昨日何で天王寺西門まで行ったかといいますと、釣鐘まんじゅう(31Kb)を買いにですねん。
それというのも子供の頃、母方の伯父初蔵さんに連れられて天王寺へ行くと、先ず一心寺へ詣リましてね。
「ほら、これがウチのお墓や。」と骨仏さんを拝んで、四天王寺へ行って「こっちが仏壇(ブッタン)やで、立派やろ!」
西門でパンパンと拍手打って「アン」、仏さんやら神さんやらよう判れへん。
帰りには西門の南にある釣鐘屋で必ず釣鐘まんじゅうを買うてました。
お土産用の箱入りとは別に、付いていった子供の数だけバラで買うて、それを「内緒やで、」と一つずつくれましてね。
逢坂を恵美須町へ向かって、行儀悪うに歩きながら一寸ずつ惜しんで食べたのが美味しいてねぇ。
その、昔のと同じ味のんは、西門脇の総本家釣鐘屋まで行かんと他所では売ってないんです。
店先ではおっちゃんが鉢巻して手焼、材料は小豆、卵、砂糖、小麦粉、膨張材だけ。
素材と腕だけでの真っ向勝負、包装も白無地ボール紙の箱に、裸のまんまの釣鐘まんじゅうが並んでるという潔さ。
勿論防腐剤なんかは一切入ってないから日保ちせん、そやから通信販売は無し。
お彼岸やお盆となれば焼くのが間に合わんくらいやのに、製造能力からも通信販売等出来る筈がない。
店頭で売っているのは、釣鐘まんじゅう、アンコの入ってない釣鐘カステラ、釣鐘煎餅(卵煎餅)大・小、以上お終い。
似たような饅頭は駅や空港、百貨店でも売ってまして、大抵はこちらの方をご存知やと思います。
作っているのは、天王寺区ならぬ浪速区は通天閣の膝元に本社がある株式会社釣鐘屋本舗。
企業規模は段違いに大きく、自動機による大量生産、もっともそれだけに手練手管の変化球でしてね。
大量生産で全国展開となれば、日保ちさせんとイカン、となれば色々なもんを入れんならんわねぇ。
味も今風に蜂蜜やらも入って、品揃えも豊富、勿論個別包装、HPも有りぃの、通信販売で全国へ配達OK。
私の好きな総本家釣鐘屋から逢坂を西に7~800m行ったところにあるんですが、お互いの関係は?
いや、ほんでね、マゴ一号がこの間来た時、丁度到来物であった「紅葉饅頭」を美味しいと食べてましてん。
あれが好きなんやったら、釣鐘まんじゅうを絶対好きに違い無い!と思いましてね。
今日来るいうから、おやつはこれに決まりや、と昨日買いに行ったんですわ。
私の中の初蔵伯父さんと釣鐘まんじゅうのように、大人になってからも思い出してくれたら嬉しいなぁ。
食べ物がらみの想い出というのは年をとっても覚えてるもんですやんか、て私だけ?
想い出の相方は、誤魔化無し直球勝負の食べ物がエエ、と思いましてね。
それに、ワケの判らんものが入った厚化粧のクド美味い味より、ホンマの味が判るようにしてやりたいですやんか。
大体その手のものは、作ってるお店まで行かんと、百貨店やNet等では買えんのが多いんです。
「出入橋きんつば(43Kb)」「十三焼き(28Kb)」「たぬきまんじゅ(41Kb)」もそうやねぇ。
ありゃ、食い物の話ばっかリして、マゴ共の事がはみ出してたんで又明日。
それに、この内容なら「食べまくり」へアップした方が良かったんちゃうやろか?
いずれ気が向いたらアッチヘ持ってゆきますわ。
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