映画 裏切りのサーカス

2012年10月14日 | 映画・本
裏切りのサーカス 2011年 イギリス=フランス=ドイツ



監督:トーマス・アルフレッドソン  出演:ゲーリー・オールドマン・コリン、ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート

ル・カレの原作は何回読み直しても難解で、
そんな原作で映画化すれば― やっぱり難解だった、
まして… センスを疑う邦題に― 輪をかけて 難解にしてしまった? 

あらすじは 至って簡単、裏切り者のスパイを探すだけなんだけど、
ややこしい人間関係を把握できないと、さっぱりオモシロさが解らない(予習が必要かと)

原作の題名が犯人探しのヒントになる訳ですが…
スパイのお話ゆえに でコードネームで呼ばれているため 混乱してしまうのよ(原作でも映画でも)。
 ※原題はティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ

ちなみに  スパイだからといって「●●7」や「不可能な任務」などの映画を連想してはいけません。

諜報活動は地味さを極める… スパイ映画です。

徐々に核心に迫っていく構成を ジワリジワリと 楽しむ作品かと。


映画 ネイビーシールズ

2012年10月03日 | 映画・本
ネイビーシールズ 2012 アメリカ



監督:スコット・ウォー、マイク”マウス”マッコイ 出演:本物の海兵隊(NEVEY SWALs)の皆さん。

先ずはお断りから… こやぶん ミリオタではありません。

でも この作品は気になった理由は― 米国海軍プロパガンダ映画はすごいぞ って話を聞いたから。

実は プロパガンダ映画ってモノは 斜に構えて観ると― 大変面白い作品だったりする。
 ※日本も戦時中に たくさんのプロパガンダ映画を製作してますよ(黒沢監督も円谷監督もね) 


先ず 本物の海兵隊の皆さんに演技力を求めても無視、
基本的に戦闘シーンがほとんどなので、意外に素人感はあまりありませんでしたけどね。

意外なぐらい ドンパチは地味です(実弾使用だから? プライドから?)

あらすじは 「正義と勇気」をテーマにした本作は、殆ど米海軍の広報映画でした。

高高度降下低高度開傘(HELO)からの敵地に潜入、バックアップとして強襲艇をヘリで輸送、
ゴムボートとともに降下して原子力潜水艦に収容され、原潜から小型潜水艦(回天か?)で敵地に潜入、
キャノンの一眼レフで偵察・・・・などなどあらゆる作戦遂行機能を紹介している。
米国海軍も太っ腹大開示だね(ネタをばらしても大丈夫かね?)

ただ テロリストの出身には相当 気を使っているような気がする。
 ※国名はあえて言なわかったけど― 東南アジアの某同盟国内の○○○○○をイメージかな

最後の場面は実話で、現役隊員によって再現されるとオドロキです。
 ※ M・モンスーア :アフガニスタンでの作戦中、仲間を守るために敵が使用した手榴弾に覆いかぶさり戦死。

こやぶん評価 ( プロは動きが違うって事が よく判ったゾ)

映画 トータル リコール

2012年10月02日 | 映画・本
トータル リコール  2012年 アメリカ



監督:レン・ワイズマン 出演:コリン・ファレル 、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール


22年前に公開されたシュワちゃん主演映画のリメイク版この曲に聞き覚えがありませんか?)。

何度も TVで放映されてましたので、観たことがあるヒトが多い作品ではないでしょうか?

悪趣味映像を創らせたら右でるモノは… の変態奇才バーホーベン監督のシュワちゃん版と比較するのは、
差し出がましいので あえて先入観を持たず観るように こやぶん 心がけました。


と申しても リメイク感が微塵も感じない 何と言うか、安心して観られる娯楽大作、でした。

あらすじは ズバリ
ブレードランナー的な世界観で ターミネーター化した鬼嫁に追われるジェイソン・ボーン的展開なお話。
 ※しかも 本篇が始まる前にThe Bourne Legacyの予告編が流れ、余計に思えた こやぶん!
だからなんでしょうか… 鬼嫁と夫の内輪ゲンカを見せつけられて映像は派手なんです。 で終わり。

舞台も、火星から地球に変わっていたしね。

原作(短編)SFの醍醐味はこれゾってなカンジだけど、本作は話に広がりが感じられない不思議な作品で。
ただし ツッコミどころは満載だったけどね。

地球の両端を結ぶフォールという乗り物(地球の構造を知っとる?)
人が住めない地域と住める地域が電車で移動できる距離感(大気の存在は何処に?)などなど
トンデモ設定に作り物っぽいCGと単調なアクションに満ちあふれた(笑)

だけど それ以上に鬼嫁が大暴れぷりには ある意味 楽しませていただきました。 

こやぶん評価( 素敵な鬼嫁 シュワちゃん版はシャロン・ストーンよ)


映画 アベンジャーズ

2012年09月28日 | 映画・本
アベンジャーズ 2012年 アメリカ

 

監督:ジョス・ウェドン  出演:ロバート ダウニーjr、クリス エヴァンズ、クリス ヘムズワース


こやぶん姉が ドイツ行きの飛行機で観て「何も考えず観れる」として絶賛、

こやぶん 自腹で映画館で観ました。

確かに 何も考えずに 観れます(ヨーロッパ便の飛行機の中は 大変退屈なので)。

1 悪役が前セツ後に、地球に登場(戦隊モノを彷彿)

2 Marvel Comics(アメリカンコミック)のスターが勢揃い(日本で例えるなら 東映マンガ祭…)

3 ヒーロー全員に見せ場を作って盛り上る(各自 ヒーロー紹介って事でしょう)。

4 最強の敵が現れ、ボロボロになりながらヒーローは団結、立ち上がる(観客の心をわしづかみ)

5 最大の危機は 全員で見せ場(アクションはより派手に決める)!

6 そして地球の平和を守られた (エンドロール終了後に大笑いできる オマケつき)


ついでに ヒーロー全員 ピンで販売中につき、映画鑑賞後に・・・
アイアンマン、マイティーソー、キャプテンアメリカン、ハルク、のDVDも売れる!
 ※エピソードや設定を引き継いでいるので、より楽しむ為に観たくなる様子 (こやぶん姉レンタル屋に走る!)

本国アメリカでは大ヒットしましたが、
日本では 「東映マンガ祭」に「円谷プロ」に「戦隊モノ」などに 幼少時から知るモノとして… 正直微妙。

こやぶん評価(Marvel Comics は商売がうまい!)

映画 英雄の証明

2012年03月01日 | 映画・本
英雄の証明



2011年  イギリス
監督:レイフ・ファインズ  出演:レイフ・ファインズ、ジェラルド・バトラー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ


お正月以来 やっっとこさ… 時間に余裕ができる状態になった、こやぶんです。

こやぶんが小学生だったみぎり、何故か好き好んで見てた番組がある―
NHK教育で日曜日の21時から放映のシェークスピア劇場
ただし 途中でTV消されたけどね(=要は『寝なさい!』って事)、結構見てた(相変な小学生だった)。

かと 云って こやぶん、演劇好きではないのだけど(観劇もほとんどしないしね)。

BBC&英国スタッフ&演劇人によるシェークスピア原作のコリオレイナスを現在風にアレンジした本作は、
こやぶんは 密かに楽しみにしていた作品だった。

「コリオレイナス」はシェークスピア作品でも人気がある劇ではない(日本では滅多に上演せず)
劇の舞台がローマで、当時の共和制ローマについて知識がないと― 少し内容がつかめないからね。
 ※元老院は知ってても、執政官護民官平民の関係が判らんと、意味不明になる可能性がある。
  塩野七生著「ローマ人の物語」を読めば― 簡単に理解できるかと。(モデルはマリウスかしら?)。


話を戻して… 

本作中に度々割り込むBBC風のBreaking News(ニュース速報)のTV画面に現代的な戦闘場面などと、
含蓄が詰まったシェークスピア調台詞のギャップに― こやぶん 椅子から落ちそうになりました。

映画として撮影していますが、舞台特有の劇的緊張&役者の演技の醍醐味を堪能出来ます一品です。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身のレイフ・ファインズやヴァネッサ・レッドグレイヴも迫力満点。


映画特有のメッセージ性は皆無、舞台として見るならば一つの完璧な世界へ引き込む力がありますね。


ただ 残念なのは、終盤の○ード○イ的なタンクトップ軍勢を宣伝にしてしまった事ではないでしょうか?
これでは 客が来ないよ(残念)


こやぶん評価 ヴァネッサ・レッドグレーブの鬼気迫る形相はアクションより凄い!


映画  ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル 

2012年01月01日 | 映画・本
ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル



2011年 アメリカ
監督:ブラット・バード 出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、

こやぶん 観終わった直後の感想は・・・ 
「ミッション:インポッブル プロダクト・プレイスメント」って思いましたよ。

不況で制作費集めに奔走されたのは解るけど・・・ BMWにAppleにドバイなど、
あからさまにプロダクト・プレイスメント的要素の強い画面にはマイッたですよ。


さて こやぶん思うに、本作はスパイ映画ではない。
一作目にデ・パルマ監督が構築した駆け引きと頭脳戦に裏切りなどの展開の妙が、
見事なほど皆無― ひたすら爆破・悲鳴・発砲・殴る・蹴るを追い求めた作品かと。
また TV版と違い トム・クルーズ版は「トム・クルーズを如何に魅せるかに」に集中する為、
トム・クルーズの一人相撲的展開となり、話に深みがなくなる。

こやぶん 一晩寝たら本作のあらすじを忘れてしまいそうな― 展開で
心理戦にハラハラ・ドキドキ感もなければ、本作は正真正銘のヴァイオレンス映画。
スパイ映画としては美しくない作品。

正直 感想を書くのが難しい作品だけど、
印象に残ったといえば― 粘着性あふれる手袋だけだったです。

こやぶん評価(結果オーライな自称スパイ映画は初めてだった)

 

映画:インモータルズ -神々の戦い-

2011年12月01日 | 映画・本
ちょいと 前置き…

今年は少々仕事に追われていたので― ほとんど映画館に行けなかった。
『観たいなぁ~』って思う作品もあったけど、
映画館で爆睡(ちなみに黒鳥)する事もあって… 個人的に控えておりました。


少しばかり余裕が出てきたので、『慣らしにB級でも』と思って観たのか…




インモータルズ -神々の戦い-



2011年 アメリカ 
監督:ターセム・シン 出演:ヘンリー・カヴィル、ルーク・エバンス、フリーダ・ピント、ジョン・ハート、ミッキー・ローク


映画監督… と云うより、奇抜で芸術的映像作家ってカンジのターセム・シン(インド人)。
ザ セル落下の王国の難易度に比べれば―
毎度ながらテンポは悪いけど、それなりに内容が理解できるだろう?って感が漂っていますね。 

それと、衣装デザインの石岡瑛子さん、
いつも奇を狙った衣装ばかりはなんだけど、今回は 限りなくマンガちっくで こやぶん的には意表を突かれたざんす。

原題のImmortals… 直訳すると不死の人々って意味だけど、 
ギリシャ神話の神々を表す事もあるので、あながち 邦題の「神々の」は誤訳でもないかも?
Immortalsって言葉を踏まえて、”mortals”って単語を劇中使われていますが、意味は 寿命のある者となります。
台詞をよ~く聞けば お題の深~い意味合いがつかめると― こやぶんは思う。

さて お題は立派でございますが、内容はB級です(断言出来ます)


元素記号のチタンの由来だからなのでしょうか?
タイタン族(岩波文庫風だとチィタン族)は まるでショッカー。

金ピカ衣装のオリンポスの神々の皆さん、
戦隊モノか白波五人男バリの決めポースはあったけど、意外なぐらいに弱い。

神々の皆さん物理的攻撃は得意なんだけけど― 必殺技がない?
例えばゼウス、稲妻をあやつれるのに、何故かムチを愛用… こやぶんには解らない。

ちなみに神々のみなさんは、最後にちょろっと戦うだけで見せ場はあまりない(予告編比)

予知能力がある巫女(オラクル)、あっという間にすぐに主人公に抱かれて― 能力消失?

なんか凄い弓矢の、エピロスの弓― 大変安っぽい仕上がりで尻切れトンボ的扱い。

極悪非道のハイペリオン演じるM・ロークは素晴らしかったけど… 
熱演以上に印象に残ったのは― 蟹爪が付いたカブトだったです。


とりあえず ギリシャ神話に基づいた背景や舞台設定なんだんけど― 
こやぶんには 友人がハマった聖戦士星矢を彷彿させられたので、斬新さ? まったくなし。
 余談ですが… アメリカではアニメ聖戦士星矢で訴訟ザタになってましたね。

意味不明なながらも ギリシャ神話(岩波文庫)に挑戦した実績のあるこやぶん、
少しばかしの知識はありますが、この作品 全く不要でございます(要は完全オリジナル)。

それでも 製作者の皆さんにはギリシャ神話の敬意はあったようで―
主人公の母親を葬むる為に神殿内の迷路に入る場面は、アリアドネの糸をパくってますね。

こやぶん評価  「正義は悪に勝つ」と言う先入観が、残酷な内容にカンジさせるのかも?

映画:眺めのいい部屋

2011年01月02日 | 映画・本
眺めのいい部屋   1985年  イギリス



監督:J・アイヴォリー 、
出演:H・ボナム=カーター,D・エリオット,J・サンズ,D・デイ=ルイス,M・スミス,J・デンチ

実は こやぶん、原作のE・M・フォースターが大好きな作家だったりする。
(長編・短編・エッセイなど・・・ ほとんどの本を揃えてしまったぐらい、お気に入りの作家)

念の為、こやぶんは少々世代が外れるけれど(ハマりもしなかったが)・・・
本作がきっかけで、英国の貴公子ブームが始まった と聴いた事がある。
Maurice Another CountryA HANDFUL OF DUST・・・
などなど、当たり外れもあったけど英国純文学的映画がたくさん公開されたんだよねぇ~。
今の英国映画自体が変わってしまったから、ある意味― 貴重な映画群かもしれない。
J・アイボリー監督は80歳を超え、製作のマーチャント氏は故人になられたしねぇ~。

さて 原作を鑑みて感想を。
恋愛モノと思われがちだけど、ハーレクイン的展開はない(=たぶん退屈するね)
このお話の面白さは恋愛要素ではなく人物描写にあり、
主人公の叔母シャルロット演じるM・スミスは実に見事だ(J・オースティンを彷彿させる)!
人物描写する上でポイントになる、
20世紀初頭の英国人の階級意識がわかりやすく描かれ、とても面白い。
映画の場合は台詞と映像で話が進みますから― 
上流階級のまわりくどい云いまわしのKinksと、労働者階級が話すCockney・・・
日本に例えるならば、
高級住宅街(田園調布や成城)奥様と下町(浅草や築地)のオヤジの言葉使いの違いかなぁ???
特に正しいBR英語ってカンジでイヤミな上流階級を演じたD・デイ=ルイスは最高だね! 

さて 眺めのいい部屋と云えば、物議もあった― 例の名シーン「水浴び」。
男性の裸をあこまで見せるかぁ~! って思える場面なんだけど
現代は芸術として認められたのでしょう・・・ 今回は編集・修正なしでした。
こやぶんが初めて観た当時は、走り廻る場面はカット&巨大なボカシがあって―
それは それは 妙に違和感のある場面になっていたことを 覚えています。
ちなみに原作を読むと― 水浴びシーンには深い意味があるのだけどねぇ。
※映画だけでは 少々わかりくい描き方ですねぇ(単に監督自身の趣味かもしれないし・・・)

ちなみに、主人公が彼の全裸を目撃した結果 更に意識するようになるという、
起承転結で云う― 『転』にあたる結構重要なシーンだったりする。

こやぶん評価(ただ インパクトのある水浴びシーンに注意を!) 

映画:トロン:レガシー

2011年01月02日 | 映画・本
トロン・レガシー 2010年 アメリカ



監督:ジョセフ・コシンスキー  
出演: ギャレット・ヘドランド,ケビン・フリン, ジェフ・ブリッジス,オリビア・ワイルド

前作トロンは 当時における革新的な映画だった(当時の予告編)。
そして、マトリックスの元になった世界観を魅せた映画でもありましたが・・・ 
カルト映画扱いで、知るぞ知るヒトの映画でしたね(残念ながら)。

本作を観て こやぶん思うに・・・ 
前作は時代がついて来れなかったけど、本作は世に出すのが遅すぎた気がします。
前作は作り込む技術もないので (28年前のことを思い出して下さい・・・ ワープロ全盛期の時代よ!)
仮想世界がテスト映像まがいのフラットな映像なんだけど、いい味になっていた。
残念なことに本作は全く逆で― 技術的には全てクリアできたけれど、設定に無理があった。
肝心要のコンピュータの技術的な進化を考慮せず― プログラムと戦うドラマだけを移植、
予備知識もないままに観たら… プログラム言語のごとく訳の解らない話になっちゃってるんだよね。

実にトロンの遺産(世界観)を、無駄遣いした作品に仕上がったと、 こやぶんは思う。
唯一の救いは、前作出演同様の役柄でキーマンとなる― 
J・ブリッジス(ケビン)とB・ボックスライトナー(アラン)が出演したことでしょうか?
※少々ネタばらししますと・・・ 前作ではアラン役とトロン役はB・ボックスライトナーが演じています。

今回の最大の発見は(オタクな事なんだけど)― 
秘密の研究室で主人公が端末をいじる場面でシーンでwhoamiのコマンド・・・
仮想世界はUNIXで構築されているのだ こやぶんは初めて知りました。

こやぶん評価(一番飛び出ていたのは・・・ 字幕だった、3D)

映画:ロビン・フッド

2011年01月02日 | 映画・本
ロビン・フッド 2010年 アメリカ



監督:リドリー・スコット 出演:ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート

『年明け早々は大作から』と思い・・・ 観終わって 一言。

何でぇ~ シャーウッドの森が出ない! 

ロビン・フッドの冒険の映画化かと思いきや、義賊になる前の先日談を描いた作品だった。

はっきり申して― 12世紀のイギリス史が少しでも知っていれば観られるけれど、
台詞だけで背景の理解は難しく、娯楽作品ならば退屈してしまうモノかと思いますな。
※日本では 鎌倉時代の頃のお話ですね。

でも 一番の問題はR・クロウがロビン・フッドを演じたことでしょう。
伝説英雄よりも山賊の親玉に、デブというより小汚いテディベア的体形では― 
機敏に動けないだろうに こやぶんは思う。
前日談であれば、いま少しキャステングを考えるべきではないかと・・・ (フケすぎ)。
全般的に登場人物の描き込みが中途半端なので(時間的制約でカットされたのか?)
登場人物が不完全で魅力不足な上に― 登場人物の皆さん 
簡単に心変りして無節操に物語を取り繕っていくものだから、説得力のないご都合主義に。
見所の戦闘シーンも、過去作の劣化コピー&血の演出で、斬新さがないね(巨額な制作費の割りに)。
何より、今回の悪役(ゴットフリー)のやられっぷりが 一番の問題だね。
欧米圏の文学においる詩的正義(日本語で云う勧善懲悪)が弱くって、
スカッとしない・・・ それが問題だね。

こやぶん評価(凝ったエンドロールはオススメ)