Garden Chair で Coffee Break

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お散歩で見かけるお花と大好きなダイビングの水中世界を
気まぐれにひとりごちるブログ

水中での地震を体験・・&その後に

2021年10月03日 | ダイビング
よくお訪ねしているブロガーさんが
素敵な水中写真をアップなさっていました

ひと月ほど前のことになりますけれどね


ハワイの水中地形写真でした

 海中写真~ノースショア~ - フォトログ

真っ青な海の洞窟と光




こんな光景によく似たところで(・・と自分は思っているのですが)
体験したことを思い出しました


ずいぶん昔になりますが 宮古島でのこと

沖縄の宮古島は透明度がよく
洞窟ポイントなどが多い
地形派ダイバーには人気の場所です


そこに”アントニオガウディ”というポイントがあります

洞窟に光が射し込む幻想的なところです

無数に入り組む複数のアーチが作り出す
複雑で美しい自然の造形美が

まるでガウディが設計したかのよう…と名付けられのだそうです
↓こちらからどうぞ
https://www.redfin.jp/miyako/areaguide/antoniogaudhi.html



そこのポイントに向かうつもりでエントリーし
水底に集合して泳ぎ始めようとした途端

ブウォォォォーーっという音

瞬間
 ”アッ!タンクが壊れて空気が漏れてる!!

と思って自分の上を見たけれど
普通の泡しか出ていない

じゃぁ夫のが・・⁇と思って見ても普通の泡。。。

ボートのエンジン音⁇

そんな時です
水中ガイドが慌てて浮上サイン!

エントリーしてすぐですから
すぐ浮上するのは問題ありません

何だかよくわからないけど
浮上した水面で

早くボートへ!
早く!早く!
・・・と急かす

全員戻り切ったところで聞いたら
「地震だったんですよ!」とガイド

宮古島は以前大きな地震があって
名勝地になっているの東平安名崎のたくさんの大きな岩は
その時津波で運ばれてきたものなのだそうです

観光に行ってみましたが
それはそれは超巨大な岩がゴロゴロとたくさんありました

宮古島の東平安名崎を観光し尽くす。息を飲む美しさの魅力と展望スポット – skyticket 観光ガイド

宮古島を代表する観光地「東平安名崎」をご存知でしょうか?絶景スポットが目白押しの宮古島の中でも、美しい海をほぼ360度見渡せる東平安名崎は、...

skyticket 観光ガイド

 




まだ東日本大震災の前でしたが
その威力に驚きました

ですから津波でもあったら大変とガイドは大慌てだったのです



すぐ治まって問題なさそうなので
再エントリー

すぐホソカマスだったかの群れに遭遇し
喜んで写真を撮ったりしながら遊び

群れを少し追いかけたりした後に
”アントニオガウディ”に向かって再出発で泳ぎ出しました。。。


が・・
この後に地震より大変なことが待っていたのです



少し長くなりますが
よろしかったらお付き合いください



泳ぎ始めたのはいいけれど
なかなか洞窟に着かない

ずいぶん遠いわね・・・と思いながら
何にも見えない中層の海の中を
ただひたすら泳いでいました

この日は雨が降ったあとで薄暗く
太陽も出ていなくて

リーフも魚の群れも何にも見えないただの水の中


ブルーウォーターを泳ぐとは
青い透明な海を想像されるようですが

こういう海は
見通しの悪い暗い靄の中にいるようなもの

何も目標物がなく道もない
群青色の靄の中をフワフワいるようなものなのです

想像してみて下さい

透明度20メートルは水面から見ると
と~~ってもきれいな海ですが

潜ってみれば20メートル先までしか見えないということです

それも何か見えるものがあれば・・・の話です

地上で20メートル先までしか見えないなんて
どれだけ危険な濃霧状態か・・・

この日は12~3メートルぐらいしか無かったのではないかしら


そんな中
泳いでも泳いでもポイントらしきところに着かない・・・

ずいぶんとエア残圧が減って不安になってきました
(タンク内の空気の残りが少なくなったこと)

これでは洞窟に着いてもいくらも入って見る時間は
私にはないな・・・と思っていたら



その少し前から泳ぎ疲れて
みんなに遅れ気味だったので
手を引いてもらっていた年配の女性が

そのインストラクターのオクトパスから空気を吸い始めました
(自分の空気タンクが空になって他の人から空気をもらうこと)

エア切れ!!

一番危険なことです

水面まで浮上すればいい・・・なんて思いましたが
ボートはアンカーを取って係留してあるので
ドリフトのように水面で待っても迎えに来てはくれません

それに水面を移動するのは結構大変なのです
流れでもあったらそれはそれは大変ですし


そうこうしているうちに
ずっと下の方に洞穴らしきものと
ダイバーの泡が見えてきました

もちろん洞窟にはもう行きません

それから
ほどなくボートが見えてきて事なきを得ました


どうもガイドは群れを見た後に移動を始めるとき
進む方角を間違えたらしいのです



私も空気の残量は残り僅かでした

よかった助かった!・・・と思ったものです



昼食後に再度”アントニオガウディ”に挑戦で
今度は無事にポイントへ

それが最初のブロガーさんのハワイの写真に似ていたのです





2008年5月のこと








  私の写真はイマイチでしたね・・・( ̄▽ ̄;)



この時の私は脚の痛みがいちばんひどかったころ
手術を3か月後に控えていました


そんな状態のときに必死で泳ぎ続け
エア切れ寸前までいったけれど

夫の手を借りることもなく自力で戻れたのは
おばさんながらまだ体力のあった時だったらしい

潮流もなくて流れに押されることがなく
泳げたことも幸いしたようです



怖い目にあったけれど
ちょうどいい時期にいい教訓を得ました

ダイビングというのは
本当に命がけの遊びなのだということ

いつもそれを心に刻んでいなければいけないということ




リーフなどで潜っている間は
周りに目に見えるものがあるからいいけれど

ブルーウォーターを移動の途中では
こんなこともあるのです


 ”ダイビングショップやガイドは信頼と実力が第一”

 ”値段や設備や面白くさせてくれることだけで選んではいけない”

 ”ベテランでも何が起こるかわからない”


ということを改めて学びました

・・・命を預けるのですからね



この時のガイドさんの名誉のために

ミスったのはこの1本だけで
その他に潜ったガイドは完璧だったことを
付け加えておきます




ずいぶん前でその時のカメラはSDカードではなくて
ピクチャーカードのXDカードでしたから

どこかにバックアップをとったか
カメラ屋さんに現像したもらったかしたはずなのに

見つからなくて・・・

今頃の記事になってしまいました (;^_^A


そうそう
この時のわたしはやっと100本目の記念ダイブを迎えたばかり

お土産屋さんで買ったのが
このペンダントヘッド

人気ダイビンググッズメーカー
SCUBAPROとGULLのフィンを模した銀細工




裏に刻印をしてもらいました


これを見るたびに思い出します
戒めとお守りがわりになってるかも


もう錆びてきちゃいましたね・・・






長々と思いつくまま書きましたが
最後までお付き合いいただきありがとうございました














コメント (2)
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