建築弁護士の豆蔵です。しばらく間が空きました。
コロナウイルスによる生活変容は、まだこの先どうなるか分かりませんが、とりあえず第1波の山を越えた?といわれる辺りで、備忘メモ的に記録してみたいと思います。
そもそも弁護士(ウチのような小さな事務所)は、属人的かつ個人的活動であるので、テレワークに大きな支障はありません。
先例も少なくないですし、以前から「どこにいても仕事ができる」ことを目指し、出先や在宅での仕事を試行していたというのもあります。
もっとも、今時の色々なサービスに助けてもらってこそ仕事できているなあ、ということが沢山あります。
依存その① クラウドサービス
今回、書面や資料のデータ保管先を、所内のNASから、googleのクラウド(ビジネス版)に切り替えました。
今ドキは、専用のアプリでローカルにデータを置くことなく使え、使い勝手はほとんど変わりません。
メールソフトのデータをクラウド上に置けば、複数のパソコンでメール処理を同じ状態に保てるのは、便利な発見でした。
ただ、相変わらず、クラウドに対する信頼不足というか、データの喪失に対する漠然とした不安もあります。
依存その② オンライン会議システム(zoom)
3月下旬に花見宴会を中止してzoomで代行した時から、仕事も飲みも雑談もzoomに依存しています。
(以前の打合せは、たまにスカイプを使っていた程度です。)
最初の頃は、参加者のうち必ず1人は入れないとか、カメラが写らないなどのトラブルもありましたが、こちらも慣れましたし、セキュリティの問題でバージョンアップを繰り返していたアプリも落ち着いてきたのか、最近は特に問題なく便利に使っています。
会議の音声は、携帯のオマケのマイク付きイヤホンを使っています。
お客さん相手では、背景の映り込みと光の加減(カメラ写りに重要)の条件に適う位置に移動していますが、これは少し面倒ですね。
窓を背にしてカーテンを引くのがお薦めといいますが、カーテンが生活感を醸し出しそうなので、背景は壁にこだわっています。
専用のドーナツライトとかいう照明が欲しいです。
なお、家でも、ノートパソコンには外部モニター、キーボード、マウス、BGM用のスピーカーをつないでいます。
書面を見るために導入したはずのiPadは、パソコンを使いながらのzoomと、手書きソフト(GoodNotes)で活躍中。
pdfへの手書きは、図面や出先でのチェックバックに特に便利です。
依存その③ 転送による電話受付代行
元々メール中心で、電話の本数は少ないですが、裁判所やお客さんからの伝言に威力を発揮。
コストはかかりますが、テレワークでは特に、こちらのタイミングで折り返せるところが有難いです(日中、買い出しにも行きますし)。
代行業者さんも、早い段階にテレワークに移行しました。当方の指示を担当グループで共有して対応してくれてるようです。
★課題★
自宅内での場の設定は、やはり少し悩ましいですね。
ちょっと横着すると、家の中心にパソコン関係・コード類が常駐してしまい、非常に美しくない。仕事とネットに生活を浸食されている感が、好ましくないです。
現時点での最大の課題は、資料と書籍の参照です。
建築裁判は、とにかく資料が多い。今は訴訟の書面作成が少ないので、データで何とかなっていますが、裁判所が再開したら難しい部分です。
法律書のオンラインサービスも始まったようですが、まだ十分でないし、技術書も必要なので、こればかりは必要に応じて事務所に行きます。
事務的な部分では、ファックス、郵便物、押印に課題があります。
特に、裁判所は未だにファックスでやりとりするのですが、早くWEB提出を本格導入してくれないと困ります(受信は外でできるが、送信ができない)。
契約書、請求書の押印、郵送は、客先次第なので、様子を見ながら当面は続きそうです。
事務員さんとのオンラインでの連携も、これからの課題です。
さて、2ヶ月後、半年後は、どんな生活を送っているでしょうか。