男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報が届いた。
母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。
鎌倉を舞台に家族の「絆」を描いた限りなく切なく、
限りなく優しい吉田秋生(あきみ)の新シリーズ〔カバー紹介文より〕
カバーイラストですぐわかる、「海街」とはつまり鎌倉のこと。
表題作を含め、「佐助の狐」「二階堂の鬼」、見覚えのある風景が登場する。
三姉妹が床下で自家製の梅酒を漬けてるところも鎌倉らしい
「蝉時雨のやむ頃」は、実話のようにリアルなお話。
シャチ姉とすず(三姉妹の腹違いの妹)のシッカリぶりや背負い方が「第一子長女」っぽいと思った。
父親の影響を受けた三姉妹がそれぞれ男運悪そうなところとか、
陽子(父親の未亡人)の人物描写が鋭くて、リアリティがある。
しかし。前評判通り、ヘビーなシチュエーションにもかかわらず、読後感は意外と爽やかなものだった。
「佐助の狐」では、同作者の『ラヴァーズ・キス』にも登場する朋章がミステリアス。
「二階堂の鬼」は、その後のすずが気になる…ゆえに『海街diary2』や、
吉田秋生さん監修の鎌倉ガイドブック『すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary』もちょっとのぞいてみたくなった
『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』 吉田秋生 小学館 530円(税込)
母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。
鎌倉を舞台に家族の「絆」を描いた限りなく切なく、
限りなく優しい吉田秋生(あきみ)の新シリーズ〔カバー紹介文より〕
カバーイラストですぐわかる、「海街」とはつまり鎌倉のこと。
表題作を含め、「佐助の狐」「二階堂の鬼」、見覚えのある風景が登場する。
三姉妹が床下で自家製の梅酒を漬けてるところも鎌倉らしい
「蝉時雨のやむ頃」は、実話のようにリアルなお話。
シャチ姉とすず(三姉妹の腹違いの妹)のシッカリぶりや背負い方が「第一子長女」っぽいと思った。
父親の影響を受けた三姉妹がそれぞれ男運悪そうなところとか、
陽子(父親の未亡人)の人物描写が鋭くて、リアリティがある。
しかし。前評判通り、ヘビーなシチュエーションにもかかわらず、読後感は意外と爽やかなものだった。
「佐助の狐」では、同作者の『ラヴァーズ・キス』にも登場する朋章がミステリアス。
「二階堂の鬼」は、その後のすずが気になる…ゆえに『海街diary2』や、
吉田秋生さん監修の鎌倉ガイドブック『すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary』もちょっとのぞいてみたくなった
『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』 吉田秋生 小学館 530円(税込)