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『晩春』

2009年10月19日 23時01分41秒 | 【鎌倉・逗子・金沢文庫・横浜】鎌倉検定と散策
LATE SPRING (Banshun, 1949)


午後1時からBSⅡで放送の『晩春』を見た。

1949年に公開された小津安二郎監督作品で、原作は、作家・広津和郎が熱海に滞在中に書いた小説『父と娘』である。舞台は鎌倉。
小津が娘の結婚を巡るホームドラマを初めて描いた作品であり、その後の小津映画のスタイルを決定した。
小津が原節子と初めてコンビを組んだ作品でもある。
なお、本作の他『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)で
原節子が演じたヒロインはすべて「紀子」という名前であり、
この3作品をまとめて「紀子三部作」と呼ぶこともある。

早くに妻を亡くし、それ以来娘の紀子に面倒をかけてきた大学教授の曾宮周吉は、
紀子が婚期をのがしつつあるあることが気がかりでならない。
周吉は、妹のマサが持ってきた茶道の師匠・三輪秋子との再婚話を受け入れると嘘をついて、
紀子に結婚を決意させようとするが、男が後妻を娶ることに不潔さを感じていた紀子は、
父への嫌悪と別れの予感にショックを受けてしまう。
マサの持ってきた縁談を承諾した紀子は、
周吉と京都旅行に出かけ再度心が揺れるが、周吉に説得されて結婚を決意する。
紀子が嫁いだ晩、一人家に残る心を決めた周吉は、人知れず孤独の涙を流すのだった。
(出典:ウィキペディア)

ちょうど60年前の映画。終始、なんとも緩やかな空気感に包まれている。
原節子さん演じる紀子の結婚後の生活は
現実的な話、マスオさんみたいな人を「婿取り」って方法もあったんじゃないの、と思ってしまった…(そしたら、こんな作品は作れなくなってしまうが)。

これで「紀子三部作」をひととおり鑑賞したことになるのだが、
ままたろうは『東京物語』が最も心に残った。
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