Daily Bread 日々の御言葉

聖書の御言葉をあなたに

「聖書各駅停車」
創世記からはじめて黙示録までをゆっくり走ります。

今日の御言葉 20190731 ヘブライ9:23~10:16「ただ一度献げられた完全ないけにえ」

2019-07-31 | Weblog
7月31日(水)
現在のテーマ「真の大祭司であるキリスト」
今日のテーマ「ただ一度献げられた完全ないけにえ」
■聖書 ヘブライ9:23~10:16 (10)
■聖句 「この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです」。(10)
■解説
今日の拝読箇所には、キリストに対して用いられた「ただ一度」という表現が3回、「唯一」という表現が2回出てきます。著者は旧約において毎年献げられなければならない雄牛や雄山羊の血による贖いの不完全性を指摘して、それらのものは「神に近づく人たちを完全な者にすることはできません」(10:1)、「罪を取り除くことができない」(4)と断言します。それに対して、唯一の完全な献げ物として、ただ一度ご自分の体を献げられたキリストの贖罪に、どれほどの意味があり、どれほどの効力があるかを力説しています。それは、私たちの「罪を取り去り」(9:26)、私たちに「救いをもたらし」(28)、私たちが「聖なる者とされ」(10:10)、私たちを「完全な者とする」(14) 贖いなのです。そのためにキリストは体を与えられ(5)、贖罪の死を遂げるという神の御心を成し遂げられたのです(7)。この完全な一回限りの贖罪によって、神は私たちの罪を思い出さず、御子の贖いを信じる者を聖なる者と見なされ、完全な者として神の御前に立つ特権を与えてくださったのです。
■祈り
罪人であるわたしが聖なる者と見なされるために、どれだけの犠牲が払われたかを覚えさせてください。キリストの贖罪の効果を信じる私たちは聖なる者です。だからこそ聖なる者としての歩みを今日から始めさせて下さい。

今日の御言葉 20190730 ヘブライ9:1~22「キリストの血による契約」

2019-07-30 | Weblog
7月30日(火)
現在のテーマ「真の大祭司であるキリスト」
今日のテーマ「キリストの血による契約」
■聖書 ヘブライ9:1~22 (14)
■聖句 「まして、永遠の"霊"によって、御自身をきずのないものとして神に献げられたキリストの血は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか」。(14)
■解説
旧約の大祭司との比較からキリスト優位性を論じてきた著者は、9章では幕屋(礼拝)において祭司が献げる犠牲の血という観点から、新契約の完全性を解説しています。今日の聖句14節はヘブライ書の中でも頂点となる一節で、旧約において毎年捧げられる動物の血が、献げる者の体を清めるとすれば「まして」とキリストの犠牲、流された血しおがもたらす効果の絶大性を述べています。動物は屠られることが分かったときに、後ずさりを始め、動こうとしません。しかし、キリストは愛の御霊である聖霊にうながされ自発的に屠り場に向かわれました。犠牲には傷のない動物が捧げられましたが、それでも人間よりは下位の命でした。それに対してキリストは、神の御子であり、一点の罪汚れも持たない聖なるお方でした。旧約において契約の最終的な同意手続きとして動物の血が流されたように、キリストは新しい契約が締結されるために御自身の血を流されました。その結果として、体だけではなく良心を清め、律法による行いという義(救いに至らないという意味で「死んだ業」)から解放し、唯一のまことの神への真実の礼拝と奉仕を実現させる者として、私たちを救ってくださったのです。
■祈り
御子イエスの血が流されることなくして、罪からの清めも、神との和解も、天国もありえませんでした。そのことを覚え、真実の礼拝をささげ、神に仕える者となることができますように。

今日の御言葉 20190729 ヘブライ8:1~13「最初の契約と新しい契約」

2019-07-29 | Weblog
7月29日(月)
現在のテーマ「真の大祭司であるキリスト」
今日のテーマ「最初の契約と新しい契約」
■聖書 ヘブライ8:1~13 (10~12)
■聖句 「‥‥‥わたしの律法を彼らの思いに置き、/彼らの心にそれを書きつけよう。わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となる。‥‥‥彼らはすべて、わたしを知るようになり、わたしは、彼らの不義を赦し、/もはや彼らの罪を思い出しはしないからである」。(10~12)
■解説
メルキゼデクとの比較において、イエスがいかに優れた大祭司であるかを論じてきた著者は、8章では古い契約(旧約)と新しい契約(新約)を比較しながら、旧契約の不完全性と廃止を宣言し、新契約のすばらしさを旧約のエレミヤ書から御言葉を引用することで立証しています。今日の聖句を含む8節から12節までがエレミヤ書31:31~34の引用で、聖句は新しい契約の本質を示しています。それは①神の律法が心に書きつけられる、②すべての者が神を知るようになる、③罪がぬぐい去られるの三点です。「心に書きつけられる律法」という時、私たちは「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)と語られたイエスの言葉を思い出します。神の愛が先行であり、神の示された愛(御子による贖罪)の故に、私たちの罪は思い出されないというのが新しい契約の基調です。それを信じ、知り、体験した私たちは、その後、愛には愛をもって応えるという生涯に入るのです。
■祈り
契約は更新されました。しかし、そのために大きな犠牲が払われました。主の愛によって新契約の恵みにあずかる者とされたことを心より感謝いたします。愛には愛をもって応えさせてください。

今日の御言葉 20190728(日曜版)詩編65:1~14「祈りを聞いてくださる神」

2019-07-28 | Weblog
7月28日(日)
現在のテーマ「詩編第二巻」
今日のテーマ「祈りを聞いてくださる神」
■聖書 詩編65:1~14 (3)
■聖句 「祈りを聞いてくださる神よ/すべて肉なるものはあなたのもとに来ます」。(3)
■解説
詩編65は、個人的救いの体験と証(2-5)、創造主への賛歌(6-9)、豊作を与えてくださる神への感謝(10-14)の3つの部分からなっています。聖句は詩人の信仰が現れている句です。「祈りを聞いてくださる神よ」と呼びかけることができるのは、裏づけとなる体験が既にあったからです。「肉なるもの」とは、罪によって死に定められた人間のことを表し、救いはあなたのもとに来ることにあると詩人は言います。4節、5節は、救いを経験した詩人の証で、罪に圧倒される自分の姿と神による救い(4)、贖われた喜びが溢れ出ています。私たちもこの詩人のように「祈りが聞かれる」体験と、そこから溢れる喜びを、すべての人の前で証する者となることが求められているのです。祈りましょう。そして神からの恵みに満たされましょう。
■祈り
真に祈ることの少ないわたしに祈りの言葉を与えてください。祈りが聞かれることを体験させてください。その喜びを証させてください。

今日の御言葉 20190727 ヘブライ7:1~28「メルキゼデクに等しい新約の祭司」

2019-07-27 | Weblog
7月27日(土)
現在のテーマ「真の大祭司であるキリスト」
今日のテーマ「メルキゼデクに等しい新約の祭司」
■聖書 ヘブライ7:1~28 (25)
■聖句 「この方は常に生きていて、人々のために執り成しておられるので、御自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります」。(25)
■解説
7章はメルキゼデクと旧約の祭司を比較しながら、メルキゼデクが象徴する新約の大祭司であるイエスの優位性を論じています。メルキゼデクについては「王であり祭司」(1)、「系図を持たない」(3)、「レビ族(アロン系祭司)の血統ではない祭司」(6)、「アブラハムから十分の一を受け、アブラハムを祝福した」(6)、「律法によらずよ朽ちることのない命の力によって立てられた祭司」(16)、「主の誓いによる祭司」(20)、「永遠の祭司」(21)として描写され、旧約のいかなる祭司よりも上位に位置づけられます。そして22節以降では、このメルキゼデクが象徴する実体として登場した大祭司こそがイエスであると宣言しているのです。今日の聖句は7章の中心聖句で、「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」(ヨハネ14:6)を思い起こさせます。私たちは人性という幕屋を張られたイエスを通って、新約の大祭司であるイエスを通して、恐れることなく神に近づくことができ、完全な救いを得ることができるのです。
■祈り
イエスよ、あなたをメルキゼデクにまさる新約の大祭司と信じます。あなたの存在が、私たちに信仰と希望を与え、恐れることなく神に近づかせ、救いのすべてを受け取らせるのです。