。
どこがどうメチャクチャなのか書きます。
 
 自分の中では、この映画はデビ○マン以下です。
はっきり言ってトラウマです(^_^;)
 
 ですが、この映画のおかげで、どんな無茶なキャラが
出てもそうそう腹が立つことはなくなりました。



◆注意、辛口です&ネタばれ含む




 
① 主人公・青島
 
 まず主人公の青島刑事からして大事件だけを求め続けて
小さな事件を軽く見ています。
 
 女子高生が(ナイナイの岡村に)少し暴行されたと
言っても、青島「それだけ?」とか言う人です。
 
 青島は最初の方はこんなですが、後であることが
きっかけで青島の態度にも変化が…
 といいたいのですがこれもね…(^_^;)
 後述



② 犯人が、とにかく…アレ
 
 殺人の犯行現場に洋なし(西洋のなし)を
置いた犯人。
 その目的は?

 最初に言うと犯人はニート五人組です・・・当時ニート
という言葉はありませんが会社をクビにされた五人組です。
 
 犯人がニートというだけで、もうかなりアレですが
犯行現場に洋ナシを置いた意味が…、


「自分たちは世間には用なし(洋なし)だから」

 ニートだから用なし、だから死体の側に洋ナシを置いた
 
 
 
 …踊る大走査線はコメディなんですか?
それにしても全然笑えないんですが…(^_^;)
 犯行動機が、こんな低レベルな連中です・・・。



◆かなり…アレな交渉人・真下正義

 踊る大走査線はリアルな用語やプロが登場する
ことが見せ場ですが…。
 交渉人・真下正義が犯人と交渉にあたる
のですが…。


 ユースケサンタマリア演じる交渉人・真下正義が
犯人のニート五人組を、


「犯人は声に緊張感がないから定職についていない」


なんてプロファイルするくだりはギャグなんだか
マジなんだか、わかりません・・・(^_^;)



 そして交渉人・真下正義は更にニート五人組を、


「奴らはリーダーが存在しないという新しいタイプの
組織だ!軍隊のような我々の組織では勝ち目がない!!」


 
と分析します。

 ・・・もしもし?
 犯人は、たかがニート五人組ですよ?
 そんな連中相手に警察が勝てないんですか?


 「オレたちは誰の元にもつかねぇ」と叫ぶニート共
は、はっきり言いますが、なんて薄っぺらい連中
なんでしょう・・・。





◆レベルダウンする主人公・青島刑事
 
 最初は大事件だけを求め続けていた青島ですが、
ある女性からコートをもらい、青島は初心を思い出し、
何故自分が刑事になったかを思い出します。


 これは良いシーンなんですが…少女からコートを
もらうシーンが潜入捜査中のシーンなのです。


 初心に返る青島と、今回の大事件が…イマイチ上手く
噛みあっていないように見えるのですが・・・(^_^;)

 

 その最たる例↓


 冒頭、青島たち湾岸署の人たちは特殊部隊と
サバイバルゲームをしていました。
 
 負けっぱなしの湾岸署は、なんとか特殊部隊に
ひとアワふかせようと思いますが・・・
そこへ特殊部隊のスタングレネードが!!


【スタングレネードとは音と光だけで相手を
数秒間だけ気絶させる爆弾。傷は全くつかない】
 

 湾岸署のメンバーが不能になった時、特殊部隊が
踏み込むも青島は耳センをつけていたので
スタングレネードが効かなかった!!
 
 隊長の背後から銃を突きつけ青島は「ゲームオーバー」
と言う。
 
 青島、特殊部隊に勝利!!

 
 これだけならカッコウいいシーンなんですが・・・。


 途中、青島が耳センを付けていたこともわかるシーンが
あるのですが・・・。
 これは伏線なのですが・・・。



 犯人たちを捕まえるために青島は、
冒頭でサバイバルゲームをした特殊部隊と
合同捜査をします。


 青島は・・・特殊部隊の仕掛けたトラップに引っかかって
引っかかって大慌て!!

 トラップ発動!青島さらに大慌て!!
 
 なんで味方のトラップに引っかかるんですか・・・?



 そしてクライマックス!!
 特殊部隊が犯人へ投げたスタングレネード!!
(音と光だけで相手を数秒間だけ気絶させる爆弾)
 
 爆発!!

 そして青島は耳セン…がない!!

 なので青島は耳が少しの間聞こえなくなります。

 苦しむ青島!

(青島・・・何やってんの?)


 その間、特殊部隊が犯人逮捕・・・。



 青島…冒頭の耳センの伏線はどうなったのでしょうか?
あれだけ細かく張ったのに・・・。


 なんか特殊部隊の足を引っ張っているだけのような気が
するのですが?


 青島が初心に帰るのはいいのですが・・・
能力値まで初心に帰ってしまったのでしょうか?
 レベルダウンしてどうするのでしょうか・・・。


 もう一度書きますが初心に返る青島と、大事件が
どうしても上手く絡んでいるようには見えませんでした。





◆「事件は会議室で起きているんじゃ
ない!現場で起きているんだ!!」
 

 
 犯人とは別に敵役として沖田管理官という女性キャリアが
登場します。
 この映画なので、やはりめちゃくちゃな性格なのですが
・・・。
 
 
 
 さて青島の↓のセリフ。


青島「事件は会議室で起きているんじゃない!
現場で起きているんだ!!」


青島「どうして現場で血が流されなければいけないんだ!!」

 
 有名なので、どこかで聞いたことはあるでしょう。

 
 これを、
 会議室=キャリア=沖田管理官
 現場=ノンキャリア=青島
 
 
 の構図や対立と思うかもしれませんが・・・
少しちがうんですな(^_^;)


 
 このセリフを言える人は上の無茶な命令に従って
誰かが傷ついた時ですよね?
 または会議室のキャリアが状況を全然把握していない
とか、現場と会議室で考え等に差があるとか。
 
 
 
 でも青島は最初から勝手に動いてる人なので上からの
命令では動いていません
 だから、まず青島は言う資格がないんですよ(^_^;)

 それに最初「大事件だけを求め続けていた」のに、
いざ大事件に会ったら叫ぶというのも、大人げないし。


 仲間が犯人に撃たれて血を流して「どうして現場に血が
流れるんだ!」と叫んでも、まず撃った犯人に怒れよ!
と思ってしまいます。


 それに青島のしている事は全ての責任を上に、
会議室のキャリアに、ただただ押し付けている
だけです。
 青島自身は自分の行動に非があるとはなんとも
思っていない様に見えます。





◆理想の上司? 室井慎次
 
 
 ここまでの流れは、
「上からの無茶な命令で部下が撃たれた」
「沖田管理官は失策を重ねた」 
ですが・・・。


 沖田管理官は責任を取り退場します。
 ここで理想の上司(?)室井慎次の登場です・・・。

 
 室井慎次の下した命令は・・・。


室井慎次「お前ら、好きにやっていいぞ」
(ここで明るい音楽が流れる)


・・・・・・はい?


 そして犯人逮捕(注意・青島はほとんど活躍していない)



 そして室井慎次は・・・、


室井慎次「部下の責任をとって辞めるのが上司の務めだ!」


 なんですか、この流れ?
上司が部下に「好きにやっていいよ」と言って、
その部下が好き勝手にやった後、上司が全責任を背負って
辞めるって何ですか?


 上からの命令は全部ダメで好き勝手にさせてくれる
上司がいいってことなんですか?



 女性刑事の恩田刑事がペアルック親子のスリ
を追い詰め奮戦しつつもスリを心配したり
「砂の器」から引用したらしい東北なまりのシーン
等良いシーンも幾つかあるのですが悪いシーン
があまりにも多く且つ外しているので評価は
低くなりました(^_^;)
 

 
 でラスト。
今回の事件の功労者への表彰をしています。
 青島の名前が呼ばれた時、青島はその場
にはいませんでした。

 何故なら青島は初心を思い出し湾岸署の近くで
今日も元気にみんなの為に働いているからです。


 最後まで初心を思い出す青島と大事件が
うまく絡んでいませんでした(^_^;)