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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その7

2014-03-24 21:20:57 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ども、お今晩は~。

月曜ですね。皆さまいかがお過ごしですか。

まかろんは、仕事の合間をぬって詩の続き頑張っております。
クライマックス中のクライマックスまで、やっとこぎつけまして、よし!と
思ったのもつかの間。

まかろんの稚拙な想像の域を超えたところに来てしまって、
どー進めていいか、皆目分かりません・・・

丸2日動けません・・・

心が折れそうです・・・

いい加減に、ありがちな展開で収めるなら、できるんですけどね・・・
でも、いやなんだ、それじゃ。

すみません、愚痴言いました。

とりあえず、今日の分を、どーぞ。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その7

  蛇 飼ってるなんて思われたら
  ウチの評判 ガタ落ちじゃん!
  ナヲキさんは こそっと蛇に言ってみた
  もちょっと 人目につかない所に
  お願いできないかな・・・?

<つづき>

命と財の印しである私に ご不満でも?
蛇はゆかしい香りの中 意外そうに言った
昔の人間は 私を呼ぶのに懸命でしたが
あーでも今はね・・・とナヲキさんは
どう説明しようかと 口ごもった

心配無用です と蛇は言った
私は神霊ですから 視える人しか視えません
そうなの? とナヲキさんは言った
感触が えらいリアルなんだけど
蛇は ひんやりつるつるざらざらしてた

今の貴方は あの木を通して
私たちと 波長が合ってますから
蛇は白い鱗の身体を 滑らせた
それに貴方は・・・ナヲキさんですから
蛇の最後の言葉は 低く小さかった

ん? とナヲキさんは思ったが
蛇に頭で つつかれた
ほらとっとと 動きなさい
私も人界で 疲れてるんです
やっとお務めが 終わるところだったのに

ナヲキさんは 桜目指して歩き出した
日ざしはまだ薄く 透明だった
これ 梅の香り・・・だよな
ナヲキさんは 蛇の香りに気がついた
これが神霊って 本当かもな

幸い 桜の木の所までは
誰にも 会わなかった
行く道の木々に 花はなく
ただ 通りかかるとそれぞれに
葉のない枝々が ざわめいた

<つづく>

人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。

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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その6

2014-03-23 21:29:40 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ところで、まかろんはスタバが提供してるスクリーンセーバーを使っております。
(※2014年時。なんかもうやめちゃってますねー。残念)

これが、季節季節で勝手に内容が変わるという優れ物で、
いつも楽しませてもらっているのですが、
春分過ぎたら、もう、桜プロモーション終わって、なんか全然違うのやり出したよ!

桜まだ咲いてないよ?
桜をもっと楽しもうよ?

まあ・・・さすがスタバの新作、美味しそうですが・・・

さ、続きをどーぞ。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その6

  貴方の人間の力に 期待はしてませんよ
  蛇は あっさり言った
  貴方の存在自体が 鍵なんです
  まずはあの木の所へ 行きましょう
  蛇は するすると動き出した

<つづき>

こりゃあ 妙なことになったな
ナヲキさんは 蛇の後を追いながら思った
存在自体が鍵なんて どこのラノベだよ
けど 目の前にはしゃべる蛇
遠くには燦然 咲き誇る狂い桜

これで美少女でも出りゃ 完璧だ
そう思ってると 蛇がくるっと振り向いた
やべっ心読まれた? と焦るナヲキさんに
気が利かない人ですね
と呆れたように 蛇は言った

貴方の足の方が 速いでしょう
何故 私を助けようとしないんです
ナヲキさんは 目をぱちくりさせた
助けるとおっしゃいますと・・・?
思わず馬鹿丁寧に ナヲキさんは聞いた

貴方の手で 連れて行きなさい
ほら早く と蛇はにじり寄った
えー 蛇なんて触りたくないんだけど
とナヲキさんは 思ったが
口に出せる様子では なかった

仕方なくしゃがんで 手を伸ばす
蛇は手からのぼって 首周りに落ち着いた
甘やかな香りが ふわりと立ちのぼった
ナヲキさんは 落ち着かなかった
人に見られたら どうしよう

蛇 飼ってるなんて思われたら
ウチの評判 ガタ落ちじゃん!
ナヲキさんは こそっと蛇に言ってみた
もちょっと 人目につかない所に
お願いできないかな・・・?

<つづく>

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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その5

2014-03-23 21:14:04 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
というわけで、連休はいかがでしたか。

まかろんの住む辺りは気候も良く・・・ほとんど外出してないけどね!

書くのに詰まると掃除とかし出すので、
健康的に不健康な3日間でした。

ではでは続きです~。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その5

  ナヲキさんは 蛇に目をもどした
  蛇はまだ 牙をむいて威嚇していた
  あのさ とナヲキさんは恐る恐る言った
  俺が あの木に関係してるって
  なんで そう思うわけ?

<つづき>

気配で分かりますよ と蛇は牙をしまって
当然という顔で 言った
まずは木の所で 様子をと思ったのですが
やはり元凶は と蛇は紅い目を向けた
引き寄せられるのですね

人聞き悪いなぁと思いつつ
ナヲキさんは 聞いてみた
あれって そんなにヤバいことなの?
もちろんです と蛇は言った
貴方のせいで 超過労働ですよ

さあ行きましょう と蛇は近寄った
早く行けば 早く帰れる
貴方はお店に 私は天界に
結構なことじゃ ありませんか
蛇は ナヲキさんの服にかみつこうとした

うわっ 何すんだよ
ナヲキさんは 慌てて飛び退いた
これは失礼 と蛇は首をもたげた
わたくし 手がないものですから
ついうっかり と蛇はしれっと言った

ナヲキさんは ため息ついた
あーいいよ どうせ見に行くとこだったし
でも とナヲキさんは遠くの桜を見た
薄桃色の花が 綺麗に青空に映えていた
俺 何の力もないんだけど

貴方の人間の力に 期待はしてませんよ
蛇は あっさり言った
貴方の存在自体が 鍵なんです
まずはあの木の所へ 行きましょう
蛇は するすると動き出した

<つづく>

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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その4

2014-03-22 21:35:17 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ってわけで、とりあえず1日2回ずつの更新なのですが、
実はまだ最後まで書き終わってません・・・。

今まで書いた分量を1日1回で更新してたら桜が終わっちゃう、と
書いてるときは思って焦っていたのですが、
こうして2回分ずつ出してみると、
書いた分が終わるまでに、書き終えられるだろうか、と戦々恐々です。

そんなチキンなまかろんです、良かったら応援下さい・・・。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その4

  行く道々に 桜の木を見る
  やっぱり どの木もつぼみもない
  おかしいなぁ と道を急ぐ
  差し込む朝日が 疲れた目に痛い
  早く行って帰って 仕事しなきゃ

<つづき>

そのとき 目の端に白い影
しゅるると急ぐは 白い蛇
甘い香りが 鼻をかすめた
おっと危ないと 足を止めると
蛇が こちらを振り返った

おや貴方ですか と蛇は言った
紅い目で ナヲキさんを軽くにらむ
勝手に花咲かせちゃ 駄目でしょう
天の理ってものが あるんですよ
いや別に俺は・・・ とナヲキさんは言った

まあいいです と蛇は言った
ちょうど良かった 来て下さい
え? とナヲキさんは戸惑った
どこに? それに店の準備が・・・
何を言ってるんです と蛇の目が光った

店とか言ってる場合じゃないでしょう
貴方が あの木を歪めてるんです
嫌でも 来てもらいますよ
蛇は くわっと牙を見せた
ナヲキさんは 思わず後ずさった

っていうか蛇! 蛇がしゃべってるよ!
ナヲキさんは こっそり見回したが
道には他に誰も 通る者がいなくて
自分の頭がおかしいのか どうか
あいにく さっぱり分からなかった

ナヲキさんは 蛇に目をもどした
蛇はまだ 牙をむいて威嚇していた
あのさ とナヲキさんは恐る恐る言った
俺が あの木に関係してるって
なんで そう思うわけ?


<つづく>


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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その3

2014-03-22 21:26:05 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
どもども、連休ですね。

春分を境に、急に日差しが強くなった気がするのは、まかろんだけでしょうか。

春を想う心がそう見せてるのか・・・
それとも異常気象なのか。

今日も続きをお楽しみ下さい♪


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その3

  桜の時期は 迫ってくる
  朝も昼も夜も あれこれ作る
  睡眠時間も食事も もったいない
  吐き気をこらえて 仕事場に立つ
  気がつけば 朝日が差し込んでいた
  
  俺 何がしたいんだっけ?

<つづき>

ナヲキさんは 窓の外をながめた
あと何時間かで スタッフが来る
ナヲキさんは ぼんやり思った
今日はあれとこれから 作業を始めて・・・
面倒くさい と重い目をもんだ

俺が今欲しいのは 桜なんだ
誰もが納得する 桜のお菓子だ
だけど・・・ とナヲキさんは息を吐いた
ふと目を上げたとき 柔らかな色が見えた
窓の遠い向こうに 広がる薄桃色

何だ? と窓のそばに寄ってみる
金色の薄明かりが 広がり始める町
家と家の向こうに のぞく桃色
あそこには たしか公園があって・・・
青空の下満開に 桜の花が咲いていた

そんな馬鹿な と目をこすった
俺 開花のニュース聞き逃した?
そう思ってみるけど 最近周りが
何話してたか 思い出せない
でも慌てて開いた ネットにもなかった

朝の準備には まだ時間がある
あの桜の木まで 行ってみよう
ナヲキさんは 店を出た
体調悪いし 怪しげではあるけど
今は 本物の桜が見たかった

行く道々に 桜の木を見る
やっぱり どの木もつぼみもない
おかしいなぁ と道を急ぐ
差し込む朝日が 疲れた目に痛い
早く行って帰って 仕事しなきゃ


<つづく>



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