井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

「建前」を振りかざして、嘘をつく人たち

2018年03月21日 | 日記

 

「教育現場に文科省が口を出すことはいけない」
「教育の場に国家の介入は許さない」

(それ単独のフレーズとしては)正論を振りかざして、相手を黙らせようとする手口が時どきあります。
名古屋市立の中学校が、文部科学省前事務次官の前川喜平氏を授業の一環として
教室に呼び話をさせた。そこに文科省が介入した、ということが
上記の、「とりあえず正論」でマスコミ的抗議の対象となっています。

しかしながら、他ならぬ文科省にいた方が、国会前の安保法制法反対のデモに参加なさったことは
国家公務員法違反。

審議官時代の天下り斡旋で引責辞任した人を、なぜわざわざ授業に呼ぶかといえば呼んだほうの
反安倍的思惑からではないかと疑われても仕方がないでしょう。

効率の教育現場における人選に政治的思想が働いてないか、ということです。

また売買春が関わる出会い系バーには、未成年少女も出入りして「援助交際」という名の
売春の場ともなっています。

気に入った女性を物色、外に連れ出して交渉成立すればそれは客同士の自由恋愛だということで
逃げ道を作りつつの、要は売春斡旋場ですね。

そこへ頻繁に出入りして、若い女性を連れ出しお小遣いを与えていた行為を「貧困調査」と説明する
前川氏の言葉を誰が信じます? 若者の貧困調査になぜ売買春絡みの酒場なのか、対象がなぜ
若い女ばかりなのか、突っ込むのも野暮なくらい見え透いた話でしょう。

人間は嘘をつく生き物なのだから、それが致命的欠陥とは言わぬけど
「わざわざ中学生たちに話を聞かせたい」と思うほどのお方かどうか。全国に向けて
大嘘をついてまだ日が浅いお方を、なんでまた、と私などは思うのですが?

文科省の介入が、不当な支配として教育基本法に触れかねぬことは承知の上で、理屈としてのことの是非はひとまず置いておくとしましょうか。

親の心情として、とりわけ女のお子さんを持ったご父兄は、どうなのだろうか・・・・と。
売春斡旋酒場にしじゅう現れては黒髪の、すれてなさそうな若い女性をじっとりと見つめていた
そうですが、我が娘をそんな目で見られていぬかと不快を感じる親御さんもいらっしゃりそうな。
教室で子供たちに話した、その話の内容いかんにかかわらず、です。

子供を学校に人質に取られている形では、抗議もおおっぴらには出来かね、我慢している親御さんも
多いような気がするのですが?

私が神経質すぎるのか、同中学校の親御さんは案外おおらかなのか、どうなのでしょうね。

いずれにしても、このような特殊事例での文科省の介入を、私は(心情的にはですが)非とは受け止めていません。
某大学教授の批判内容は、

「文科省が各時間の授業の調査をするようになれば、学校現場は萎縮するだろう」

はこれも、それのみのフレーズでは正しいのですが、しかし個々例を見れば一種の詐術的
言語なのであって、なぜなら今回のような例は初めてかそれに近く、極めてレアケースであり、
国家公務員法違反者で、売春を含む酒場に常連の男、それはつい最近の出来事です。
そんな人物を中学校の教室に呼んで講義させるということも、
まず普通はあり得ず、いずれにしても正論を振りかざして反撃できるほど、一般論化はできない
極めて特殊事例でしょう。

問答無用、いけません、と私が親なら言いたいところですが、どうなのでしょうね、一般の反応が
解りません。マスコミは軒並み「正論」で問い合わせた政治家を斬っているようです。

 

誤変換他、後ほど。