勝者と敗者

　いつも行くスーパーのレジで、
　「クーポン券はお持ちですか？」と聞かれました。
　いいえ、と応えながら、どこかに置いてあったのだろうかと考えました。
　新聞の折り込み広告とか、店頭のチラシとか。
　でももっともありそうなのは、昨日までに買い物に来た人にだけ配った割引券です。
　それは不意に配られます。
　もらった人はラッキーですが、クーポン券が使える日は限られていたりして、その日にも買い物に来なくてはなりません。
　店が客を呼び、客はお得に買い物ができる、まさにWIN-WINなのでしょうか？
　そこに加われなかったぼくは、Loser（敗者）なのでしょうか。

新しい空気

　夜になっても気温が下がらず、一日エアコンをつけたままです。
　気づくと、何日も窓を開けずにいました。
　ちょっとベランダに出るときに開けるくらい。
　換気をしよう。
　全部の窓を開けると、風が部屋を抜けていきます。
　これは気持ちがいい。
　気持ちがいい？
　そう感じたのは最初の数分だけ。
　風は熱風、部屋はあっという間に外気と変わらなくなりました。
　動くな、じっとしていよう。
　しばらく椅子に座ってお茶を飲み、何もしないで過ごしてみました。
　暑いけれど、心持ち空気が綺麗になったような気がしてきました。

何もないより何かあった方がいい

　1時間ほどの外出に、飲み物を持って行くことにしました。
　冷蔵庫を開けてみます。
　何か持っていける物はないだろうか。
　牛乳と炭酸水しか見当たりません。
　牛乳は論外だし、炭酸水も温くなったら美味しくないし、そもそも半分ほどしか残っていなくて、ちょっと気が抜けています。
　ボトルに、浄水器の水を入れることにしました。
　常温です。
　これなら温い炭酸水と一緒じゃないか。
　そう思わないでもないですが、冷たいものをあえて温かくすることもありません。
　外は、覚悟していた以上に暑かったです。
　温いボトルの水は、あっという間に飲んでしまいました。
　命の水でした。

小遣いは大事に使う

　アンケートに応えたら、抽選でアマゾンのギフト券をもらいました。
　2000円分です。
　とっても得した気分ですが、使うとなると、そんなに大きな金額ではありません。
　場合によっては、本1冊分にも足りない。
　決められた額で買い物をするというのは、子どもの頃によく経験したことです。
　遠足のおやつ代とか。
　小学生のとき、友人の母親にお小遣いをもらったことがあります。
　どういう経緯でもらったのか覚えていませんが、同じ額をもらった友人と2人、まずは本屋へ。
　マンガを買い、残りのお金でプラモデルを買うことにしました。
　おもちゃ屋へ行き、残金で買えるプラモデルを探しました。
　少ない手持ちのお金で買えるものは、なかなか見つかりません。
　あちこち探して、やっと見つけてレジへ。
　店のおばちゃんが
「こんなに時間をかけて一番安いものを」
　と言ったことが、いまだに忘れられないぞ。

あー夏休み

　スーパーへ買い物に行きました。
　駐輪場の自転車がいつもより少ない。
　やっと見つけたお盆の風景。
　店内も空いています。
　やっぱりお盆は人が少ないのだ。
　みんな夏休みで、遊びに実家に出かけているのだ。
　それとも、台風が近づいているから外出しないだけでしょうか。