百合とオレンヂ城Ⅱ

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闇のイージス その1

2006-05-11 18:47:00 | ノンジャンル
 「闇のイージス」
楯雁人は大切な家族を「蝶」(バタフライ)という
なぞの男によって奪われる。
 雁人は「守り屋」としての信念・不殺を誓いながら
も一歩ずつ「蝶」へと近づいて行く。
 ヤングサンデーで好評連載中の闇のイージス
ですが、原作者・七月鏡一氏は「ジーザス」の頃
からファンでした。
 七月氏の魅力は「どこかにいそうなほどリアル」
です。
 例えば、プールの中で会話をする為にあんぱんの
袋に空気を入れてその振動を使う、とか。
 殺し屋にしろ敵にしろ何にしろ、どこかにいそう
なほど存在感を持っています。
 
 二つ目の魅力は復讐鬼という設定です。
「ジーザス」の主人公・ジーザスも楯と同じで大切
な人たちを理不尽に奪われました。
ジーザスは自分の所属していた傭兵部隊
「デザート・ラビッツ(砂漠の兎)」を壊滅
させられます。
 誰が?何のために?その渦中へ行くにつれて
驚くべき事実が明らかになります。
 ネタばれはしませんが、
 あなたは他人の恨みでも憎しみでもなく、
たかが数行の文章で自分の人生がメチャクチャ
にされたら、どう思いますか?
 
 三つ目は魅力的な女性たち、
女刑事・守人陽子、暗殺者として育てられた
来島ちはる、野坂亜紀、人になぞなぞを出すのが好き
な魅惑的な小悪魔少女アナ・リドル。
 自立して芯が強い、それでいて繊細な魅力的な
女性と女の子たちです。
 七月氏がイージスあとがきで
「妹とかメイドという記号には興味がない」
は名セリフですw

 楯雁人を巡る二人の男、妻の兄で楯の義兄・甲斐彰一。
脳に弾丸が埋まって痛みを感じない・ゼロ(ジャン・レノ似
 甲斐さんは警察という立場があるので陰から楯に
協力し(守り屋は警察にウケがよくない)
 ゼロとは利害から微妙に組むことがあります。

 闇のイージスは基本的に数話完結方式で様々な
人物が出たりします。
 当初の予定とは違い動いてしまう人物がいたり
あまりにも伏線をはるので完結するのか心配です。
 もったいないからこのキャラどこかで再登場させよう
みたいですもんw
 
 CLAMPのマンガも好きなのですが、偶然ですが
CLAMPと七月氏は仲がいいそうです。
 ちなみにジーザス読んでる時は知りませんでした。
 そういえば時々似たような演出がありますね。
「お前は自分の痛みには強いが他人の痛みには
弱い」とか。