平成徒然草(萩原 希仁)

毎日の喜怒哀楽をストレートに表現してゆく。

じっと手を見る

2013-06-03 21:06:40 | 日記
余命宣告を受けた、末期の大腸癌患者としては、

不思議に、平穏な日々をおくれている。

とは言っても、腫瘍からの出血で、

ろれつが回らなくて、友の電話をとれない日もある。

痛み止めの効きが悪いと、一睡も出来ない。

どちらでも無くても、病院へ、検査に行く日は、

帰ってからも、疲れきって、動けない。

でも、まだまだ、幸せだ。

調子が良い日は、こうやって、ブログも書ける。

驚くほど時間は掛かり、打ち間違いは多いが。


流石に、テレビで、末期癌患者を扱った、

ドラマを観ると、落ち込む。

自分にも、奇跡が舞い込まないものかと、

少し、甘えたくもなる。


欲はかかない。

せめて、逢いたい人に出向く体力が欲しい。

自由に電話で、話す力が欲しい。

でも、諦めない。

小さな奇跡を待ち焦がれている。


死への怖れでは無くて、生きる事に、

もう少し、未練がある。

高齢で、気弱になった母の、世話もある。


未だ、気力は萎えていない。