魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

49 安産誘導セミナーを4回開いて 上野順子

2023-07-17 | 全国のケアギバーなどのコラム

2014.01.28 発行
「安産誘導セミナー」を
 東京・名古屋・岐阜・大阪の4ヶ所で開いて

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今の上野順子からのご挨拶
八戸市から札幌市に引っ越し 
娘家族と二世帯住宅で暮らしています。

孫太郎・孫次郎の相手や
着やすい服へとリメイクをしたり   ↑
骨盤ケア・赤ちゃんケアの
オンライン指導をしたり…。

対面ケアは、コロナ第9波とかでまだ再開できず
月4~5回当直をしている小樽の産院は
2024年1月に分娩取り扱い中止になるそうで
また就活しないといけないことに😓

助産師対象の分娩・母乳育児支援セミナーも
お声かけ下されば、全国どこにでも参ります!

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昨年の12月20日の東京
(31人 アシスタント2人)を皮切りに
「安産誘導セミナー」が始まりました。

  

2回目は、1月の18日の名古屋
(30人 アシスタント無し)

翌日の19日は、岐阜のゆりかご助産院で、
3回目(20人 アシスタント無し)。

これは、施設誘致セミナーで、院長の赤塚先生と
スタッフの方に手伝ってもらいました。

さらに、その翌日の20日は、
大阪(37人 アシスタントは渡部先生Σ( ̄□ ̄;) )と、
これまで4回させていただきました。

どこの馬の骨かわからない私のセミナーに
初回からたくさんの方が
参加してくださったのには驚きました。
皆さんの、渡部信子先生への
信頼のたまものだと思います。

そして、渡部先生の期待に応えるべく
セミナーをするのは、出不精で引っ込み思案
人見知りで口下手な田舎者の私には
とても荷の重いことでした。
(・・・そこ。笑わない(`ヘ´)! )

初めてのセミナーの1ヶ月前から
心臓がバクバクで、眠れない日が続き
やせる思い(やせなかったけど)。

「やっぱり、私にはできません」
って…言い出せないまま
初日を迎えました _| ̄|○ 

「安産誘導セミナー」 は
 「入院から分娩直後まで
 明日から使える具体的な技術を」

という内容です。

お産に関わっていて困ることは、ほとんど同じです。

脚を開かない、内診で逃げる、踏ん張る時のけ反る
順調に子宮口が開かない
児の回旋が悪い、途中で陣痛が弱くなる
促進剤が効かない
途中で胎児の具合が悪くなる。
深呼吸ができない。酸素投与の効果が出ない。
何とか全開しても、上手に努責が入らない。
踏ん張っても踏ん張っても進まない。

これはそれぞれ単独の原因ではなく、関連しています。

お産が進まなくなってから
「どうしよう」って考えるんじゃ無くて、
お産の早い時期に
そうなるであろうと予測をし、対策をする。

そのためには、入院受けの時に妊婦さんの
(モニターを着ける時、ベッドに寝た時の)姿勢
胎児の姿勢をしっかり診る。
レオポルドを疎かにしない。
エコーだけでは、胎児の半屈位がわからないから。

陣痛の発作・間歇の観察をモニター任せにしない。
丸く、子宮全体が均等に収縮する子宮ばかりじゃないから。

便利な医療機械のおかげで
私も含めて、触診の技術が伝承されていません。
震災で電気が止まって
触診できない助産師が青くなりました。

「骨盤ケア関係のセミナー」は
「骨盤ケア」だけじゃなく
「触診の技術」も渡部先生から伝授されます。
おかげで
私は触診の技術を体得できました。
ドップラーが使えなければ
ラップの芯でも児心音の聴取ができます。

話が、横道にそれましたね。

母体の軸と胎児の軸が合ってなければ
お産はスムーズに進まない。
骨盤のゆがみがあっては
軸はそろわないので、お話にならない。
なので
骨盤のゆがみを整えるHow toを知っておかなくては。
これは基本中の基本。

でも、骨盤だけ整えようとしても、
今の妊婦さんの骨盤は整わなくなってきています。
じゃあ、別の所も動かしてもらおう。
そしたら、骨盤も連動して動くから。
(テイクケアよりセルフケア)

動かせない?
これならどうだっ。
まだ無理?
じゃあ、ここまで動かせるよう
お手伝いしましょうか(テイクケア)。
後は、産婦さん自身に
「自分の体は自分で整える」
そして「続けて」もらう。

「産婦さんに寄り添う助産師」を目指して
寄り添いすぎて
「産婦さんの依存心を高めてしまい
 動かないのでお産がこじれた」
という失敗を、私もしています。
なので
産婦さんに「自分でしなくちゃっ」って思わせる
「チクッと痛い」語録も披露しました。

参加した皆さんには、
「上野順子は、だいぶブラックな心の持ち主」
と思われたかもしれませんね。
「厳しさ」も「優しさ」
からだったりします(自己弁護(^^;)。

骨盤の解剖学だけで
午前中の2時間を使ってしまいます。
「え~!! そこ、そーなってんの~?
 こことここがつながってて・・・
 だからこうなるのか~?」
って、気づいた時に、
自分がびっくりした内容をお話しています。

受講する皆さんから
「そんなこと、もともと知ってたよ~」って
言われるんじゃないかと、ビクビクしながら。

細かい所にこだわって作った私の
「ゴムつき骨盤模型」の
「動く骨盤」のパワポは、「連動」がよくわかるので、
受講した皆さんから好評です。(^^)v

午後の実習は、受講生の中から
「我こそは、股関節の硬さに自信がある」
って方にモデルになってもらって
「入院受けした産婦さん」に
私がやっていた流れで実習します。
1.股関節の検査
2.タオル玉の当て方
3.下肢上げ下げ
4.膝持ってくるくる(片足バージョン)
5.お尻ふりふり片手伸ばし

これを、繰り返し、続けてもらう。
書くと、たったこれだけです。

でも、やってみると
膝に手が届かなかい人がいたり
思ったほど脚が開くようにならなかったり
お尻ふりふりがうまくいかない
手が伸ばせない・・・

いろんな場面が出てきます。
それぞれの対策を説明して、実習していると、
あっという間に時間が過ぎていきます。

八戸の妊婦さんは
歩いて3分のコンビニにも、車で行きます。
東京や名古屋の妊婦さんは
歩いて施術を受けに来て、歩いて帰るそうです。

岐阜の妊婦さんは「3分だったら、歩くけど
5分かかるんなら車で行く」そうです。
八戸よりマシですが、良くない傾向です。

トコベルを巻く位置も、スタンダードよりぐっと下げた、
八戸バーションの方があってる受講生がいました。

大阪で受講した方は広い地域からだったので
関わってる妊婦さんはいろいろでした。
「交通機関が発達している都会の妊婦さんは
歩いてるんだ~」と、今回、地元を離れて
いろんな地域の妊婦さんの様子を聞いて実感しました。

ドンドン大変になっていく妊婦さんしか知らなかったから
渡部先生に
「八戸の妊婦さんの相手は大変やね~」
と言われながら、
「そうや、アンタのその技
 セミナーで日本中の助産師に教えてやって」

と言われても、意味がわからなかったのですが…。

「アンタが今から一生懸命に伝えても
 アンタの技が広がるより速く
  “歩かない前線”は広がっているんやから
 今のうちにセミナーを始めておかんと
 手の打ちようがなくなるんや」
と言われた意味が、少しずつ分かりかけて来ました。

みなさんの周囲にも “歩かない前線” は
忍び寄っているはずです。
良かったら、聞きに来て下さい。

2014年1月大阪での安産誘導セミナーの様子】↓


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