Daily Bread 日々の御言葉

聖書の御言葉をあなたに

「聖書各駅停車」
創世記からはじめて黙示録までをゆっくり走ります。

今日の御言葉 20150331 イザヤ49:9b~13 「シオンの回復①憐れみ深い方が」

2015-03-31 | Weblog
3月31日(火)
現在のテーマ「新しい出エジプトと主のしもべ」
今日のテーマ「シオンの回復①憐れみ深い方が」
■聖書 イザヤ49:9b~13 (10c,13b)
■聖句 「憐れみ深い方が彼らを導き/湧き出る水のほとりに彼らを伴って行かれる。‥‥主は御自分の民を慰め/その貧しい人々を憐れんでくださった」。(10c,13b)
■解説
「シオンに回復」について記されている49章後半を3回に分けて学びます。今日の拝読箇所は美しい詩文で神の恵みに満ちた救いと慰め、希望が記されています。現実的にはアッシリアの脅威が迫り、エルサレムの滅亡さえも考えられる事情のもとで、たとえ捕囚という悲劇が来ても、神は再びご自分の民を守り、回復させ、牧場の羊のように憩いを与え、イスラエルの地に祝福をもたらされるとの預言です。聖句前半の9節後半から「飼い主のいない羊」(民27:17,列上22:17,マタイ9:36)という御言葉を思い起こします。人生という旅路で最もつらいことの一つは行き先が分からないということです。また、旅路を行くときに一人の伴侶がいてくれることはどれだけの慰めと力でしょう。イスラエルは主という羊飼いを見失い、迷走しています。しかし、良い羊飼いである主はイスラエルを見つめ続け、どんな時にも力強い御手を伸べておられます。そしてゴールへと導いて下さるのです。13節は「シオンの回復」というすばらしい預言を受け取ったイザヤの歓喜の賛美となっています。主は憐れみ深い方です。主はともに歩んでくださる方です。主は慰め主です。主は貧しく弱い私たちを憐れんでくださる神です。
■祈り
「湧き出る水のほとり」に主は導いて下さいます。困難の多い人生という旅路の中にも主が共にいて下さいます。伴侶である主を見失うことがありませんように。ゴールを目指し、信仰を歩み切ることができますように。

今日の御言葉 20150330 イザヤ49:1~9a 「主の僕の使命」

2015-03-30 | Weblog
3月30日(月)
現在のテーマ「新しい出エジプトと主のしもべ」
今日のテーマ「主の僕の使命」
■聖書 イザヤ49:1~9a (6bc)
■聖句 「わたしはあなたを僕として/ヤコブの諸部族を立ち上がらせ/イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。だがそれにもまして/わたしはあなたを国々の光とし/わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする」。(6bc)
■解説
49章前半部で注目したいのは「主の僕」という言葉です。これまで主は、イスラエルを「わたしの僕」(44:21)と呼んでおられ、49章でも「わたしの僕、イスラエル/あなたによってわたしの輝きは現われる」(3)とあります。しかし、5節及び今日の聖句(6節)では、イスラエルを集め、連れ帰る僕の存在があり、さらにその僕は主の光となって救いを地の果てまでもたらす者として預言されています。そこでこの「僕」はイスラエルなのか、別の個人(メシア)なのかといった議論があります。いわゆる「集団説」、「個人説」と言われるものです。神はイスラエルをご自身の栄光を現す僕として選ばれました。主の選びと約束は変わることはありません。集団としてのイスラエルには依然として僕としての使命があります。背信の結果もたらされたバビロンへの捕囚と、その後の苦難の中でメシア信仰に目覚め、メシアを世にもたらすことです。個人としての僕(メシア)によってもたらされる救いの光は、地の果てにまで及ぶというのです。2000年前、イスラエルは苦難の中でメシアをこの世にもたらしました。しかし、それで使命が終わったのではありません。パウロは「彼ら(イスラエル)の罪によって異邦人に救いがもたらされる結果となりましたが、‥‥まして彼らが皆救いにあずかるとすれば、どんなにかすばらしいことでしょう」(ロマ11:11,12参)と、集団としての僕、イスラエルの終末における使命を強調しているのです。それは再びメシアを呼び下すための使命です。
■祈り
地の果てにまで救いをもたらすために来られたメシアよ、今度は世の完成のために来て下さい。イスラエルと共にそのための使命を担うことができますように。

今日の御言葉(臨時版) 20150329 詩編38:1~23 「しかしなお、あなたを」

2015-03-29 | Weblog
3月29日(日)
現在のテーマ「詩編第一巻」
今日のテーマ「しかしなお、あなたを」
■聖書 詩編38:1~23 (16)
■聖句 「主よ、わたしはなお、あなたを待ち望みます。わたしの主よ、わたしの神よ/御自身でわたしに答えてください」。(16)
■解説
悔い改めの詩編の3番目です。背景をバト・シェバ事件(サム下11章)とし、ダビデの悔い改めと他の人々への戒めであると考えられています。また前半はヨブの苦しみを思い起こさせます。罪を犯したための苦しみ、現況の吐露が続く中で、今日の聖句がダビデの信仰をあらわしています。「なお」と訳されている「キー」というヘブライ語、強調をあらわす言葉で、口語訳では「しかし」と訳出されています。「これが現状です。このような苦難の中にあります。しかしなお、わたしはあなたを待ち望みます」という逆境の中での信仰告白は、これまでの詩編でも触れてきたものです。
■祈り
「しかしなお」というダビデの信仰を受け継がせてください。

今日の御言葉(臨時版) 20150328 詩編37:23~40 「詩編37②地を受け継ぐ」

2015-03-28 | Weblog
3月28日(土)
現在のテーマ「詩編第一巻」
今日のテーマ「詩編37②地を継ぐ」
■聖書 詩編37:23~40 (29)
■聖句 「主に従う人は地を継ぎ/いつまでも、そこに住み続ける」。(29)
■解説
詩編37の後半です。今日の聖句にある「主に従う人」とは、別の言葉で「主に望みをおく人」(9)、「貧しい人」(11)、「無垢な人」(18)、「平和な人」(37)と表現されています。そのすべての句の後半が「地を継ぐ」(18節だけが「嗣業(相続地)を持つ」)となっています。「地を受け継ぐ」とは、直接的(旧約的)には、神がイスラエルに与えると約束された相続地、カナンの地をさしています。新約の光の中では、聖霊を受けた人に保証される神の御国(エフェ1:14)のことであり、やがて天から降ってくる「新しいエルサレム」(黙21:2)と共に実現する神の国をさしています。ヘブライ書には「彼らは、天の故郷を熱望していた」(11:16)とあり、詩編37のようにゴールを示しつつ、主に従う人、主に望みをおく人に励ましを送っています。
■祈り
主よ、あなたはすばらしい報いを用意しておられます。これまでの聖徒たちがそうであったように、私たちもゴールを見据え、それを目指して最後まで従うことができますように。

今日の御言葉(臨時版) 20150327 詩編37:1~22 「詩編37①主に知られる」

2015-03-27 | Weblog
3月27日(金)
現在のテーマ「詩編第一巻」
今日のテーマ「詩編37①主に知られる」
■聖書 詩編37:1~22 (18)
■聖句 「無垢な人の生涯を/主は知っていてくださる。彼らはとこしえに嗣業を持つであろう」。(18)
■解説
詩編37を2回に分けて学びます。この世では悪を行う者が繁栄し、不正を行う者が名声を得ている中で、主の御前に正しく歩むものが落胆しないための励ましの言葉が今日の詩編には満ちています。聖句は前半部の中心の御言葉で2つの祝福が記されています。一つは「主は知っておられる」ということで、詩人は神の前に隠すものなど何一つない無垢な状態であるということです。アダムとエバが罪を犯したときに身を隠した(創3:8)のとは大きな違いです。もう一つは、そのような人には、神の国という嗣業(相続地)が約束されているということです。
■祈り
主は知っておられます。神に隠すことなどできません。ありのままの自分を見られても良いように、日々を歩ませてください。神の御国を目指して歩ませてください。