この図って、どこでも見る図ですよね。」
ゆささんの一言が、流れを大きく変えました。
子どもが真ん中にいて、その周りに、家庭、学校、地域の輪がある図です。
「私もいろんなところでこの図を見ます。しかし、いろんなところで言われているのに、うまくいっていないのは、なぜかを考えなくてはいけないんじゃないかと思うんです。」ちはるちゃんの同調で、さらに事態は開けてゆきました。
そこに、助言者である萩原先生が登場してくださいました。
そして、話してくださったのが、
virtue=バーチェ=強い生活力
のこと。
今まで1年間、先生との勉強会をしてきたのですが、その言葉が出たのは初めて!
ファシリテーターの私は、うわあ、せっかくまとまってきたことが、崩れていく💦💦
このとき、内心、ドッキドキだったのです。
でも、きれいにまとまることが大事なことではない。
みんな違う環境で生活をしてきた人たちが、同じ意見のはずがないわけで、しかしただ一点、子どもたち、青少年たちに幸せになってほしい、そのために、自分は地域で何をすれば良いのかということを話し合いのテーマに持っているだけなんだ。
だから、その違った意見、違った声をひとつのものにするためには、創り上げては壊し、また、そこからさらに深く創りあげていく過程が必要なんだ。
と、一挙に思い直し、チームメンバーの声が、お互いに響きあえることを考えながら、みんなでまとめに向かって行きました。
そして、先生の深い考察と助言のおかげで、私たち自身が、vurtueを高めていくことができたのでした。
私たちが3日間370分かけて、総意でまとめたことは、大まかには次のようなことです。
「子どもはみんなvurtueを持っている。それなのに、虐待、いじめ、貧困などの要因によって、その力が見えなくなったり、もぎとられたりしている。
子どもの持っているその力をどう引き出していくかが大事な点であるが、おとなはつい、レールを敷こうとしがちである。しかし、支援のあり方は、「求めに応じて」。そこを忘れた支援は、押しつけ、となってしまい、ほんとうの力を引き出すことにはならないのではないか。
さて、子どもたちの周りにいるのは、親(家庭)であり、先生たち(学校)であり、地域の人たちである。
そのそれぞれが抱えている課題を出し合い、そこから、それぞれのvirtueを高めることを考えた。
そして、それらすべてが、独立しているものではなく、絡み合い、繋がることが、さらに自分たちのvirtueを高めることになる。
繋げる役目は、ひとつは、行政。
もうひとつは、そう思った私たち自身。」
興味いっぱいの瞳で、楽しそうに意見を言う、ゆうき。(3日目はいられなかったので、写真に一緒に写れなくてざんねんだったね。)
笑顔で話すとださんが、「自分は子ども個人を思い浮かべることはできないから、この方向では黙っているしかなくなる」とおっしゃった。そういうことを言えるってすごいと思った。だから、よりお互いのことを考えながら話し合えるようになった。
れいちゃんは、帰化したそうだ。異文化交流がいかに人を広くするか、なんとなく、うんうん、って言ってしまいそうな話の流れの時も、違う方向からの意見を投げかける。だから、より深く考えられた。
役所から公務で派遣してもらえたのはやまださん。なんていい自治体なんだろう!きっと彼は帰ったら、今までより一層子どもや住民のために、一生懸命に働けるのだと思う。
みんなの意見をきちんと聞いて、そこに関連して自分の意見を言うことができる力は、さすが。
「今回ほど、ファシリテータの役割が大事だと思ったことはありませんでした。ありがとう」と言ってくださったゆささん。こちらこそ、ありがとうございます。うまくできなかったことの反省も含め、ご一緒に皆さんがいてくださったことが私にとっての力となりました。
この度も、素敵な皆さんとご一緒できました。宝物がどんどん増えていきます♡
*写真*
1枚目は話し合いを終え、それぞれが発表に向けた中身を考えているところ。
2枚目は、昨年の様子。右はじにいるのが私。2回目の参加のときに、初めてのファシリテーターに。
3枚目は、”チーム3♡3”のメンバーです!
あっ!それから、1日目だけ参加できた、あさちゃん。そして、全体の事務局の仕事があったので出たり入ったりになってしまったうーやんもいます!一緒に写真撮れなくてごめんなさい。
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