Daily Bread 日々の御言葉

聖書の御言葉をあなたに

「聖書各駅停車」
創世記からはじめて黙示録までをゆっくり走ります。

今日の御言葉 20111130 ヘブライ人への手紙 1:2b~3 「御子の神性」

2011-11-30 | Weblog
11月30日(水)
現在のテーマ「御子のすばらしさ」
今日のテーマ「御子の神性」
■聖書 ヘブライ1:2b~3 (3a)
■聖句 「御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れ」。(3a)
■解説
ヘブライ書の冒頭は創世記やヨハネ福音書のそれと並んで、壮大深遠な内容となっています。著者はイエスの神性について7つの言葉で表現しており、御子イエスをそのように信じることがキリスト者の信仰であるということです。すなわち、御子とは「万物の相続者」、「万物の創造者」、「神の栄光の反映」、「神の本質の完全な現れ」、「万物の保持者」、「贖罪者」、「復活し神の右の座に着かれた方」であるということです。まさに「キリストの内には、満ちあふれる神性が、余すところなく、見える形をとって宿っており」(コロサイ2:9)、だからこそイエスは「わたしを見た者は、父を見たのだ」(ヨハネ14:9)と言い得たのです。「主は、御父より生れたまいし神の独り子にして、御父の本質より生れ、神からの神、光からの光、まことの神からのまことの神、造られずして生れ、御父と本質を同一にして、天地万物は総べて彼によりて創造されたり。‥‥」とニカイア信条にあるとおり、私たちはイエスの神性を信じ、告白するのです。
■祈り
イエスよ、あなたの神性とメシア性を告白し、御名を呼んで礼拝いたします。

今日の御言葉 20111129 ヘブライ人への手紙1:1~2a 「語られた神」

2011-11-29 | Weblog
今日から新約聖書「ヘブライ人への手紙」となります。最初のテーマは「御子のすばらしさ」です。

11月29日(火)
現在のテーマ「御子のすばらしさ」
今日のテーマ「語られた神」
■聖書 ヘブライ1:1~2a (1-2a)
■聖句 「神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました」。(1-2a)
■解説
「神は‥‥‥語られました」。何という書き出しでしょう。私たちの信仰(キリスト教)は、神が語られたという事実の上に立っています。語らない神は偶像であり、思考の産物であり、死せる神です。しかし、私たちの信じる神は永遠のはじめから自存し、語りかけ、自らを啓示される生ける神です。もし、神が語られなかったなら、人間の世界全体は拠り所を失い、混乱の末に自滅の道をたどるほかありません。しかし、神は語ることによってご自身を現され、私たちを贖い、命を与え、光(真理の言葉)によって道を照らしてくださるのです。
■祈り
語られた神の言葉である聖書を開き、神の声を聞くことができますように。啓示された御子の姿を通して神ご自身と出会うことができますように。

今日の御言葉 20111128 詩編72:1~20 「王への詩編」

2011-11-28 | Weblog
11月28日(月)
現在のテーマ「詩編第二巻」
今日のテーマ「」
■聖書 詩編72:1~20 (12-14)
■聖句 「王が助けを求めて叫ぶ乏しい人を/助けるものもない貧しい人を救いますように。弱い人、乏しい人を憐れみ/乏しい人の命を救い、不法に虐げる者から彼らの命を贖いますように。王の目に彼らの血が貴いものとされますように」。(12-14)
■解説
72編は「王の詩編」と呼ばれるもので、直接的にはダビデの後継者ソロモン、またその子へと王位が永遠に継承されていくこと願うと共に、王からの祝福を求める祈りとなってます。一人の偉大な王の存在が、どれほど地上に恵みと豊かさ、そしてシャローム(平和)をもたらすかが分かります。王は神の祝福を民に与える源泉なのです。それは、単に「王の理想像」が描かれているというのではなく、神の光によって地上の王を越えた未来の王(メシア)が指し示されているとも言えます。聖句は「貧しい人に良い知らせを伝え、捕らわれ人に自由と解放が告知される」とのメシア預言(イザヤ61:1)を思い起こさせます。そして、それはイエスにおいて実現いたしました(ルカ4:21)。「国々の民は皆、彼によって祝福を受ける」(17)はアブラハム、ダビデの子孫として生まれたイエスを通して、イエスに対する正しい信仰によって与えられる祝福のことです。(18~20節は詩編第二巻の結びの句となっています)。
■祈り
イエスよ、あなたを王、メシアと信じます。あなたこそ私たちの祝福の源です。

今日の御言葉 20111127 詩編71:1~24 「恵みの御業を」

2011-11-27 | Weblog
11月27日(日)
現在のテーマ「詩編第二巻」
今日のテーマ「恵みの御業を」
■聖書 詩編71:1~24 (15,18)
■聖句 「わたしの口は恵みの御業を/御救いを絶えることなく語り/なお、決して語り尽くすことはできません。‥‥‥わたしが老いて白髪になっても/神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を/来るべき世代に語り伝えさせてください」。(15,18)
■解説
詩編71は老境に入ろうとする詩人の思いが綴られています。その中で目を引くのが「御業」という言葉です。「恵みの御業」が5回、「驚くべき御業」、「御腕の業」、「力強い御業」、「すぐれた御業」がそれぞれ1回の合計9回です。語り尽くすことができないほど詩人の生涯に現された主の御業を、それでも「来るべき世代に語り伝えさせてください」(18)と願っています。恵みの業を証し次の世代に伝えることは先を行く者の使命といえます。
■祈り
語り尽くすことができないほどの主の恵みにあずかることができますように。すべてが主の恵みであることを覚えることができますように。

今日の御言葉 20111126 詩編70:1~6 「速やかに来てください」

2011-11-26 | Weblog
11月26日(土)
現在のテーマ「詩編第二巻」
今日のテーマ「速やかに」
■聖書 詩編70:1~6 (6)
■聖句 「神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。速やかにわたしを訪れてください。あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。主よ、遅れないでください」。(6)
■解説
詩編70は詩編40:14-18とほとんど同じもので、主題は迫害からの速やかな救いを求める祈りです。聖句は最後の節で、「貧しく、身を屈めています」が詩人が置かれている困難な状況を示しています。その中で、「速やかに訪れてください。主よ、遅れないでください」と、神への信仰の祈りを捧げています。ナチス迫害下のユダヤ人がガス室に送られるときに「わたしは信じます。たとえメシアのおいでが遅くなっても、それでもわたしは信じます。待ち続けます」と歌った「アニーマーミン」という曲を思い出します。パウロの「マラナ・タ(主よ、来て下さい)」(1コリ16:22)との祈りも、ヨハネの「アーメン、主イエスよ来てください」(黙22:20)という祈りも、迫害と困難の中でメシアを待ち望む信仰の祈りとして捧げられました。これらの祈りの共通点は、メシアこそが信仰者の希望であるということです。
■祈り
イエスよ、あなたこそわたしの助け、わたしの逃れ場。早く来てください。あなたこそ、わたしのすべてです。