帝国劇場で上演されているミュージカル『マリー・アントワネット』を観てきました!
私の中で「マリー・アントワネット」と言えばなんといっても「ベルサイユのばら」。
小学生の頃から本当に大好きで何度読んだか分らないし、アニメ版のテーマ曲(バラはバラは、激しく~さぁ~い~て~♪ってやつ)はいまだにカラオケで歌ったりしております。(そんなことはどうでもいいんだけど)
王妃マリー・アントワネットと貧しい民衆のマルグリット・アルノーという同じイニシャルの相対する二人の女性が歩む波乱の人生を描いた遠藤周作の小説「王妃マリー・アントワネット」を日本でオリジナル・ミュージカル化したこの作品。どんな舞台になったのか興味津々!!
あの~、1幕目の涼風真世さん演じるマリーがただの「わがままなおバカ王妃」にしか見えなくて、いきなり引いちゃったんですけど(^◇^;)。
後半とのコントラストをはっきりさせたかったんだろうけど、あれはちょっとやりすぎ。確かに遊び好きで贅沢三昧したバカ王妃っちゃあそうだけど、マリーの気品や孤独を少しは描いてくれないと、どうしてフェルゼンがあれほどマリーを愛しているのか理解できない!!
それにマリーがマルグリットにシャンパンをかける原作にはないシーン。あれは必要なんだろうか?マリーがあんなことをするなんてアリエナ~イ!!あんなシーンをくっつけてまでマリーを嫌な女に見せる必要があるの?
始めは涼風さんに問題があるのかと思っちゃったけど、観ているうちに分りました。
これは脚本&演出に問題がある!!
だって2幕の涼風さん、とっても良かったですもん。特に革命が起こってから見た目はどんどんみすぼらしくなるのに、贅沢だった時よりも王妃の気品と気高さを感じさせて、正直そんなに期待していなかったのに見直しちゃった。
牢獄でのフェルゼンとの再会シーンや王子と引き離されるシーンは泣けました・・・
もう1つ大きく残念なのは原作では重要な役どころ“カリオストロ”の描き方。「この怪しい人、なんでチョロチョロ出てくるの?」って感じで、革命を陰で操っているっていうのが全然分らないんですけど・・・ ダメだろ、これじゃ!!
狂言回しの役割なのかと思ったらそういう役の人は別にいるし、なんだかいてもいなくてもいいような存在になっちゃってました。せっかく山口さんがやってるのになぁ。特に見せ場もないし、雰囲気もドラキュラの時と似ていてガッカリ。
見せどころになりそうな「首飾り事件」は説明で終わらせちゃうし、ヴァレンヌ逃亡の馬車なんてチャチすぎて失笑・・・そうかと思えばたいして重要とは思えないシーンを長々歌っていたり。
2幕は見応えがあったし、民衆が「自由のための革命」から「暴徒」と化していく群集心理は良く描けていましたが、終わり方がいまいち盛り上がりに欠けていて、原作のような強いメッセージが伝わってきませんでした。
いい俳優さんが沢山でていてみんながんばっているのに、このままじゃ勿体ないよ~!!
他の俳優さんたちは・・・
マルグリットの笹本令奈さんは相変わらずの歌唱力でマルグリットの雰囲気にもピッタリ。適役です!
ルイ16世の石川禅さん。今回1番のお気に入り♪ほっぺを赤くしてカワイイんだ
優柔不断で善良な王様をとても魅力的に演じていて、ソロのシーンでは胸を打たれました。マリウス役しか見たことなかったけど、上手いなぁこの人。
そして久しぶりに見た“ミュージカル界の貴公子”井上芳雄さんはちょっとフェルゼンにしては若ぞうすぎるかなぁと思ったけど、さすが貴公子(笑)こういう衣装が似合うし華があるわ
なんだかんだ書いたけど、俳優さん達の熱演が見られたから、観て損したとは思いませんでした。これをきっかけに原作を読む事も出来たし。
来年の公演も決まっていることだし、手直ししてもっと良い作品に作り上げて欲しいな~と思います。
私の中で「マリー・アントワネット」と言えばなんといっても「ベルサイユのばら」。
小学生の頃から本当に大好きで何度読んだか分らないし、アニメ版のテーマ曲(バラはバラは、激しく~さぁ~い~て~♪ってやつ)はいまだにカラオケで歌ったりしております。(そんなことはどうでもいいんだけど)
王妃マリー・アントワネットと貧しい民衆のマルグリット・アルノーという同じイニシャルの相対する二人の女性が歩む波乱の人生を描いた遠藤周作の小説「王妃マリー・アントワネット」を日本でオリジナル・ミュージカル化したこの作品。どんな舞台になったのか興味津々!!
あの~、1幕目の涼風真世さん演じるマリーがただの「わがままなおバカ王妃」にしか見えなくて、いきなり引いちゃったんですけど(^◇^;)。
後半とのコントラストをはっきりさせたかったんだろうけど、あれはちょっとやりすぎ。確かに遊び好きで贅沢三昧したバカ王妃っちゃあそうだけど、マリーの気品や孤独を少しは描いてくれないと、どうしてフェルゼンがあれほどマリーを愛しているのか理解できない!!
それにマリーがマルグリットにシャンパンをかける原作にはないシーン。あれは必要なんだろうか?マリーがあんなことをするなんてアリエナ~イ!!あんなシーンをくっつけてまでマリーを嫌な女に見せる必要があるの?
始めは涼風さんに問題があるのかと思っちゃったけど、観ているうちに分りました。
これは脚本&演出に問題がある!!
だって2幕の涼風さん、とっても良かったですもん。特に革命が起こってから見た目はどんどんみすぼらしくなるのに、贅沢だった時よりも王妃の気品と気高さを感じさせて、正直そんなに期待していなかったのに見直しちゃった。
牢獄でのフェルゼンとの再会シーンや王子と引き離されるシーンは泣けました・・・
もう1つ大きく残念なのは原作では重要な役どころ“カリオストロ”の描き方。「この怪しい人、なんでチョロチョロ出てくるの?」って感じで、革命を陰で操っているっていうのが全然分らないんですけど・・・ ダメだろ、これじゃ!!
狂言回しの役割なのかと思ったらそういう役の人は別にいるし、なんだかいてもいなくてもいいような存在になっちゃってました。せっかく山口さんがやってるのになぁ。特に見せ場もないし、雰囲気もドラキュラの時と似ていてガッカリ。
見せどころになりそうな「首飾り事件」は説明で終わらせちゃうし、ヴァレンヌ逃亡の馬車なんてチャチすぎて失笑・・・そうかと思えばたいして重要とは思えないシーンを長々歌っていたり。
2幕は見応えがあったし、民衆が「自由のための革命」から「暴徒」と化していく群集心理は良く描けていましたが、終わり方がいまいち盛り上がりに欠けていて、原作のような強いメッセージが伝わってきませんでした。
いい俳優さんが沢山でていてみんながんばっているのに、このままじゃ勿体ないよ~!!
他の俳優さんたちは・・・
マルグリットの笹本令奈さんは相変わらずの歌唱力でマルグリットの雰囲気にもピッタリ。適役です!
ルイ16世の石川禅さん。今回1番のお気に入り♪ほっぺを赤くしてカワイイんだ
優柔不断で善良な王様をとても魅力的に演じていて、ソロのシーンでは胸を打たれました。マリウス役しか見たことなかったけど、上手いなぁこの人。
そして久しぶりに見た“ミュージカル界の貴公子”井上芳雄さんはちょっとフェルゼンにしては若ぞうすぎるかなぁと思ったけど、さすが貴公子(笑)こういう衣装が似合うし華があるわ
なんだかんだ書いたけど、俳優さん達の熱演が見られたから、観て損したとは思いませんでした。これをきっかけに原作を読む事も出来たし。
来年の公演も決まっていることだし、手直ししてもっと良い作品に作り上げて欲しいな~と思います。