町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

懐かしのHiSEカラーで活躍する箱根登山鉄道2000形サン・モリッツ号

2020年09月25日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

箱根登山鉄道では初となる冷房車として1991年に登場した2000形は、当初2両編成でしたが1993年からは輸送力増強に伴い旅客列車の3両化を推し進めるべく1997年には中間車を増備し、2両編成で登場した2本に増結を行い3両編成化するも1000形の冷房化改造による補助電源確保の為中間車を転用改造することになり20012002編成は再び登場時の組成に戻ります。その後は1999年に2001編成が姉妹提携を結ぶスイスのレーティッシュ鉄道カラーになり、好評の為2002年には2003編成も改められ更に同編成は2009年にレーティッシュ鉄道の看板列車である氷河急行塗装になっています。2014年には3000形アレグラの就役と連結運転に備えて2両編成の塗装が揃えられますが、2001編成は2018年に登場時塗装に戻り結果として22本・31本の全編成が異なる塗装になりました。

箱根登山線の車両は小田急ロマンスカーをモチーフにした塗装になるのが習わしでしたが、先に登場した1000形ベルニナ号がSE車のカラーをベースにしたように2000形サン・モリッツ号はHiSE車の装いです。かつてはロマンスカーの象徴的カラーでしたが、今やベースになったHiSEは引退して久しく懐かしい姿になりました。

登場時と比較すると、連結器やパンタグラフの交換、前照灯・尾灯のLED化で大分印象が変わっています。2021年からは走行機器更新や冷房装置の移設(室内から屋上へ)が実施を予定しているので、また大きな変化が生じますね。

車内はボックスシートを中心にした設備でしたが、混雑緩和の為20012002編成は2010年にロングシート化されました。白い化粧板と赤系座席モケットの組み合わせは同時期に増備されていた親会社の小田急1000形と通じる雰囲気があります。

3000形アレグラ号に合わせて設置された17インチ液晶画面。設置と共にドアチャイムも換装され、新幹線N700系と同じ音色のチャイムが開閉時に鳴動します。

来年から始まる車体更新工事が施工されれば、塗装もそれに合わせて大幅に変更される事が予想される為、懐かしのロマンスカーカラーはその時までに見納めになるかも知れません。今は旧型車のモハ12型が注目の的ですが、今後も活躍する主力形式も記録しておきたいですね。


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