『 晴れた日の電波塔 (湘南平) 』
河津 米子さん 撮影
茅ヶ崎では毎日徐々に増えて昨日現在で960人の感染者の累計となった。
全国では41万人、死者6740人ということで、これでも先進国では
際だって最少だという。それは有り難いが、最少であるが為かワクチンの
接種が始まっていないのは日本だけだそうだ。
これは日本の行政組織とかシステムの故か、はたまた危機意識が他国より
希薄なのだろうか。
茅ヶ崎の人口220,000人で1000人の感染というのは、多いのか或いはそれ程
でもないのか分からないけれど、これを約0,5%として200人に1人として
考えると結構多いようにも思える。
市内の大型病院でもクラスターが出たとか、やれ老人施設でも出たとか等の
話が聞こえてくる。
身内はもちろん友人知人にも、友達の友達にも感染者は居ないし、濃厚接触者は
居るとは聞いたが、皆さんその後何でもなかったようだ。
しかしいろいろ耳に入ってくると、何だかヒシヒシと迫って来るような気がして
ならない。
大きな病院では外に小屋を作り発熱の患者を止めて、熱があると別な病気があっても
その時は診て貰えない。町のクリニックでは、熱があればほとんどがシャットアウト
だろう。今は何としても病気をしてはいけないのである。
町は(滅多に駅傍とか賑やかな所には行ってないが)シャッターの店、休業の張り紙が
目に付くし、それも段々多くなり寂れた荒廃した感じが漂っている気配がする。
開いている店にも客は少ない。催し物会場も閉鎖や自粛の所が多い。
あの店もこの店もどうやっていくのだろ、どうやって生活しているのだろうと気になって
しまう。その子供達は食べているのだろうか、塾なども行けているだろうか、進学は出来
るのか、勉強は続けられるのかと、我が家にも学生が居るせいか心配で胸が痛む。
これがまだまだ続くとこの町もどうなるだろうかと思ってしまう。
このところ飲みにも食べにも行ってない馴染みの店も、少しでも行ってあげたいとは思う
のだが、それも出来ないところが、いたたまれない。
皆頑張って、コロナが過ぎたら跳んで行って、腹一杯食べてたっぷり飲むからね……と心で
叫ぶだけなのである。
今朝から森さんの辞任が取りざたされている。それは良しだが、後任はサッカーの川淵氏だ
という。Jリーグ設立時を思い出してもすごいやり手であることは大いに認めるが、なんと
森さんより年上84才というのが引っかかる。そして止める森さんが決めたというのも抵抗
がある。こうしてみると日本は広い意味で6~70代に人材が居ないのかと残念だ。
久し振りにTVで見た川淵氏も驚くほどの老人顔になっていた。あのJリーグの頃の颯爽と
した姿が目に残っているだけに、私も人のことは言えないが、又老害なんて言葉が頭をかすめた。