ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

長野市上ケ原にある大谷地湿原では、ミズバショウの美しい包が少ない春でした

2021-05-13 00:00:05 | 旅行

 長野市上ケ原にある大谷地湿原は、美しい白い包を咲かせてるミズバショウが少ない異変の季節でした。

 この飯縄山の南面の麓にある広大な湿地で、飯縄山(標高1917メートル)の南面から雪解け水が豊富に流れ込む大きな湿地です。標高は約1000メートルです。飯縄山には残雪がまったくありません。

 この大谷地湿原は、いわゆる飯縄高原の一郭にあります。湿地や池が点在しています。

 今年はソメイヨシノの開花が10日ほど早かった影響を、この大谷地湿原でも受けていて、冷たい雪解け水がいくらか早く流れ込み、ミズバショウの白い包が咲くタイミングと合わなかったようです。

 今年は、ミズバショウの白い包が小さく、その外側の緑色の葉も小さい感じです、

 なお、ミズバショウの花は包の中に立っている緑色の筒状のもので、この白い包は葉の変形です。

 例年の5月上旬の場合は、早く咲いたミズバショウの包と、咲き始めたミズバショウの包が混在しているのですが、今年は全体に早く咲いた様子です。

 ソメイヨシノの開花が10日ほど早かった春の影響を、ここでも受けています。

 今年は、濃い黄色いリュウキンカの花もよく咲き、その株がよく育っています。

 大谷地湿原の中を通っている木道のあちこちで黄色いリュウキンカの花がよく咲いています。

 湿地を囲む森の中では、大きなニリンソウの群落があります。

 この湿地を囲む森の中を流れている小川の側では、黄色いリュウキンカの花がよく咲いています。

 湿地を囲む森の中では、クサボケの朱色の花が咲き始めていました。

 シロバナエンレイソウの花も咲き始めています。

 湿地を囲む森の中では、シジュウカラが飛び回っています。

 一番多く飛び回っているのは、エナガの群れです。しかし、木の上の方で飛び回っているため、うまく撮影できませんでした。

 今年は、この森の中ではキビタキに出会うことがありませんでした。