ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

日本経済新聞紙の見出し「医療従事者の接種、35%どまり」を拝読しました

2021-05-20 00:00:05 | 日記

 2021年5月19日に発行された日本経済新聞紙の朝刊中面に掲載された見出し「医療従事者の接種、35%どまり」を拝読しました。

 この記事のサブ見出しは「ワクチン分配『司令塔』不在」です。これは多くの方が感じていることです。

 この記事のリードは「医療従事者への新型コロナウイルスワクチン接種が滞っている」と始まります。今年2月から先行接種として始まったが、2回接種を終えた完了率は5月14日時点で35パーセントになり、東京都や神奈川県が28パーセントになるなど都市圏で低い傾向がある」と報じています。

 この問題の一因は、ワクチン分配の司令塔不在で、大規模病院でワクチンが滞留するケースも出ており、管理体制の見直しが急務だと伝えています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「医療従事者接種、司令塔不在で35%どまり 都市圏不調」と伝えています。

 政府は、医療体制確保のために、病院や薬局、訪問看護などで働く医療従事者へのワクチン接種を優先、医療従事者向け接種の主体となる都道府県に今年2月から段階的に供給を始め、5月15日までに必要量の配送を終えたとしています。

 このワクチンは専用の保管設備がある大規模病院に箱単位(米国ファイザー社製は196本 この1本で注射5回、6回分)で直送され、ここから周辺の診療所などに小分けされて運ばれます。

 このワクチン接種は地域でのバラつきが大きいそうです。政府が公表している接種実績と、各都道府県が明らかにした対象者数から算出したデータからは、東京、神奈川、兵庫、山梨の4都県が接種率30パーセント未満に滞っています。

 逆に、50パーセントに達しているのは、高知と佐賀の2県です(一番比率が高い県でも、まだ半分です)。

 人口が集中し、医療従事者が多い都市圏で接種が遅れているのは、供給不足ではなく、当該ワクチンが大規模病院で保管されたまま滞留する事態が起こっているからです。物流・供給態勢の問題です。

 東京都の推定57万人の医療従事者の内で、接種完了が約16万人に留まる東京都の担当者は「大規模病院の一部で個々に予約してくる医療従事者向けが滞留している」と説明します。

 東京都は今週内に大規模病院の実態調査に乗り出す予定です。これが問題解決につながるのかどうか・・。