NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

音盤日誌「一日一枚」#152 オールマン・ブラザーズ・バンド「A DACADE OF HITS 1969-1979」(Polydor 314 511 156-2)

2022-04-15 05:00:00 | Weblog

2003年5月10日(土)



#152 オールマン・ブラザーズ・バンド「A DACADE OF HITS 1969-1979」(Polydor 314 511 156-2

突然ですが、今日からまた、フォーマットを変えますので、ヨロシク。基本的には、毎日更新態勢で行くつもりです。

さて、今日はオールマンズの初期ベスト盤。

彼らのアルバムは名盤が多く、どれか一枚に絞るのは至難の技だが、60~70年代の彼らの活動をざっと見渡すには、こういうヒット曲集も便利だろう。91年リリース。

<筆者の私的ベスト3>

結論を先に言ってしまうと、デュエイン(デュアン)の生きていた頃のオールマンズのサウンドのほうが逝去後のそれよりも、筆者的には好き。

よって、以下のようになる。

3位「ONE WAY OUT」

エルモア・ジェイムズ、サニーボーイ二世で有名なナンバー。アルバム「イート・ア・ピーチ」所収、ライヴ録音。

グレッグの歌は、黒人シンガーにだって負けていない、濃い出来。さすが恋愛経験豊富なグレッグ、こういう歌がサマになるね。

また、ディッキー・ベッツ、デュエインともに、サステインの利いた見事なソロ・プレイを聴かせてくれる。こちらも注目。

2位「STATESBORO BLUES」

40~50年代に活躍したジョージア出身のシンガー/ギタリスト、ブラインド・ウィリー・マクテルの作品。

以前このページで取り上げたこともあるアルバム「アット・フィルモア・イースト」よりのライヴ録音。

ここでのデュエインのスライド・プレイはシャープで、スピーディ。文句なしにカッコいい。

そして1位は、「WHIPPING POST」

デビュー・アルバムに収められたこのグレッグの作品は、初期のオールマンズを象徴するような名曲。

鬼気迫る歌詞、ブルーズィなメロディ、緊迫感あふれるサウンド。

グレッグの歌とオルガン、ふたりのギタリストのプレイも、もちろんいい。掛け値なしの名演。

変にひねった曲より、こういったブルース色の強い、ストレートな演奏にこそ、彼らの魅力は集約されていると、筆者は思っている。

もちろん、「ブラザーズ・アンド・シスターズ」以降の曲も5曲収められているので、カントリー色の強いオールマンズがお好きなかたもどうぞ。

<独断評価>★★★☆


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