井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

来たぞ、老いの季節

2016年10月25日 | 健康美容

佐藤愛子さん著作の「九十歳。何がめでたい」を読んで、本当に長生きがなんでそうめでたいと、私は共感する者ですが・・・・

人間、どうも無駄に長生きするようになってるのではという思いが抜けないのです。

70歳以上になると白内障にほぼなるとか、あと歯にガタがくるとか、痴呆とか、
寝たきりとか、昔はそんなものが来る前にほぼ死んでませんでしたっけ?

ボケは昔からあるとは言え、どうも目立つ気がするのですが。
私の常識では「癌は4人に1人」と思いこんでいて、4人人が集まると、
この中で1人が癌になるんだなあ、と思ってたのですが最近は
「2人に1人」だとかで、肝をつぶしています。
癌だから必ず死ぬというわけでないにしろ。

ところで私事ですが・・・・・

髪はふさふさとほぼ黒く、目はぱっちり、皺もさして無く、実年齢を知らぬ人からは50代と言って頂けていて、私も澄ました顔で否定もせず、図々しく
来たのですが、まず足の衰えの自覚から不意に来ました。
躓くのです。
あんまり、びっくりしたので履きなれない靴のせいにして、靴は処分したのですが、靴さんごめんなさい。我が足の筋肉の衰えなんでした。

自分にも相応に来たかぁ・・・と思いつつ、そのうち「腎嚢胞」と言われ、これは腎臓の片方に水が溜まり正常に機能してないということで、2週間に1遍のクリニック通い。
透析の可能性を言われていた時、意志は明確に「受けない。処置せず、死期を待つ」とそれは確固と揺るぎなく、あらゆる延命のための措置せず、という基本意志再確認の意味ではよかったのです。
幸い今のところ手術の必要はありません。

まだ見かけだけは若いし、肌は自分で言うのも何ですがつやつやとシミもなく、見た目だけは若いし、もうちょっと若ぶっていようっと、と思ったとたん、左目がいやに涙っぽく、むず痒いのでモノモライだと思ったのです。
文庫本をその気になれば、裸眼で読める私がよもや眼病であるはずはなく、と
思い込んでいたものの、蕁麻疹を自己診断で漢方に頼って1年間も長引かせた
「前科」のある身、念のため眼科に行きましょうと病院嫌いの私が、即
クリニックに行ったら、いきなり瞼から鼻に、管を通され、痛いのなんの、
麻酔もなしに仰天の措置。

「流涙症」なんですが、本来は鼻へ抜けていくべき涙の通路(涙道)が詰まっていて、そのため経路を力づくで通すための、瞼の裏から鼻へかけての「管通し」なんでした。

素敵に痛いの、解るでしょ。

マゾヒストなら、「あ、せんせ、もっと強く」と悶えるのでしょうが、私にその資質は不幸にして無く、ひたすら呻いていただけで、こういうことに快楽を感じられる人って凄いです。

「入れるよ」と耳元で囁かれ、あッだめ・・・・・こわい・・・・
と、身を固くしたせつな、ずぶ、固いものが・・・・
「はぅ」「い・・・・・・いた・・・い」

って、これは、かなりいやほぼ脚色してます。宇能鴻一郎ふう。
かつて佐藤愛子さんの親友、川上宗薫さんと並んで官能小説の名手でした。

「管、通します」と言われ、考える時間もないまま、いきなり瞼の裏にぐさり、鼻にかけて押し込むのですが・・・・・考えれば事前に詳しく言わないのが、先生の優しさなのかもしれません。説明を受けたら「瞼処女」の私は身構えて、身構えたことによる余分な恐怖感が余分な苦痛をプラスするだけでしょうから。

しかし、麻酔してくれないのかなぁ。

そして検眼。

自慢じゃないが、裸眼で文庫本が読める私、舐めるなよ、と例の検眼表に雄々しく向かうのですが、これがさんざんの出来。

視力が数値としてこれだけ落ちているのに、なぜ文庫本が裸眼で読めるのか、と知人に言ったら、「まんさまだったら、驚きません」と。
いやあたしゃ、エイリアンじゃないから目の他に視力は持ってません。

で、2日がかりで眼圧はかったりして、結果は「白内障です」

驚天動地。

年齢を考えれば何の不思議もなけれど、皆様に見ていただけるまま、本人もマイナス15歳として長年生きてきたので、何かびっくりしてしまいました。

即、手術しなければいけないですか、と伺ったら、初期ならレザーでリスクも少ない10分間。進行したら、リスクのある1時間。

と聞けば、10分を選ばざるを得ないです。

「どこか、訪れてみたい土地や、ご希望の病院はありますか?」

と先生は、まるで観光地のホテルのパンフレットのような気軽な訊き方をなさいます。
白内障の手術したことないし、解らないもん。

「それなら、私は自分が手術を受けるとしたらこの先生と固く心に決めている人をご紹介しましょう。紹介状を書きますが、私これからお昼ごはんを食べに出るので、明日、取りに来てくださいね」

と言われたのが今日。(この時点では昨日)

腎臓治療のクリニック通いに眼科が加わり、プラス骨格矯正のための整体通いで、とほほの老人スケジュールとなってしまいました。

ただ・・・・微妙に嬉しくなくもない。というのは、死期がかなりくっきり迫って来たからで、わくわくとします。

もういくつ寝るとご臨終♪ (もういくつ寝るとお正月♪、の節で)

と、長年口ずさんで来た私には、心弾むことでもあるのでした。

と、共に偏屈で、意地っ張りで、天邪鬼な私は、よっしゃ、これで老け込んでなるものか、まだ少女漫画のラブストーリーを読んでもついて行けると絶対的、自信があるし、幼児から90歳までの男女のセリフを書かねばならぬ天職、もっとキャピキャピしつつ(旧いわ)、得体の知れない存在になってやろう、超うける~、と楽しんでもいるのでした。

ただ、私は自分の寿命を知っているので(怪しげ話の続きだけど)、どこまで肉体のみならず、心の若さを保てるのかが勝負。それ以前に、脳を健全に保たねば。これは怪しい話編で紹介した、指で印契を結ぶ九字が役に立つはず、それに加えてレシチンを飲んでます。頭と感性は、若くありたい。絶対に若くあろうと。

癌に対しては、一度書きましたがエドガー・ケイシーという預言者の提唱した、方法をもう数年、実践しています。
ローストしていない、ナマのアーモンドを3粒かじる、これだけです。
おまじないのようなものです。気休めでも、心を休めれば病気にもなりにくい。
最近はアーモンドに、クルミも加えています。

若さのビタミンは、CとEですからして。要するに細胞の酸化を防げばいい。
老いて、茶褐色に浮いて出るシミは、あれ油が古くなったような状態で
細胞の酸化です。CとEを摂りましょう。

それと、目の健康は私、うっかり忘れ果てていたのですが、中国の八段錦法というのに、視力回復、白内障予防のノウハウがあったんでした。
目の筋肉がてきめん、柔らかくなるのを実感していたのに面倒くさくて
忘れてたんでした。手術は受けますが、それを再開しようと思います。
目の疲れは、温めたタオルを載せるのが一番です。最近は
スチームの出るのを売ってますね。

視力回復には、うなぎか、ブルベリーをどうぞ。

片側の頬を下にして寝るくせのあるあなた、片方だけ法令線が出てませんか?
(私だよ)朝起きたら、アイロンがけするみたいに、シワの部分を伸ばしておくこと、とこれは美輪明宏さんに教わったのですが、これも怠けてたなあ。
心を入れ替えて、やろうっと。

この人生の卒業期が近づくに連れ、やるべきことをやり、捨てるべきをなるべく捨て人生がシンプルになって来ています。

加齢はめでたくはないけれど、肉体の衰えを補う艶と輝きは持っていたいのです。

年どしに わが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり

岡本かのこ姐さん、よう詠(うと)うてくれはった。

この方、ご自分の痔の手術をしてくれた医師と恋仲になり結婚(すごくありませんか、おいどの巣を見せた男と恋仲になるなんて。相手の男も、ケツ見せられても掘れるなんて・・・・おっと、これウケ狙いの誤変換ではなく、ほんとに誤変換。正しくは、惚れるなんて、です)しかも、かのこ姐さん結ばれた旦那さんの他に旦那公認の若い恋人まで持って。そら、いよよ華やぐ命でおまんな。(老いの衰えつつある記憶のみで書いているので、間違っているかも。でも大筋こんな感じ。こういう時老齢は便利。年ですんでねぇ・・・・ゲホゲホと、便利使いしてやろうっと。嫌なこと頼まれたら、弱々しく、もう年ですんでねぇ、コホコホ)

シャンソン歌手、エディット・ピアフも恋多き女でしたが、晩年富も栄光も失った彼女に寄り添ったのは、うんと年下の男でした。

男はカネと、それに加えて地位まであれば娘のような愛人を持つことも可能ですが、女性だって先駆者はいるんです。

しかもかのこ姐さんも、エディット姐さんも、不美人でちんちくりんだし。ピアフに至ってはお金もなく、名声も失ってすってんてん、おまけにアルコール中毒。
でも、最後の遥か年下の恋人はピアフが亡くなるまで無償の愛を捧げます。

普通の顔と体型で、男が出来ないあなた、あなたの中に愛が欠如しているのかもしれません。愛は出せば返ってくるものです。・・・・・と言うは易しですが。

あ。それと、ピアフとかのこの共通項は、たぶん自分をとてもいい女だという思い込み、ないしは気位を持っていたこと。それから惜しみなく愛を惚れた相手に捧げることができることでしょう。 

 

誤変換その他分取の瑕疵は後ほど推敲致します。


2 コメント

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Unknown (チッチョ)
2016-10-28 15:38:30
いつも楽しく拝読しております。
三笠宮さまの記事を読んでから、未読の分をここまで読み進んできました。
岡本かの子さんのご主人は(岡本太郎さんのお父様)一平さんです。
この外科医ともう一人の恋人(この方は後に政治家になられました)は一平さんと一緒に住んでおられましたし、ヨーロッパ旅行には太郎さんとも一緒に出かけておられます。
瀬戸内寂聴さんが晴美時代に書かれた「かの子繚乱」に詳しいです。あの頃の瀬戸内さんの作品はよく読みましたが、なぜか出家なさっておかしくなってしまわれましたね。今は老害以外の何物でもなく、しかし誰も諌めるものはなく・・・。
長文失礼いたしました。
寒くなってきました。くれぐれもお体お気をつけてお過ごしください。
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うふふ…同病相憐れむ感じ… (詠み人しらず)
2016-10-29 09:38:47
先生って面白い方ですね。
まだまだ恋愛マンガいけそうですね。期待しています。
いま病院で儲かるのは人工透析、白内障、抗がん剤(何十兆円市場とか)と聞きます。
降圧剤も透析も一度はじめたら死ぬまで病院にしばられるとか。
国民は医療の餌食ですね。

日本は恐ろしい国になってしまったと思います。
自然に老いて死ぬ…これが一番ですが、中々そうも行かないのでしょうか。
老いる…ということは抗えない現実ですが、時には若ぶり、都合が悪いと聞こえないふり!
これで元気に成るべく早く天国へゆきたいものですね。
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