伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
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NHK ETV特集「ルポ 原発作業員 ~福島原発事故・2年目の夏~」

2012-08-20 22:37:42 | 原発問題
8月19日のNHK ETV特集「ルポ 原発作業員~福島原発事故・2年目の夏~

再放送は
2012年8月26日(日)午前0時50分~

ETV特集http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0819.html

NHKの番組では久々のヒット。

福島原発労働者の身を削った状況を映し出している。

福島では仕事がないため、原発関連の仕事に就く人が増えている。
東京電力を頂点に600社以上がぶら下がる構造。
元請けのゼネコンから地元建設業の2次下請けに仕事が降りてくるが、多くて6次下請けまで続く。

しかし、被曝線量が100ミリシーベルト以上になったら原発作業ができない。

屋外作業で合計37ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトの被ばく限度量を考えると、とても無理な状況と心配する。
使い捨てと不安を感じながらも、地元雇用がないため他業種からもどんどん労働者として入ってくる。
家族を他県に逃がして、お父さんが頑張っている。

Jビレッジ。
私たちも行ってきたところだが、厳重な報道統制で、NHKでもフェンスの外から撮っている。
7/18「行ってきました「Jビレッジ」福島第一原発最前線」

2011年9月15日、100ミリシーベルトを超えた作業員がすでに100人を超えた。
労災認定の指針を厚労省が作ったが、国が認めた労災認定は今まで11件のみ。
白血病やリンパ腫など特別な疾病のみ。

しかし、本人が労災申請をためらったり、会社が労災保険に入っていなかったり。
東電に言わせると第3ランク(二次下請け)まではきちんと入っているが、それ以下は入っていないという。

5年間で100ミリシーベルトを法令限度としているが、昭和51年の通達で、被曝開始から1年超えての白血病発症なら1年間で5ミリシーベルト超でも労災認定していた。
5ミリシーベルトでも急性白血病で死亡している現実。
健康障害は起こる。

原発事故後、5ミリシーベルト超はすでに作業員は9800人を超えているという。

事故が起こっていなくても人間を使い捨てにしていた。
原発って、非人道的なエネルギーだが、今までこの現実から目をつぶってきたわけだ。

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