Daily Bread 日々の御言葉

聖書の御言葉をあなたに

「聖書各駅停車」
創世記からはじめて黙示録までをゆっくり走ります。

今日の御言葉(日曜版)20170430 詩編23:1~6 「主は羊飼い」

2017-04-30 | Weblog
4月30日(日)
現在のテーマ「詩編第一巻」
今日のテーマ「主は羊飼い」
■聖書 詩編23:1~6 (1)
■聖句 「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」。(1)
■解説
150編ある詩編の中でも最も美しい詩編の一つです。スポルジョンはこの詩を「詩編の真珠」と呼びました。旧約聖書には、神とその民との関係を表す多くに比喩がありますが、羊飼いと羊の関係はイスラエルにとって最も自然な表現と言えます。それは彼らが半遊牧民族であり、古来より羊を飼う者であったからです。詩人は神を牧者とすることで、人間を弱く、防衛力を持たず、迷いやすい羊にたとえ、神への信頼を歌っています。その根拠は「あなたがわたしと共にいてくださる」で、それは「死の陰の谷を行くときにも恐れない」と言い得るものです(4)。ローズは「人生の厳しい経験において、友人や愛する者たちは長い道をわれわれと共に歩いてくれる。しかし天の牧者だけが最後まで共に行くことができる。‥‥‥死の陰の谷を行く時に、このことはとりわけ真実である」と記しています。
■祈り
弱い羊のようなものです。良い羊飼いであるイエスよ、わたしと共にいて守り、最後まで導いてください。それは「死の陰の谷を行くときにも恐れない」と言わしめるほどに確信に満ちたものとなっています。

今日の御言葉 20170429 ローマ書11:17~24 「イスラエルのつまずきと異邦人の救い②」

2017-04-29 | Weblog
4月29日(土)
現在のテーマ「神の選びとイスラエル」
今日のテーマ「イスラエルのつまずきと異邦人の救い②」
■聖書 ローマ11:17~24 (23)
■聖句 「彼らも、不信仰にとどまらないならば、接ぎ木されるでしょう。神は、彼らを再び接ぎ木することがおできになるのです」。(23)
■解説
ここでパウロは「接ぎ木」の例えをもって、「野生のオリーブ」である異邦人が神の民に組み込まれることの恩恵と、切り取られたイスラエルという枝が再び接ぎ合わされる可能性を述べています。前者については、宗教的・民族的特権を持たない異邦人が神の選びと哀れみにより、信仰によって救われたことに対する深い自覚を促し、だから「思い上がってはなりません。むしろ恐れなさい」(20)と勧告しています。後者については、今日の聖句にあるように、信仰による救いはイスラエルにも適用されることが記されています。その信仰とは「イエスは主である。イエスは死者の中から復活された」(10:9)と信じ、告白する信仰です。オリーブの台木に接がれることは、ただ神の「慈しみ」によるのであり、接がれる側から言えば、ただ「信仰」によるものであることをパウロは伝えているのです。
■祈り
わたしがキリストに接がれた、信仰の原点に留まらせてください。すべての人が、そしてイスラエルも、信仰により、キリストに接がれることを信じます。

今日の御言葉 20170428 ローマ書11:11~16 「イスラエルのつまずきと異邦人の救い①」

2017-04-28 | Weblog
4月28日(金)
現在のテーマ「神の選びとイスラエル」
今日のテーマ「イスラエルのつまずきと異邦人の救い①」
■聖書 ローマ11:11~16 (11)
■聖句 「では、尋ねよう。ユダヤ人がつまずいたとは、倒れてしまったということなのか。決してそうではない。かえって、彼らの罪によって異邦人に救いがもたらされる結果になりましたが、それは、彼らにねたみを起こさせるためだったのです」。 (11)
■解説
イスラエルのつまづきは否定しがたい現実でした。しかし、イスラエルのすべてが退けられたのではなく、まして最終的に、決定的に退けられたのでもありません。パウロはイスラエルのつまづきの理由として、「異邦人に救いがもたらされる」ため、その結果「彼らにねたみを起こさせるため」と言っています。そして、この二つのテーマこそが彼の福音宣教の決定的な動機であったのです(13~14)。12節の「皆救いにあずかる」は新改訳では「彼らの完成」、口語訳では「彼らが全部救われたなら」と訳されています。原文は「ト・プレーローマ」で「彼らの充満」、「彼らの救いの暁には」という意味になります。それは量的な完成と、質的な完成の両方をあらわしています。彼らが救われるときどんなにすばらしいことが起こるのか、その時を思い、それを目指してパウロは、福音のバトンを握り締めて走ったのです。
■祈り
主の深い御心を教えられたパウロは、神の御旨を満たすために自分に与えられた道を走りぬきました。わたしも主の御心を成し遂げるランナーとなれますように!

今日の御言葉 20170427 ローマ書11:1~10 「イスラエルの残りの者」

2017-04-27 | Weblog
4月27日(木)
現在のテーマ「神の選びとイスラエル」
今日のテーマ「イスラエルの残りの者」
■聖書 ローマ11:1~10 (5)
■聖句 「同じように、現に今も、恵みによって選ばれた者が残っています」。(5)
■解説
不従順の結果、イスラエルは退けられたのであろうか。それに対するパウロの解答が今日の聖句です。「残りの者」という表現は旧約聖書の列王記、歴代誌の最後、預言書に出てきます。背景には圧倒的な不信仰の時代があります。例えば、ミカ書には「ヤコブよ、わたしはお前たちすべてを集め/イスラエルの残りの者を呼び寄せる」(2:12)とあります。パウロは、エリヤの時代の出来事を例に挙げ、今は不従順なイスラエルにおいても残される者があることを告げています。特に、パウロの強調点は「恵みによる選びであって行いによるものではない」(6)ということです。圧倒的な不信仰の時代の中にあって、真に神の民であることができるのは、自らの功績や努力によるのではなく、神の恵みと選びによるものであることをイスラエルは認める必要があり、キリスト者はそれを自覚していなければなりません。
■祈り
恵みによって選ばれ、神の民とされたという深い自覚を私に与えてください。イスラエルにも残りの者があることを信じて、その救いを祈らせてください。

今日の御言葉 20170426 ローマ書10:18~21 「ではイスラエルは」

2017-04-26 | Weblog
4月26日(水)
現在のテーマ「神の選びとイスラエル」
今日のテーマ「ではイスラエルは」
■聖書 ローマ10:18~21 (21)
■聖句 「しかし、イスラエルについては、『わたしは、不従順で反抗する民に、一日中手を差し伸べた』と言っています」。(21)
■解説
今日の聖句は慰めに満ちています。「信仰は聞くことによる」と語ったパウロは、イスラエルが聞かなかったことを赤裸々に告白しています(18)。そしてイスラエルが福音を理解しなかった理由をあげます。第一に異邦人に「見いだされ、自分を現す」(20)ため、第二に、その結果として福音の恵みにに生きる異邦人を見て不従順な民に「ねたみを起こさせる」(19)ためだと。そして今日の聖句となります。ここで特に強調されているのは「一日中」という言葉で、「瞬時も休むことなく」といった意味が込められています。イスラエル民族は、福音を聞いたが信じませんでした。しかし神は、そのイスラエルを見捨てることなく、愛の御手を伸べ続けておられるのです。
■祈り
十字架の上から、わたしに差し伸べられた愛の御手は、今日もイスラエルに、そしてすべての人に差し伸べられていることを信じます。