神さまの住処

イエズスは一人の子どもを呼んで、真中に立たせて言われた。
「まことに私は言う。子どもの状態に立ち返らないなら、天の国には入れぬ。」

　　　　　　　　　　　　　　　　新約聖書　マテオによる福音書第18章2～3　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（野間省一　訳　講談社・刊）



先週の3日間のトレーニングは、様々な意味で大きな
ひとつの転機となった。
とても書ききれないほどに。



1日目のトレーニングで仲間から素晴らしいマッサージを受け
その晩、ひょんなことから
長年抱えてきた女性としての傷の痛みが蘇り号泣した。
そして、不思議とスッキリした気持ちで迎えた
2日目のある時のこと



何を感じていても「今、この瞬間に『YES！』」
そう、自分の全てにOKを出した瞬間
何かのスイッチが入ったように、私は　
ある処に立っていた。



そこは確かに、今まさにトレーニングをしているフロア。
なのに
目に入るものすべてが　まるで初めて目にするようで
昔のことも　未来のことも　何も頭にはなくて
苦しみも、そして驚くことに
幸せという意識すらなく



何よりも　ひとりでいるのが当たりまえ
周りのみんなは好き勝手なことをしている
誰も近寄ってこない
そのことに何の寂しさもなく　むしろ訳もなく爽やかで
鼻歌を歌ったり　ホワイトボードの裏に隠れたり
カーテンを開けて窓の外を観て見たり
ただ、一人で遊んでいた
その人が面白そうだと思ったら寄っていくけど
一人でいることが当たり前　なんの不思議もない



子供のようだったけど
フワフワすることもなく
むしろ地面にしかと足を付けて　無心で
自分の行いを観ている



好きなものもなく　嫌いなものもなく
感情が存在するような　しないような
でも、あらゆるものが可愛くて




それは、いつもの私とあまりに違う私
でも　これまた不思議なことに
この感覚に　覚えがあると感じていた
それはきっと、瞑想のスペース。
誰の内にもある　神の住む場所。