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好きな作品&好きな人、日々感じたことなどを綴ります

ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』

2008-12-18 02:03:10 | 舞台
お久しぶりです~
いやぁ、月日のたつのは早いですなぁ・・・
気が付くと、約4ヶ月も放置しちゃった

インソン君の映画もいよいよ公開だし、そろそろブログ書こうかなー
と思っていた今日この頃なんですが、久々に「これは書かねば!!」と心を動かされるミュージカルを観たので、先にその話を・・・


≪あらすじ≫ ゲイクラブの経営者ジョルジュと、看板スターの女装芸人ザザことアルバン。夫婦同然の生活を送る二人が、手塩にかけて育てた息子ジャン・ミシェルが婚約を宣言する。ところが、婚約者アンヌの父親ダンドンは、超保守的な政治家。その彼が、娘のフィアンセの〈両親〉と面会をすることになったから大騒ぎ……(オフィシャルサイトより)

というシンプルなストーリーなんだけど、シンプルなだけに単純に笑って泣けて、「あぁ楽しかった」って心から思えるミュージカル。
私は市村さんがザザを初めて演じた15年前と9年前に観ていて、これが3回目。
市村さんのザザは可愛くて力強くて、本当にサイコー
外見的には15年前より老けたかもしれないけど、内面の表現は以前よりさらにザザの気持ちが伝わってきた気がします。これで見納めなんて、もの凄~く残念っ。なんでやめちゃうの~

それに、今回は終盤でザザが歌う『今この時』という曲の歌い出しの部分で、本当に思いがけず、グッときてしまったんです!!

「今 この時を しっかり生きて 愛して 」

って、ただこれだけの歌詞で、なぜだか涙がブワ~ッと出てきて、自分でもビックリしてしまった
「今をしっかり生きて、今の自分を愛してなかったら、素敵な未来なんて来ないんだよ~」
そんなメッセージが、心にズ~ンと響いてきた感じ。
以前2回観た時は、ただ「楽しい曲だな~」と思っただけだったのに・・・今の私の精神状態が、そのメーッセージをキャッチできるモードになっていたんでしょうね。(なんか私ちょっと弱ってたんか?)
でも、演じる側もそうだと思うけど、観る側も何度観ていても、その時々で受け止め方や感じ方が変わったり、前は気付かなかったことに気付いたり、そういう所も舞台を観る面白さの1つなんだって思います。
役者さんもお客さんもみんな笑顔笑顔のハッピーエンディングで、その歌を一緒に歌ったら、なんだか分らないけど力が湧いてきて、劇場を出る時には「よし、大丈夫」って気持ちになってました。
これぞミュージカルマジック~

「レ・ミゼラブル」や「ジギル&ハイド」では狂気的なイメージだった鹿賀さんのコミカルな演技も良かったし、男性ダンサーのレビューも華やかで迫力があったし、初めて観た若手の山崎育三郎(名前は若手っぽくないけど)も可愛いし歌も上手くて「将来有望だわ」って思ったし、マジー(真島茂樹)のハイレグ姿と森久美子の体は相変わらず凄かったし・・・
しかし唯一、島谷ひとみのヘタッぷりには目をおおいたくなったけど(舞台やるならちゃんと踊りの基礎からレッスン受け直しましょう)、それ以外はホントに大満足でした

今度は誰がザザを演るのかなぁ・・・

素晴らしいっ!!渋谷コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』

2008-06-26 01:45:12 | 舞台
今年も行ってきました「渋谷コクーン歌舞伎」 コーフンしまくりでごじゃいますっ


団七九郎兵衛・・・中村勘三郎/一寸徳兵衛・・・中村橋之助/
玉島磯之丞・・・中村勘太郎/徳兵衛女房お辰・・・中村七之助/三河屋義平次・・・笹野高史

劇場に入ると、そこはもう夏祭りの世界。役者さん達やお囃子が客席を回り、お客さんに話しかけたりして、みんなを祭りに参加している気分にさせてから物語にス~ッと入っていきます。
舞台に本水(泥水)の池を作ったり、本火を使った照明、客席の中での大立ち回り。
そして最後、「よくぞここまでやってくれた」とその場ですぐに立ち上がって拍手をしたい衝動にかられた(けどなんとかおさえた)歌舞伎の枠をぶっ壊したあの演出
テレビでは観た事があったけれど、生で観るあの演出の迫力に、体が震えるくらい興奮してしまいました
あの演出がどんな演出かは、これから観る方がいるといけないので秘密にしときます)
斬新な演出、勘三郎さんはじめ芸達者達の気迫のこもった演技、そして立ち回りの迫力をさらに盛り上げた生の和太鼓の素晴らしさ・・・役者さん・演出・音楽と、もの凄い才能が集結した舞台を観られた幸せに、胸が熱くなりました。
舞台が終わると、観客全員がスタンディングオーベーションで拍手喝采
誰もが興奮し、満足した気持ちをその拍手にこめていました。
伝統+現在の才能がこんなに凄い舞台を創り上げてるってこと、日本人として誇りに思います。
歌舞伎をつまんないと思っている人や観たことない人に「こんなに面白くて凄いのがあるんだよ!!日本の文化ってこんなに素晴らしい形で受け継がれているんだよ!!」って教えたい。(夜の部の当日立ち見券の列に、随分若い年齢の人も並んでいたから、若い世代のファンも増えてるのは確かみたい)
しかし勘三郎って人はほんっとに凄いあれだけ大御所になってもつねに挑戦し続けて、新しいものを貪欲に取り入れてる。役者としても人間的にも、魅力的な人ですなぁ。めちゃくちゃパワー&刺激をもらったぞ~

良かった!!渋谷・コクーン歌舞伎『三人吉三』

2007-07-04 23:38:25 | 舞台
もう先週の話になってしまいましたが、6/28(水)Bunkamuraシアターコクーンに「渋谷・コクーン歌舞伎『三人吉三(さんにんきちざ)』」を観に行ってきました~!!
中村勘三郎さん(元勘九郎)が「若者にも歌舞伎の粋や感動を知ってもらおう!」と始めた渋谷・コクーン歌舞伎。
前から一度観たいなぁと思っていたのでかなり楽しみにしていました。


《あらすじ》江戸幕末、お尚吉三(勘三郎)、お嬢吉三(福助)、お坊吉三(橋之助)という三人の盗賊が因果な出会いから義兄弟の契りを結ぶが、名刀“庚申丸”と百両の小判が転々とするうちに、三人の吉三をめぐる人物の因果関係が明らかになっていく。三人は逃れられない運命に翻弄され・・・

客席は満席どころか上演時間3時間以上あるのに2階、3階にまで立ち見がぎっしりで驚きましたよ
私は1階の後方だったので椅子席でしたが、1階の前半分は座布団席。私は背もたれがないとすぐ体が痛くなっちゃうからちょっと無理だけど、昔ながらの歌舞伎小屋の雰囲気を演出していていい感じ。
開幕したとたんに本物のワンちゃんが「とことことこ・・・」っと舞台を横切る意外なオープニングにまず笑いと拍手が!観客の目を一気に舞台に集中させる上手い演出だわ!!
勘三郎さんはお金をもらう場面で「申告しまっせ~」と自分の脱税騒動を早速ネタにしていて大笑い 余裕だね~。
「花道が無いなぁ」と思っていたら、役者さん達が座布団席にガンガン入って行ったり、一緒に座っちゃったり目が離せません。
1幕目はコミカルでコメディ色が強かったけど、芝居が進むにつれ段々三人の吉三が追い詰められて行き辛い展開に・・・


うぅ~、久々に歌舞伎見て泣けたよ~
最後にもの凄いドカ雪がこれでもかってくらい降ってきて(客席も3列目位までかぶってた)、それが因果から逃れられなかった三人を浄化させるようで切なくて・・・
それに勘三郎さんをはじめとする役者さん達の気迫とか、演出の斬新さとか、色んなものに胸を打たれた感じ。椎名林檎の曲を使っちゃうなんて歌舞伎の世界では本当に型破りなことだろうけど、それが最後のシーンに凄く合っていて良かったです。
勘三郎さんは大御所になってもいつもとどまることなく新しいことに挑戦している感じが伝わってきてイイですね~。
あ~面白かった。もっと早く観ておけば良かったなぁ。これからは毎年観に行こ。

日本初演20周年記念『レ・ミゼラブル』

2007-06-14 00:57:28 | 舞台
『レ・ミゼラブル』はもう十数回観に行っていますが、20周年目にして初めて前から2列目の席でした~
それも「20周年記念スペシャルキャスト」の日にっ


こんなことはもう最初で最後かも。スピーカーを通さない生声が聞こえる距離!汗もツバも涙も細かい表情までバッチリ見える~!!
目と首が痛くなっちゃったけど、本当に感激でした

やっぱりファンティーヌ(コゼットの母)は岩崎宏美が良いんだよなぁ。ちょっとのどの調子は良くないみたいだったけど、歌い方とか感情の入れ方が本当に上手くて・・・さすがに最初に演じてから20年となると「貫禄ついたなぁ」って感じはするけど、他の人のファンティーヌを観ると「やっぱ岩崎宏美だよなぁ」って思ってしまいます。
そして革命家アンジョルラスは岡幸二郎(写真右から2番目)この人しかいないよ よく通る声と確かな歌唱力、他の人には出せないカリスマ性、そして立ち姿のカッチョイイこと あぁ、ほれぼれ 最近はジャベールをやっているけど、まだ若いんだし無理に老け役やることないと思うんだけど。
ジャベールの鹿賀さんはベテランの貫禄というか、迫力で自分の世界に引き込んじゃう感じ。この役は本当にあってます。こんな人に追いかけられたら絶対怖いもん。
今井清隆さんのバルジャンはいつもながら歌も演技も素晴らしかったし、笹本玲奈さんのエポニーヌも切なくて切なくて・・・またも号泣

ただ可愛くなくちゃいけないコゼットが全然可愛くなかったのはガッカリ。テナルディエの妻もイマイチだったし、マリウスはやっぱり「山本耕史」以上の人は出てこないし・・・なかなか全員良いキャストっていうのは難しいなぁ。一度全員好きなキャストで観てみたい。

でも、こんなに何度観ても感動できるミュージカルって他にはないです。この作品を観られる時代に生まれてきて本当に良かった!!これからもずっと上演し続けて欲しいし、観られる限り見続けます。

カーテンコールで出演者が投げた花を一緒に行った友達がキャッチして私にくれました。どうもありがと~

ミュージカル『マリー・アントワネット』

2006-11-28 00:38:56 | 舞台
帝国劇場で上演されているミュージカルマリー・アントワネットを観てきました!
私の中で「マリー・アントワネット」と言えばなんといっても「ベルサイユのばら」。
小学生の頃から本当に大好きで何度読んだか分らないし、アニメ版のテーマ曲(バラはバラは、激しく~さぁ~い~て~♪ってやつ)はいまだにカラオケで歌ったりしております。(そんなことはどうでもいいんだけど)
王妃マリー・アントワネットと貧しい民衆のマルグリット・アルノーという同じイニシャルの相対する二人の女性が歩む波乱の人生を描いた遠藤周作の小説「王妃マリー・アントワネット」を日本でオリジナル・ミュージカル化したこの作品。どんな舞台になったのか興味津々!!



あの~、1幕目の涼風真世さん演じるマリーがただの「わがままなおバカ王妃」にしか見えなくて、いきなり引いちゃったんですけど(^◇^;)。
後半とのコントラストをはっきりさせたかったんだろうけど、あれはちょっとやりすぎ。確かに遊び好きで贅沢三昧したバカ王妃っちゃあそうだけど、マリーの気品や孤独を少しは描いてくれないと、どうしてフェルゼンがあれほどマリーを愛しているのか理解できない!!
それにマリーがマルグリットにシャンパンをかける原作にはないシーン。あれは必要なんだろうか?マリーがあんなことをするなんてアリエナ~イ!!あんなシーンをくっつけてまでマリーを嫌な女に見せる必要があるの?
始めは涼風さんに問題があるのかと思っちゃったけど、観ているうちに分りました。
これは脚本&演出に問題がある!!
だって2幕の涼風さん、とっても良かったですもん。特に革命が起こってから見た目はどんどんみすぼらしくなるのに、贅沢だった時よりも王妃の気品と気高さを感じさせて、正直そんなに期待していなかったのに見直しちゃった。
牢獄でのフェルゼンとの再会シーンや王子と引き離されるシーンは泣けました・・・

もう1つ大きく残念なのは原作では重要な役どころ“カリオストロ”の描き方。「この怪しい人、なんでチョロチョロ出てくるの?」って感じで、革命を陰で操っているっていうのが全然分らないんですけど・・・ ダメだろ、これじゃ!!
狂言回しの役割なのかと思ったらそういう役の人は別にいるし、なんだかいてもいなくてもいいような存在になっちゃってました。せっかく山口さんがやってるのになぁ。特に見せ場もないし、雰囲気もドラキュラの時と似ていてガッカリ。
見せどころになりそうな「首飾り事件」は説明で終わらせちゃうし、ヴァレンヌ逃亡の馬車なんてチャチすぎて失笑・・・そうかと思えばたいして重要とは思えないシーンを長々歌っていたり。
2幕は見応えがあったし、民衆が「自由のための革命」から「暴徒」と化していく群集心理は良く描けていましたが、終わり方がいまいち盛り上がりに欠けていて、原作のような強いメッセージが伝わってきませんでした。
いい俳優さんが沢山でていてみんながんばっているのに、このままじゃ勿体ないよ~!!

他の俳優さんたちは・・・
マルグリットの笹本令奈さんは相変わらずの歌唱力でマルグリットの雰囲気にもピッタリ。適役です!
ルイ16世の石川禅さん。今回1番のお気に入り♪ほっぺを赤くしてカワイイんだ
優柔不断で善良な王様をとても魅力的に演じていて、ソロのシーンでは胸を打たれました。マリウス役しか見たことなかったけど、上手いなぁこの人。
そして久しぶりに見た“ミュージカル界の貴公子”井上芳雄さんはちょっとフェルゼンにしては若ぞうすぎるかなぁと思ったけど、さすが貴公子(笑)こういう衣装が似合うし華があるわ

なんだかんだ書いたけど、俳優さん達の熱演が見られたから、観て損したとは思いませんでした。これをきっかけに原作を読む事も出来たし。
来年の公演も決まっていることだし、手直ししてもっと良い作品に作り上げて欲しいな~と思います。

ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』

2006-08-16 00:27:29 | 舞台
日本を代表するミュージカル俳優、市村正親さんと山口祐一郎さんの共演といったらやっぱり見たくなっちゃいました~!!


ダンス・オブ・ヴァンパイア帝国劇場 7/2~8/27
でこぼこコンビの教授と助手が、さらわれた宿屋のサラを救出しにヴァンパイアの館へ・・・

山口さんはカッコイイ役なのに、市村さんはこんなジジイの役なんてヒドイッ!!とちょっと思っていましたが、そこはやっぱり市村さん、ただのジジイなわけがありませんでした。コミカルでキレがあって、観客の気持ちを一瞬でつかんでしまう呼吸はさすがです!!ホントに何をやっても上手い人だなぁ~(しみじみ)
山口さんの歌も相変わらずの声量、歌唱力♪雰囲気もヴァンパイア役にピッタリでした!!ただ、他の作品でも思ったんですけど山口さんっていつも歌っている時の手のポーズが硬いんですよね。前に市村さんがTVで「山口さんは踊れないから」って言ってたけど、それで身のこなしが硬いのかなぁ・・・まぁ歌が上手いからいいんですけど欲を言えばってことで。


ロビーにはコウモリちゃんがパタパタ飛んでいて、雰囲気をつくっておりました。
「ロマンティック・ホラー・ミュージカル・コメディー」ということで、ストーリーはあまり深く考えないで楽しもう!!といった感じでしたが、私的にはコメディでももう少し内容があって「グッ」ときたり「ホロッ」としたりする場面がある方が好み。でもダンスシーンはなかなかの見応えだったし、通路に出演者がどんどん出てきてくれたり面白い演出もあったので楽しめました。
すぐ横に山口さんが出てきたんですが、あんまりデカくてビックリした~
1番通路側の席だったら市村さんと握手できたのに残念!!


あと、Tバックで怪しいオーラを振りまきつつ怪演していた吉野圭吾さん演じるヘルベルトがおかしかった~!!さすがダンスで鍛えてるだけあって、お尻の形がいいのっ(笑)

11月に上演されるマリー・アントワネットのチケットを売っていたので、つい買ってきてしまった。楽しみだけど・・・金欠だわ~

ミュージカル『レ・ミゼラブル』

2006-04-23 23:39:03 | 舞台
ほんとに、ほんとに、何度見ても良いのです
数えていないので、もう何回観たのか分らなくなってしまいましたが、おそらく15回位は観ていると思います。本場ロンドンにも観に行ったことがありますが、日本のキャストも全然負けてないですよ!!


2006.4/2~25 日生劇場

一つの役をダブル~クワトロキャストで何人もの役者さんが演じるので、なかなか全員好みのキャストで観るのは難しいのですが、今回はジャン・バルジャン&ジャベールを重視して、4/21(昼の部)に行ってきました。


今井清隆さんのバルジャンを観るのは3回目ですが、もう本当に素晴らしかったです
一切れのパンを盗んだために19年間の監獄生活を送り、やっと仮出獄した時のバルジャンは絶望し、世の中を呪い、人の心を失ってしまったような荒々しさがあるのですが、司教の慈悲に触れ、人間として目覚める演技にメリハリがあり、胸を打たれました。そして父親として子供達を見守り救う包容力、重厚感、圧倒的な歌唱力!色んな人のバルジャンを観ましたが、今井さんのバルジャンは文句なしです。
鈴木綜馬さんのジャベールは初めて観ましたが、こちらも歌が上手いし声がイイ!!劇団四季時代から他のミュージカルも数回観ていますが、この人もハズレがないです。冷徹さと苦悩が伝わってきて、最後の独唱は鬼気迫るものがありました。(一緒に行った友達も絶賛!!)


テナルディエの妻役の森久美子さんも相変わらずの貫禄!得意のパイ芸(?)で笑いをとってました。益々デカくなったような・・・
他のキャストはまあまあかな~という感じでしたが、ただ一人いただけなかったのがマリウス役の岡田浩暉(元ToBeContinued)!この人歌は下手じゃないんだけど、どうしてこうナヨイの?とにかくいつもオドオドメソメソしてる感じ。マリウスってこんな情けない役じゃないんだけど・・・演出家さん、もうちょっと演技指導した方がいいのでは?
マリウスは前に観た山本耕史さんがこれ以上ないってくらい最高だったから、他の人のを観るとガッカリするばかり。歌良し、顔良し、演技良し実際観るまではこんなに凄いミュージカル俳優だなんて思わなかったんですが、マリウスを観てからすっかり惚れました!カムバック~山本耕史!!

とにかくこのミュージカルは観れば観るほどより好きになり、より泣けてしまうんです。ストーリーも演出も、そして何より楽曲が本当に素晴らしい!!
友達に言わせると「えっ、もうそこで泣く!?」というところで私は泣いているそうなんですが、正直もうこのミュージカルが観られるということだけで、幕が開いたとたん感動してウルウルしちゃうんですよね
永遠に、ずーっと上演し続けて欲しいミュージカルです。

ミュージカル 『ベガーズ・オペラ』

2006-01-22 18:12:25 | 舞台
書くのが遅くなりましたが、1/12(木)にミュージカル『ベガーズ・オペラ』を観に行ってきました!
演出は『レ・ミゼラブル』のジョン・ケアード、そして出演が内野聖陽、島田歌穂、村井国夫、森久美子、笹本令奈、橋本さとしなど東宝ミュージカルでお馴染みの実力派揃いということで、どんなストーリーなのか全く分らなかったけどチケットを取ってしまいました。
この作品は278年前に上演された世界最初のミュージカルなんだそうです。


2006.1/8~31 日生劇場
ある時、若い詩人のベガー(=乞食)が「オペラ」を書き、老役者の好意で一回だけ本物の劇場で上演できることになった。その主人公は、男も女もうっとりするほど素敵で勇敢な男。ただし困ったことに、その男の仕事は追いはぎ。そしてどうしようもない女たらし。
追いはぎ、盗人、盗品買い取り屋とその女房と娘のポリー、娼婦たちに監獄の看守長、その娘ルーシー。それぞれが巻き込まれ大騒ぎに・・・

まず上演10分前位に、出演者の金田龍之介さんが舞台に登場。舞台上の両脇にも客席があるんですが、そこのお客さんに舞台をほうきで掃かせたり、大道具を運ばせたりして笑いを誘います。
そして、上演時間になると、出演者達が観客席後ろの扉からゾロゾロ入ってきました!私はちょうど通路側の席だったので、すぐ横を島田歌穂さんや村井国夫さんが通って、いきなり興奮
これで俳優さんと観客の一体感が一気に増したので、しょっぱなから上手い演出です。


まぁとにかく出演者が豪華ミュージカル好きにはたまらないキャストです!!
内野聖陽さんは初めて見たんですが、悪くないけど特別良くもないかな・・・。声は良いんですけど、歌がもうちょっと。どうしようもない女たらしの役を嫌味なくコミカルに演じていましたが、もっと弾けて欲しいというか、主役のわりにはインパクトが弱い感じがしました。しかし、こんなに1回の舞台で何回もキスする役ってめったにないんじゃないだろか?おそらく5~6人と、それも1人と何度も、しかも男とまで!ご苦労様です。

『レ・ミゼラブル』の中でエポニーヌ役を以前演じていた島田歌穂さんと、現在演じている笹本令奈さんの新旧共演も楽しみにしていましたが、二人とも素晴らしい歌唱力。特に島田歌穂さんはさすが!!どうしてあんなに声が通るんだろう!?聞き惚れました。

『レ・ミゼラブル』のジャベール役を観てからミュージカル俳優としてすっかりファンになってしまった村井国夫さんが出ていたのも嬉しかった~。ドラマだとあんまり良い役の印象がないんですけど、この人舞台で見るとホントに良いんですよ~。(インディ・ジョーンズの吹き替えも好き!)
森久美子さんは相変わらずあの体を生かしていいキャラだったし、『レ・ミゼラブル』ではへたっぴ過ぎて最悪だった高島(兄)も今回の役柄は悪くなかったです。



ただ残念なのは、これだけ良いキャストが出演しているワリには感動が薄かったってこと。「ココがいいのよっ!!」て言える心に残るシーンやメロディが無いんですよね~。どこかでもっとジーンとさせるとか、逆に思いきり笑わせるとか・・・

どうしても『レ・ミゼラブル』や『オペラ座の怪人』『ミス・サイゴン』のような凄い作品と比べると物足りなさを感じてしまうんですが・・・この3つに匹敵するものはなかなか作れないってことかなー。
でも日本のミュージカル俳優のレベルは本当に上がったと思います!これは素晴らしいことですね。今後も良いミュージカルがどんどん上演されるのを期待してます!!

スーパー喜劇 狸御殿

2005-12-27 01:28:34 | 舞台
実は私、小学生の頃から市川猿之助さんの大ファンなんです。その猿之助が育て上げた“二十一世紀歌舞伎組”率いる『スーパー歌舞伎』と、藤山直美率いる『喜劇』のコラボレーション!!
狸の姫君と人間の若君の許されざる恋の(ドタバタ)物語・・・
これは面白くないワケないでしょう!!こういう企画、待ってたのよ~ 


2005.12/2~25 新橋演舞場 (エグゼクティブスーパーバイザー市川猿之助)

幕開けは狸御殿での花婿選びの宴!華やかな衣装で歌い踊る狸たちの派手さはやっぱりスーパー
そして出てきただけで笑いを誘う藤山直美登場!!くるくる変わる表情といい、間の取り方といい、いや~この人ほんとにさすがだわ。共演者もどんどん巻き込んで直美ワールドを炸裂していきます。
直美姉さんのこれでもかという「変なカオ攻撃」にマジで笑いが止まらずセリフが言えなくなった春猿(最近オカマキャラで『さんま御殿』に出演中)、アドリブが上手く返せずアセる門之助に場内は爆笑!!歌舞伎の舞台では絶対に見る事の出来ない表情が見られるのも、こういう舞台のおもしろさですね~。
そして80代とは思えない藤間紫は、そのアドリブを受けてさらにアドリブ返しという堂々の貫禄を見せ付けてくれました!!
いつも綺麗なお姫様役が多い笑也のあんなにふっきれたコメディアンぶりを見たのも初めてだったし、直美姉さんと共に舞台を引っ張った猿弥も見事!!直美&猿弥の“重量級狸宙乗り”は盛り上がりました~
猿之助のDNAを受け継いだ二十一世紀歌舞伎組のメンバーは、どんな舞台も全力投球で一生懸命なのが伝わってくるので、見ていてホントに清々しいのよね。猿之助がなかなか復帰できず大変でしょうが、色んな舞台に挑戦してがんばって欲しいです!!

難しいこと考えずに笑って、ホロッとして、そしてまた笑って・・・
芸達者&サービス精神旺盛な役者陣が繰り広げる、老若男女誰もが楽しめる一級のコメディー舞台でした。これはぜひ第2弾、第3弾と続けて頂きたいです!!松竹さんヨロシク♪


余談ですが、新橋演舞場に向って歩いている途中、背後から聞き覚えのあるおばさんの声がしたんです。「もしや!」と思い振り向くと、いたんです、節子が!!どこの節子かって和泉元弥の母、節子ですよー!!毛皮のコートを着て、ヴィトンのバックを持ち、TVで見るまんま派手~!!うちの母親に「あんたってホントにそういうの目ざといわねぇ」と言われましたが、今回は目じゃなくて耳なんだもんね~。
そして開場まで時間があったので近くのカフェでお茶して、その後演舞場に入る時になんとまた目の前に節子が!!
そしてその横には、モ、モトヤチョップの元弥がいるじゃないですか~!!こんなに細くてちっちゃい人だったんだぁ。勝つことになっていたとはいえ、よくその体でプロレスやったねぇ・・・と少し気の毒にさえ思えてしまった。これからこの人いったいどこへ向っていく気なんだ?(ファンじゃないからどうでもいいけど)
うちの母親は「元弥も見られて得した♪」と喜んでおりました。
ちなみに“替え歌”の嘉門達夫もすぐ近くの席で発見。「誰も知らない素顔の八代亜紀~♪by嘉門」
口紅が赤すぎて怖いんだよ・・・