ヒヤリ・ハッと…  そして ほっとした こやぶん

2009年05月10日 | パグの健康
T動物病院の待合室にはこのようなポスターが貼ってある。





結論を申しますと― 
単なる 掻き毟り過ぎた結果できた血の塊だったに過ぎず、皆さん ご心配は無用です。



実は黒豆さん… マダニに噛まれましたかも?事件が発生しました。



気づいたのは夜遅く、しかも 畳についた血痕(=つぶれた状態)で気づきました。

大きさは小豆ぐらいで 赤黒い満まるな― 得体のわからん物体?

綿棒等で消毒しもって 観察してみたが、
しっかり黒豆さんにの皮膚にへばりつき― ポロリってとれそうなカンジではない。

本気で マダニに噛まれたかも? って不安がよぎる、こやぶん。

翌日病院に行くことにして、とりあえずの応急処置として、
マダニかも? とにかく得体のしれない物体には直接触れずに― 消毒すべし!に基づき、
イソジン液に獣医さんから処方れた消毒液をかけまくりました。
また 黒豆さんが得体のしれない物体をいじらいないようにエリザベスカバーを装着させました。


マダニには人獣共通感染症をまねく恐れがあります。
むやみに マダニを引抜くなど してはいけません(マダニを潰す事も厳禁です)
もし マダニに噛まれた場合は 飼い主さんがすべきことは
 ○フロントライン・プラスがあれば― 即 投与する。
 ○フロントラインがなければ、
  消毒用アルコール(高度数のアルコールでもOK)やイソジン液を十分に浸した
  脱脂綿をマダニをつぶさないように押しあてる(30秒ぐらい)
                ↓
      噛まれたそのままの状態で とりあえず
                ↓
      獣医さんにマダニの引抜き処置してもらうこと
       ※無理やり引抜くと―マダニの嘴が皮膚の中に残り 炎症を起こすことが多い為。

ただ マダニに噛まれた(かも?)で こやぶんが一番心配したのは― 犬バベシア症。
一般に関西以西の病気だと考えられていますが、
昨今は感染地域の広がりと、犬バベシア症に感染した犬の移動に伴い全国で発生が認められるらしい。

何より 犬バベシア症は、マダニが媒介する寄生虫が犬の血管内に入り込んで繁殖しながら赤血球に寄生、
寄生してしまった赤血球に対して免疫機能が反応― 赤血球がどんどん壊されていく、
命にかかわる恐ろしい病気らしいのです。
この時期から予防策をこうじる―フィラリア感染は、
よっぽど重度でなければ治る確率の高い病気ですが、
バベシア症は決定的な治療法がなく、ワクチンもない 致死率の非常に高い病気です。



翌日 気も漫ろで仕事を大急ぎでこなして、 夕方 豆さん達をT動物病院にかけこみました。

マダニに噛まれたかも?って症状が― 黒豆さんが掻きに掻きまくって作った炎症で

炎症箇所の消毒と抗生物質の投与で処置となりました
(そして こやぶんは― 新渡戸さんとの悲しい別れと相成りました… 



基本 マダニはフロントラインで防げます。
フロントラインの主成分フィプロニルは昆虫特有の機能を阻害することで、
昆虫に特異的に作用する殺虫剤です(哺乳類に対する、ほぼ影響ないと考えられている)
日常生活でも、アリの巣退治などに使用されている殺虫成分であることには変わりないです。

ただし、フィプロニルは残留農薬として基準値が定められた薬品です。
ミツバチの大量死が発生したフランス等では禁止農薬と定められていますが、
フロントラインを販売するメリアル社は、
仏国(サノフィ・アベンティス)と米国(メルク社)の製薬会社の動物部門の合資会社で、
1994年(?)の販売から 10億dose以上わんこ達に投与― それなりに臨床もある(dose:薬の投与単位)

ヒトでも 外用薬で誤った使い方をすれば― 必ず副作用はありますからね。
ちなみに フロントラインの副作用のほとんどは
薬剤が早く乾くようにとアルコールを溶剤として使用することから発症する皮膚のかぶれや
投与した箇所をわんこが舐めてしまったことによるなど
フロントラインの取り扱い説明書(使用注意)にも記載されていることではないでしょうか?
これらの副作用は こやぶんは飼い主次第で軽減できる事があるかと思うのですがね≪参照:副作用一覧




心理的な問題や、金銭面の問題(毎月夏目さん達に)、
長期にわたり投与することによる弊害など気にはなるけれど―

マダニに噛まれて― バベシア(赤血球に寄生する)に感染するかもって不安…
今回 こやぶん 模擬体験して思うのだけど― 心理的にキツイですよ。
(マダニ刺咬=必ず感染する訳ではないけど… 潜伏から発症まで10日から3週間もあってね

バベシア症はワクチンもなく特効薬もありません― 
関西以西だけで発生する感染症でもありません―
バベシア症を発症させない為にもマダニを防ぐことが大切か、身にしみて理解できました。

野山や公園での散歩は楽しむ前に― 
いつ頃 フロントラインを投与したかを確認して下さいね(1月間隔で投与)
マダニ駆除の効力は1ヶ月弱しかありませんよ!

ヒト等に対し、ほぼ影響がないらしいけど― むやみに摂取して良いものでもないのは確か!
野山で遊んだ後は 必ず ブラッシングをして入念に確認してくださいね。

ちなみに 野山で活躍する猟犬くん達はフロントライン投与の他、
入山前には足下にフロントラインスプレーを念入りにかけてもらってるそうだ!
(それでも マダニに噛まれることがあるらしい… と、院長先生が話してくれました)


こやぶん 1.5ヶ月間隔でフロントライン投与を改め・・・
毎月10日はフロントラインの日として制定し 毎月投与させて頂きます。


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6 コメント

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Unknown (さとのり)
2009-05-11 00:49:25
こんばんは~。
ポロメロ飼い主さとのりでやんすっっ。
先日、やっとこさっとこ、マーちゃんに会えましたっっ。
たいへん遅くなってしまいましたが、
めちゃめちゃたくさんのおみやげありがとーございますっっ!!
あまりにもたくさんのおみやげに、
どーやって、新幹線に乗ってきたんだろーかと・・・。
早速チビパグさんたちはリビングに飾らせていただいております。
黒豆さん大変でしたね・・・。
我が家も1年中、月1でフロントラインを使用してます。
以前に友達のゴールデンさんに散歩で会った時、
めちゃめちゃデカイマダニをみつけて、
ひっくり返ったことがあるので、
月始めにはかかせませんっっ。
今まで、病院で購入してたんですが、
通販の方が安いので、通販で買おうかと
検討中です。
フェラリアの薬も今月からスタートです。
ガハガハ散歩も始まって・・・
あーん、早く10月くらいにならないかなぁぁぁ。

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Unknown (つき)
2009-05-11 22:10:10
こんばんは!
こやぶんさん、どきどきでしたね!
マダニじゃなくて良かった…けど
皮膚炎もかわいそう…。
ずいぶん掻きまくっちゃったんですね。

犬バベシア症、知識なかったです…。お恥ずかしい…。
勉強になりました!
萬、マダ二に食われたこと一度あるんですよ。
やっぱり小豆大になっていて(耳の内側にいた)、病院で抜いてもらいました。
ちゃんとマダニの足が確認出来て、
正直気持ち悪かったです…。
それまで市販のものを使っていたのですが、
ちゃんとフロントラインに変更しました。
この時期、ほんとお金かかりますね…(泣)

ところで福豆さんはご褒美もらえたんでしょうか?(笑)
今日、心ばかりのお礼の品を送らせていただきました。
割れていないかちょっと心配ですが…。
黒豆さん、福豆さんに合わないものがあったら
お友達にでもあげてくださいね!

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Unknown (チャオ)
2009-05-20 16:53:32
こんにちは!ムシャの姉のチャオです!
お礼が遅くなってしまったのですが、
先日、マーちゃんさんからプレゼントをいただきました!!
どうもありがとうございました!!

こやぶんさんが横浜にいらした時、声を掛けてもらっていたのですが、
マラソン大会に出ていたので、その日は会いに行くことができませんでした。

また、関東にお越しの際はぜひ、私とムシャも遊んでくださいね!
京都にも行けたらいいな~なんて思っています。
本当にありがとうございました☆
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さとのりさんへ (飯使い こやぶん)
2009-05-24 21:28:41
コメント返事が遅くなってスミマセン

マーちゃんから京都土産?って程のモノではありませんが、
ちょっとした手土産なので・・・ 
(ど~やッて京都から運んだかはヒミツです)

関東では犬バベシア病は馴染みのない感染症ですが、
このところの温暖化などで東進していますので、
ちょっと 頭の隅に覚えていただければなぁ~
と思って、
詳しく書いた(つもり)の、こやぶんです。
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つきさんへ (飯使い こやぶん)
2009-05-24 21:50:07
犬バベシア症は関西より以西の風土病で、
昨今は京都や奈良などの近畿県内でも広がってきました。
中部より以東では ホントなじみのない病気なので
つきさん 知らなくて当然ですよ
(こやぶんも 名前は知ってる程度だったのですから)

>福豆さんはご褒美もらえたんでしょうか?(笑)

福豆さんご褒美どころか・・・ たいした事ではないけれどなことが判明してねぇ
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チャオさんへ (飯使い こやぶん)
2009-05-24 22:03:22
ヨコハマは残念でしたが・・・
無事にマラソンを完走されて何よりです。

京都は・・・
わんこ同伴の食事できる場所は少ないですが、
観光地などは意外に同伴できますので、
ぜひ 関西一円へ遊びに来てくださいね。
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