次の章は、虐待を受けて育った人とその子どもの話です。
私は、長いこと、自分の子どもから逃げたかったです。生んでおきながらね。
少し子どもたちが大きくなると
「一刻も早く私から逃げてくれ」とおもっていました。
本当にそう思っていました。
悪く育つ、私が親じゃない方が絶対に良いって。
たすけてが言えなかった？
いや…
たすけてを言っても…
今日一日
「先生は、こうしたらいいとか、ああしたらいいとかアドバイスはしないんですね」
「しないことはないですけど…アドバイスがあったほうがいいですか？」
「いいえ、聞いてくれるだけで嬉しいです。
こっちに引っ越してくる前に、市役所の福祉の人に何度か相談に行きました。
話は聞いてくれるんですが、私が子供を叩いてしまった辛いというと、いつも最後には、『じゃあ、児相に一時預けしたらどうですか』と言われてしまうんです。
そう言われるとかえって辛くなるんです。
なんか、事務的に処理された感じになります。
あなたじゃなくても子どもは誰かが育ててくれる、と言われているみたいで…。私はいない方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
私が、ここで苦しみながら行き続けている意味って何？って思いました。
それから福祉の人には連絡を取らなくなりました」
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5月24日(日)13:30〜14:10
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