父の日記 昭和17年

昭和17年の日記 
ようやく召集解除 神武屯を発ち東京へ向う

昭和17年4月14日

2005-04-14 | 昭和 (父の日記 昭和17年) 
14日 (火) 晴れ 暑し

RΔの位置が決って副官等と工事に行く。Δは海
岸の涯の上、本部は少し下がった入江になった所の
涯の後。夕方四時頃迄工事して又もとの位置へ帰
る。R長が午后来て、今夜は此処へ泊ると言ふのに
副官等はR長にかまはずさっさと帰ってしまふ。こん
な副官では全く困りものだ。R長のそばへよりつかな
いのだ。僕に一緒に帰る。此方は今夜はR長も
指揮班長誰もゐないので副官はいゝ気になって
酒などを呑み、軍医、西川准尉相手にガスを上げる。
俺はもう予備役だから身の栄達など望まん、R長に
どう思うはれても構はんなぞと言って盛にR長、指揮班
長のタナオロシ。これではどうもR本部もうまくまとまり
がつくわけがない。
どうも身体がだるくて仕様ない。此の間の疲れが
出たか。


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